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わんわん忠臣蔵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
わんわん忠臣蔵
Doggie March
監督 白川大作
脚本 飯島敬、白川大作
製作 大川博
出演者 木下秀雄
佐藤英夫
西村晃
音楽 渡辺浦人
主題歌 デューク・エイセス
「わんわん行進曲(マーチ)」
撮影 杉山健児、吉村次郎
編集 稲葉郁三
製作会社 東映動画
配給 東映
公開 日本の旗 1963年12月21日
上映時間 81分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作 わんぱく王子の大蛇退治
次作 ガリバーの宇宙旅行
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わんわん忠臣蔵』(わんわんちゅうしんぐら 英文:Doggie March)は、東映動画制作の長編アニメーション映画。カラー、東映スコープ、81分。映倫番号:13120。

キャッチコピーは「笑いが走る夢が飛ぶ! 大虎退治に飛び出した47匹のわんわん作戦!」。

概要

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作品のモチーフはタイトルどおり忠臣蔵仮名手本忠臣蔵)。原案・構成は手塚治虫。しかし、手塚の原案であった『森の忠臣蔵』とはかけ離れた内容となっているという。手塚は、本作と、同じく東映動画作品で脚本を北杜夫と共同で担当した『アラビアンナイト・シンドバッドの冒険』(1962年)について、「それこそ、めちゃくちゃに作りかえられてしまい、ボクの感じはなにひとつ残っていません」と記している[1]

また、明治時代に書かれた巖谷小波児童文学『こがね丸』にストーリーが酷似しているといわれているが、これは手塚と監督の白川が話し合い、意図的に取り入れたものだと、白川が語っている[2]

なお東映動画は、この年より初のテレビアニメ『狼少年ケン』を製作、その影響で劇場用アニメ映画の次作『ガリバーの宇宙旅行』はかなり遅れて、翌翌年の1965年3月に公開、その間は過去上映された劇場用アニメの再映や、『ケン』を始めとするテレビアニメのブローアップ版の上映で間に合わせたが、これが「東映まんがまつり」へとつながっていく。

ストーリー

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森の動物たちを守る母犬シロは虎のキラーに恨みを買ってしまう。キラーの手下のキツネのアカミミにおびき出されたシロは、虎のキラーに崖から突き落とされ、命を落としてしまう。シロの子ロックは復讐を誓い、キラーとアカミミを倒しに行くが、子犬のロックではとてもかなわなかった。森の動物たちに救われたロックは町に出て野良犬たちと出会う。町の野良犬たちの中で、虎に単身闘いを挑んだロックは人望を集めるが、アカミミの策略で倉庫荒らしに仕立て上げられ、樽の中に入れられ海に捨てられてしまう。やがて時がたち、森の動物たちは人間につかまって動物園に連れていかれてしまう。森の動物たちがいなくなり獲物がなくなったキラーはアカミミの進言により自ら動物園に入り、そこでも森の動物たちを虐げる。かたや海に捨てられたロックは流れ着いた島の少女に命を救われ、成犬に成長していた。ツバメから森の動物たちの状況を聞いたロックは島を抜け出し町に戻り、かつての仲間、野良犬たちと再会する。宿敵キラーを倒す為、ロックは雪の寒い日、町中の野良犬たちを引き連れて動物園に向かう。ローラーコースターの上でロックとキラーの最後の戦いが繰り広げられる。

スタッフ

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作詞:佐伯孝夫、作曲:中村八大、歌:デューク・エイセスビクターレコード
  • 挿入歌:「わんわん子守唄」
作詞:佐伯孝夫、作曲:渡辺浦人、歌:松尾和子(ビクターレコード)

キャスト

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同時上映

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柳生武芸帳 片目の忍者

狼少年ケン

再映

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本作はその後、1965年12月25日公開の『まんが大行進』内の1本として再映された。同時上映は『狼少年ケン 地底の女王・わんぱく作戦』と『オバケのQ太郎 台風が来るぞの巻・忍術修業の巻』の2本。

テレビ放送

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映像ソフト

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VHSやLD化はされたが既に絶版、DVD化は2016年11月9日(いずれも東映ビデオより)。

DVDには当時の予告編を収録、またLDには本作の予告編の他、『ガリバーの宇宙旅行』のキューピッドが案内役になって、本作と『ガリバー』の特報を紹介する「東映動画スタジオニュース」も収録。

ネット配信

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映画『身代わり忠臣蔵』の公開を記念して、2024年2月9日21:00(JST)から同年同月23日20:59(JST)まで、YouTubeの「東映シアターオンライン」で無料配信が行われた。

なお前日の2月22日からは、先述の予告編と「東映動画スタジオニュース」が常時無料配信されている(『ガリバー』特報は配信されていない)。

脚注

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  1. ^ 手塚治虫『ボクのまんが記』朝日新聞出版〈シリーズ昭和の名作マンガ〉、2008年5月31日、214頁。ISBN 978-4-02-214000-5 
  2. ^ WEBアニメスタイル TOPICS”. www.style.fm. 2020年8月17日閲覧。
  3. ^ 福島民報』1965年8月15日 - 9月5日付朝刊テレビ欄。
  4. ^ 『北國新聞』1965年8月26日付朝刊、テレビ欄。

外部リンク

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