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南日本文学賞

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南日本文学賞
(みなみにっぽんぶんがくしょう)
日本の旗 日本
主催南日本新聞社
初回1972年
最新回2017年
最新受賞者鳥海美幸「窪み」
公式サイトhttps://373news.com/_bunka/bungaku/

南日本文学賞(みなみにっぽんぶんがくしょう)は、日本文学賞

1973年に創設された[1]南日本新聞社が主催している[2]鹿児島県宮崎県在住または出身者などの小説・評論、詩の中から最も優秀な作品に贈られる[3]。5年に1度、南日本文学大賞として募集し、大賞受賞者には、賞金100万円が贈られる[4]。第10回受賞の進一男は、山之口貘賞を受賞している[5]。第25回受賞の出水沢藍子は、第19回大阪女性文芸賞で佳作に選ばれている[6]。第35回受賞の三角みづ紀は、第22回萩原朔太郎賞を受賞している[7]。第36回受賞の野見山潔子は、第46回九州芸術祭文学賞最優秀作を受賞している[8]

現在の選考委員は又吉栄喜沖縄県出身)、町田康(父が鹿児島県出身)、三角みづ紀(鹿児島県出身、受賞経験者)。

受賞者一覧

回(年) 受賞者 受賞作
第1回(1972年度) 中渡瀬正晃 小説「冷える」
第2回(1973年度) 河野修一郎 小説「石を背負う父」
第3回(1974年度) 島尾ミホ 随筆「海辺の生と死」
浜田喜代子 詩集「藻の花」
第4回(1975年度) 該当作なし
第5回(1976年度) 原井カズエ 小説「少年と鳥籠」
第6回(1977年度) 杢田瑛二 詩集「父型」
第7回(1978年度) 風見治 小説「スフィンクスに」
第8回(1979年度) 該当作なし
第9回(1980年度) 沖百百枝 小説「水子地蔵」
岡田哲也 詩集「海の陽 山の陰」
第10回(1981年度) 三原実敏 小説「偸安」
進一男 詩集「日常の目」
第11回(1982年度) 武田美智子 小説「赤つめ草の冠」
第12回(1983年度) 立石富男 小説「うしろ姿」
第13回(1984年度) 奈良迫ミチ 小説「パリの朝」
第14回(1985年度) 島比呂志 小説「海の砂」
竹元隆洋 詩集「海賊船」
第15回(1986年度) 阿久根星斗 小説「永遠に消えず」
村永美和子 詩集「島・波のあちら」
第16回(1987年度) 該当作なし
第17回(1988年度) 森田一正 小説「ホムンクルス」
第18回(1989年度) 相星雅子 小説「下関花嫁」
高岡修 詩集「二十項目の分類のためのエスキス・ほか」
第19回(1990年度) 福元正實 小説「七面鳥の森」
元野影一 詩集「塔の消えた日」
第20回(1991年度) 藤井令一 詩集「巫島狂奏曲」
久井稔子 評論「島尾敏雄氏の旅行記」
第21回(1992年度) 南海良治 小説「戻り梅雨」
第22回(1993年度) 該当作なし
第23回(1994年度) 松元肇子 小説「異邦人の夏」
第24回(1995年度) 石峰意佐雄 詩集「反響」とその一連の創作活動
小澤聖子 小説「冬舞」
第25回(1996年度) 茂山忠茂 詩集「不安定な車輪」
出水沢藍子 小説「グンセイフの夜」
第26回(1997年度) 土師照子 小説「もう月も行く」
第27回(1998年度) 福迫光英 小説「水豹」
第28回(1999年度) 鳥居佐智子 小説「たとえば空をうたう日」
第29回(2000年度) 文学大賞 谷口雄三 小説「ブリジストン」
第30回(2001年度) 吉松美津子 詩集「石女の海」
第31回(2002年度) 宇宿一成 詩集「千年」
第32回(2003年度) 陳躍 詩「故郷」
第33回(2004年度) 伊福満代 小説「夏の果て」
第34回(2005年度) 文学大賞 池田純子 小説「ホルマリンベビー」[9]
第35回(2006年度) 田ノ上淑子 小説「隣人の影」
三角みづ紀 詩集「カナシヤル」
第36回(2007年度) 野見山潔子 小説「気配」
うるしやまちひろ 詩「『半笑いの騎士たち』他十四篇」
第37回(2008年度) 島田いつき 小説「プライド」
おぎぜんた 詩「The Africa アフリカ」
第38回(2009年度) 岡村知鶴子 小説「かなくそ坂」
第39回(2010年度) 文学大賞 永田祥二 小説「狐の行列」
第40回(2011年度) 永坂理重 小説「オールターン」
田中秀人 詩「セイタカアワダチソウ」
第41回(2012年度) さかがみえま 小説「ザベスの襟」
第42回(2013年度) 藤田和子 小説「巣立ちの家」
桐木平十詩子 詩「決壊」
第43回(2014年度) 谷口元子 小説「山門」
小平田史穂 詩「蠢動」
第44回(2015年度) 文学大賞 野上夏美 小説「独楽」
第45回(2016年度) 類沙いくよ 小説「エルニーニョ」[10]
藤由朝 詩「一握の砂、そしてわたし」
第46回(2017年度) 鳥海美幸 小説「窪み」
東郷久子 詩「『いろいろ』ほか」

脚注

出典

関連項目