コンテンツにスキップ

利用者:WhiLoop/sandbox

これはこのページの過去の版です。WhiLoop (会話 | 投稿記録) による 2020年6月22日 (月) 14:48個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (出典を追加。)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ダフト・パンク」から一部転記。

Daft Punk
左:トーマ、右:ギ=マニュエル(2007年)
基本情報
出身地 パリ フランスの旗
ジャンル 電子音楽
ハウス
ポスト・ディスコ
活動期間 1993年 –
レーベル コロムビア・レコード
ヴァージン・レコード
公式サイト www.daftpunk.com
メンバー トーマ・バンガルテル
ギ=マニュエル・ド・オメン=クリスト

ダフト・パンク (Daft Punk) は、フランスハウス/ディスコ/エレクトロニックデュオである。

トーマ・バンガルテルThomas Bangalter1975年1月3日 - )とギ=マニュエル・ド・オメン=クリストGuy-Manuel de Homem-Christo1974年2月8日 - )の2人組。トーマは、スターダスト、ギ=マニュエルは、ル・ナイト・クラブという名義でも活動している。

概要

1994年シングル「ニュー・ウェイヴ (The New Wave)」でデビュー

ライブビデオ・クリップでは、ロボコップのような仮面(フルフェイスマスク)を被って本人達の素顔を公開しないなど、ユニークなパフォーマンスを行っている。(顔の部分全面に窓が付いている金色のマスクがギ=マニュエル、目の部分にだけ窓がある銀色のマスクがトーマ。それぞれ窓にはカラフルなLEDイルミネーションが光る。) サイボーグになってしまった理由として、1999年9月9日コンピュータバグで機材が爆発。その事故によって2人はサイボーグになってしまったというストーリーがインターステラ5555のプロモーションビデオのインタビューで語られている[1]

来歴

1987年、パリの学生だったトーマとギ=マニュエルが知り合い、2人ともジミ・ヘンドリックスモータウン・ミュージックといったロックソウル・ミュージックに興味を持っていたために意気投合する。1990年にはクラスメイトであったローラン・ブランコウィッツ英語版(現・フェニックスのギタリスト・キーボディスト)と共に「ダーリン」というバンドを結成し、 ステレオラブレーベルから数曲をリリースした。ある日、このステレオラブの前座を務めたダーリンに対して、イギリスの音楽誌メロディ・メーカー英語版は、レビューで「a daft punky thrash」と酷評。ところが2人はこの言葉を気に入り、自分たちの新たなユニット名にする[2]1993年にローランが音楽性の相違からバンドを脱退したのを機に、本格的にハウス・ミュージックへと方向性を転換した。

ダフト・パンクとしてのデビューシングル「ニュー・ウェイヴ」に続いて、1995年にはシングル「ダ・ファンク (Da Funk)」をリリース。これがヨーロッパを中心に大ヒットとなり、世界的に知られるハウスユニットとなった。「ダ・ファンク」はスパイク・ジョーンズがミュージック・ビデオを監督し、アメリカでも大量にオンエアされたため、初のフルアルバム『ホームワーク (Homework)』(1997年)はアメリカでも大きな成功を収めた。クラブ系アーティストとしては異例の全世界で220万枚のビッグセールスを記録し、これがヨーロッパとアメリカを回る大規模なライブツアー「Daftendirektour」に乗り出すきっかけとなる。ちなみに、同アルバムからシングルカットされている「アラウンド・ザ・ワールド (Around The World)」のミュージック・ビデオは、ビョークレディオヘッドケミカル・ブラザーズなどのPVも手掛けた気鋭の映像作家、ミシェル・ゴンドリーが監督している。

そして2001年3月、2枚目のフルアルバムとなる『ディスカバリー (Discovery)』をリリース。先行シングル「ワン・モア・タイム (One More Time)」は2000年末から2001年にかけて大ヒットを記録。2人が大ファンであったという、日本漫画家松本零士が手がけた、アニメーションクリップも注目を集め、全英チャート2位、本国フランス初登場1位を記録し、日本でも30万枚を売り上げるなど大ヒット。このアルバムからは、GAPCMで「デジタル・ラブ」が使用され、本人達もお馴染みのロボット姿で出演して話題となる。日本でもソニーVAIOのCMに「ワン・モア・タイム」が採用された。

『ディスカバリー』発売から2年、その全曲がフィーチャーされた映画インターステラ5555』が公開され、2003年カンヌ国際映画祭の監督週間で特別上映された。本作が、松本零士の画業50周年記念作品でもある。

以降ライブ活動など一切を休止していたが、2005年に3rdアルバム『Human After All~原点回帰』を発表。

2006年8月12日・13日に行われたSummer Sonic '06で来日。Mountain Stageでヘッドライナーとして参加。

2007年4月28日(日本での公開日)、2人が監督・脚本、さらにトーマが撮影監督も手がけた映画『エレクトロマ』(en:Daft Punk's Electroma) が公開された。彼らと同じロボットが主人公(役名は、「ヒーロー・ロボット#1」「#2」)だが、演じているのは「ピーター・ハートゥ」と「マイケル・ライヒ」で、ダフト・パンクの両人ではない。また演じている両人も、ダフト・パンクによって設立された映像制作プロダクション「ダフト・アーツ」のアシスタントスタッフで俳優ではないが、背格好が似ているということから主演に抜擢された。

同年、日本のヒップホップグループ、TERIYAKI BOYZに楽曲「HeartBreaker」をプロデュース。また、カニエ・ウェストが楽曲「Stronger」に「Harder, Better, Faster, Stronger」をサンプリングし、ミュージック・ビデオには彼らも出演した。

2009年2月8日 に行われた第51回グラミー賞にてダンス部門で2部門(ベストシングル賞:「仕事は終わらない (Harder, Better, Faster, Stronger)」、ベストアルバム賞:『ピラミッド大作戦 (Alive 2007)』)を受賞した。フランスのミュージシャンがグラミー賞を獲得するのは、ディープ・フォレスト以来15年ぶり。

2010年には映画『トロン: レガシー』のサウンドトラックを担当し、本編中でもクラブのシーンでDJとして出演している。

2013年、新たにレーベルコロムビア・レコードとの契約とともに、移籍第1弾として、3枚目の前作『Human After All~原点回帰』から約8年振りとなる4thアルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ (Random Access Memories)』を発表した。タイトルは、RAM複数形にした形で取られている。ファレル・ウィリアムスをフィーチャーした先行シングルの「ゲット・ラッキー (Get Lucky)」は全英シングルチャートなど世界各国のチャートで1位を獲得した。ただし、米Billboard Hot 100チャートでは自身初のトップ10入りを果たしたものの、ロビン・シックの「ブラード・ラインズ」に阻まれて5週連続2位という結果になっている[3]。このヒットを受けてアルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ』は全英アルバムチャートBillboard 200ともに自身初の初登場1位を記録した。アメリカでは発売初週に前作の累計販売枚数(12万5000枚)の2倍以上となる33万9000枚を売り上げた[4]。この内、22万1000枚がデジタルダウンロードであり、全体の65%を占めている[5]

2014年第56回グラミー賞で主要部門となる「最優秀レコード」、「最優秀アルバム」を含む、ノミネートされた以下の5部門すべてで受賞。

  • 最優秀レコード賞 (Record Of The Year)
    • 「ゲット・ラッキー (Get Lucky)」
  • 最優秀アルバム賞 (Album Of The Year)
    • 『ランダム・アクセス・メモリーズ』
  • 最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞 (Best Pop Duo/Group Performance)
    • 「ゲット・ラッキー (Get Lucky)」
  • 最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム賞 (Best Dance/Electronic Album)
    • 『ランダム・アクセス・メモリーズ』
  • 最優秀アルバム技術賞 (Best Engineered Album, Non-Classical)
    • 『ランダム・アクセス・メモリーズ』

グラミー賞授賞式では、アルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ』発売後としては初、またTVパフォーマンスとしては2008年の第50回グラミー賞以来6年ぶりとなるパフォーマンスを披露、ダフト・パンクはマスクも含めホワイト一色の衣装に身を包み、ファレル・ウィリアムス、ナイル・ロジャース、スティーヴィー・ワンダーと共演を果たした。

同年、ファレル・ウィリアムスのソロアルバム『G I R L』内の楽曲「Gust of Wind」にゲストボーカルとして参加した。

2016年、ザ・ウィークエンドの楽曲「スターボーイ」「アイ・フィール・イット・カミング」を共作し、それぞれアメリカで1位と4位を記録した[6]

ディスコグラフィ

アルバム

DVD/ビデオ

シングル

  • ニュー・ウェイヴ(The New Wave/1994年)
  • ダ・ファンク(Da Funk/1996年)
  • アラウンド・ザ・ワールド(Around The World/1997年)
  • バーニン(Burnin'/1997年)
  • レヴォルーション909(Revolution 909/1998年)
  • ワン・モア・タイム(One More Time/2000年)
  • エアロダイナミック(Aerodynamic/2001年)
  • デジタル・ラヴ(Digital Love/2001年)
  • 仕事は終わらない(Harder, Better, Faster, Stronger/2001年)
  • 素顔で向き合えば(Face To Face/2003年)
  • 愛の絆(Something About Us/2003年)
  • Robot Rock~ロボット・ロック(2005年)
  • Technologic~先端論理(2005年)
  • Human After All~所詮人間(2005年)
  • The Prime Time Of Your Life~至福之時(2006年)
  • 仕事は終わらない(Harder, Better, Faster, Stronger (Alive 2007)/2007年)
  • ゲット・ラッキーGet Lucky/2013年)
  • ルーズ・ユアセルフ・トゥ・ダンス(Lose Yourself to Dance/2013年)
  • ドゥーイン・イット・ライト(Doin' It Right/2013年)
  • インスタント・クラッシュ(Instant Crush/2013年)
  • ギヴ・ライフ・バック・トゥ・ミュージック(Give Life Back to Music/2014年)

CM

脚注

  1. ^ Martin, Piers (2013年12月4日). “Daft Punk: The Birth of The Robots” (英語). Vice. 2020年6月19日閲覧。
  2. ^ Ned Raggett” (英語). Ned Raggett Blog (2013年5月14日). 2020年6月19日閲覧。
  3. ^ Robin Thicke: Longest Hot 100 Reign This Year”. ビルボード (2013年7月24日). 2013年7月24日閲覧。
  4. ^ Official: Daft Punk's 'Random' Debuts at No. 1 on Billboard 200 With 339,000”. ビルボード (2013年5月28日). 2013年5月28日閲覧。
  5. ^ Daft Punk Leads Debut-Filled Top Four on Billboard 200 Album Chart”. ビルボード (2013年5月29日). 2013年5月29日閲覧。
  6. ^ Chart History The Weeknd”. 2020年3月10日閲覧。

外部リンク