JR貨物タキ1100形貨車
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JR貨物タキ1100形貨車 | |
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タキ1100形タキ1100-6 石見津田駅にて | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 | 日本貨物鉄道 |
所有者 | 宇部レールサポート→宇部興産セメントサービス |
製造所 | 日本車輌製造 |
製造年 | 1997年(平成9年) |
製造数 | 24両 |
常備駅 | 美祢駅 |
主要諸元 | |
車体色 | 薄青色 |
専用種別 | フライアッシュ及び炭酸カルシウム |
化成品分類番号 | なし |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 14,500 mm |
全幅 | 2,930 mm |
全高 | 3,930 mm |
タンク材質 | 耐候性高張力鋼 |
荷重 | 37 t |
実容積 | 46.2 m3 |
自重 | 18.8 t |
換算両数 積車 | 5.5 |
換算両数 空車 | 1.8 |
台車 | FT23 |
車輪径 | 810 mm |
軸距 | 1,900 mm |
台車中心間距離 | 10,100 mm |
最高速度 | 95 km/h |
JR貨物タキ1100形貨車(JRかもつタキ1100がたかしゃ)は、1997年(平成9年)から1998年(平成10年)に24両が日本車輌製造にて製作された、37t積のフライアッシュおよび炭酸カルシウム専用のタンク車(私有貨車)である。
車籍は日本貨物鉄道(JR貨物)、所有者は宇部興産の子会社である宇部興産セメントサービス(旧称・宇部レールサポート)[1]である。
概要
ホキ1000形に続くフライアッシュおよび炭酸カルシウム専用の貨車であり、タンク車では初の往路と復路で異なる積荷を輸送する貨車である。また、粉体輸送の私有貨車では初の軸重15tを許容した車両でもある。
構造
タンク体は耐候性高張力鋼製で塗装は薄青色である。荷役方式はエアスライドを併用した圧送荷役方式で積込口は中央に1ヶ所ある。車端部には排気管がある。台車はタキ1000形のFT21形を元にバネ特性を変更したFT23形で、最高速度は95km/hである。
現況
本形式は美祢線美祢駅に常備され、美祢駅にある宇部興産伊佐工場から山陰本線岡見駅にある中国電力三隅発電所へ炭酸カルシウムを、岡見駅から美祢駅へフライアッシュを輸送していた。
2009年(平成21年)時点では24両全車が在籍する[2]。
2013年7月の豪雨で山口線が不通になって以来、本形式を使用していた貨物列車は長期運休、トラックによる代替輸送に切り替えていたが、10月に発生した三隅発電所のトラブルに伴い貨物運送自体が取り止められていた。宇部興産が2013年度末に更新時期を迎える輸送契約の更新を行わないことにより、山口線の復旧を待たずに貨物輸送がそのまま廃止になる見通しであると報じられている[3]。
脚注
- ^ “沿革”. 宇部興産セメントサービス. 2013年3月21日閲覧。
- ^ 交通新聞社『JR気動車客車編成表2009』p.98
- ^ “JR美祢線貨物列車、本年度で廃止 100年余の歴史に幕”. 山口新聞. (2013年12月13日) 2014年3月20日閲覧。
参考文献
- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)
- 「山口新聞」2013年12月13日