ベッドフォードQL
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ベッドフォードQL | |
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ベッドフォードQLR | |
種類 | 汎用トラック、砲兵トラクターなど |
原開発国 | イギリス |
開発史 | |
製造業者 |
ボクスホール社 (ベッドフォードブランド) |
製造期間 | 1941年~1945年 |
製造数 | 52,247両 |
諸元 | |
重量 | 3,277 kg |
全長 | 5.99 m |
全幅 | 2.26 m |
全高 | 2.54 m |
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エンジン | 3,519cc 6気筒ガソリン |
搭載容量 | 60CWT(約3t) |
懸架・駆動 | リーフスプリング、4輪駆動 |
燃料タンク容量 | 127 L |
行動距離 | 250 km |
ベッドフォードQL(Bedford QL)は、第二次世界大戦期にイギリスのボクスホール社で開発され、イギリス軍およびイギリス連邦軍で運用された軍用トラックシリーズの名称である。
概要
ベッドフォードQLを開発した工業メーカーのボクスホール社は1903年から自動車製造業に参入し、1905年に拠点をイングランド東部のベッドフォードシャーに移転、1925年からはアメリカ合衆国の自動車メーカーであるゼネラルモーターズの傘下となり、1930年から"ベッドフォード"のブランド名を冠するバス、バン、トラックタイプの車両の生産を始めていた。第二次世界大戦前の1935年からはベッドフォードMWのシリーズ名で、後輪駆動、積載量15CWT(3/4トン)クラスの軍用小型ボンネットトラックの開発を始めており、1939年からは、同じく後輪駆動のボンネットトラック型で積載量60CWT(約3トン)のベッドフォードOY、および、OYをショートホイールベース化した積載量30CWT(約1.5トン)のベッドフォードOXの生産も併行して行っていた。
ベッドフォードQLは、4×4輪駆動の、キャブオーバー型、積載量60CWT(約3トン)クラスの新型軍用トラックとして、1939年頃より開発され1941年から実戦配備が始まった。
1945年の終戦までに、各タイプ合計で52,247両が生産され、イギリス軍およびイギリス連邦軍で広く使用された。
バリエーション
ベッドフォードQLにも、ベッドフォードMWやベッドフォードOYと同様、いくつかの派生型があり、モデル名の末尾にアルファベットを付加して区別される。
- Bedford QL1
- 試作型。
- Bedford QLB
- ウィンチを装備した車両。ボフォース 40mm対空機関砲用の牽引用車両は、荷台前半が兵員用スペース、後半には弾薬を搭載していた。また。これとは別にレッカー型も存在した。
- Bedford QLC
- 特殊型。パネルバン型、ショップバン型、燃料タンカー型、ウォータータンカー型、消防車型など。
- Bedford QLD
- 汎用のカーゴトラック型。QLシリーズの基本型で、最も多く生産された(総生産数の約半数)。対空機関砲を搭載した車両などもQLDから改造されて製作されている。
- Bedford QLR
- ショップバンタイプの荷台に無線通信設備を搭載した車両で、指揮車両あるいは通信車両として使用された。
- Bedford QLT
- 兵員輸送型。カーゴトラック型とほとんど同じ造りだが、荷台部分とシャーシが後方に延長されている(ホイールベースは変わらない)。
- Bedford QLW
- 荷台部分に動力を供給できる車両で、ダンプトラック型や、航空機のエンジン始動用クランク装備車両などが製作された。
画像
使用国
出典
- Ware, P (2012). The illustrated guide to military vehicles. Wigston: Hermes House. ISBN 0-85723-953-8.
- armyvehicles.dk Bedford QLD およびQLシリーズ
関連項目
- ボクスホール
- ベッドフォード
- ベッドフォードMW - 同時期にイギリスおよびイギリス連邦で使用された4×2輪駆動の3/4tトラックシリーズ。
- ベッドフォードOX/OY - 同時期にイギリスおよびイギリス連邦で使用された4×4輪駆動の1.5t/3tトラックシリーズ。
- CMPトラック - 同時期にイギリス軍、イギリス連邦軍で多用された軍用トラックシリーズ。
- レイランド レトリバー - 同時期にイギリス軍、イギリス連邦軍で使用されたキャブオーバー型の3t軍用トラック。
- オースチンK5 - 同時期にイギリス軍、イギリス連邦軍で使用されたキャブオーバー型の3t軍用トラック。