プンオパン
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プンオパン | |
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鮒魚빵 | |
各種表記 | |
ハングル: |
붕어빵 잉어빵 링어빵(北) |
漢字: |
鮒魚빵 鯉魚빵 |
発音: |
ブンオパン インオパン リンオパン(北) |
日本語読み: |
ふなうおパン こいうおパン |
2000年式: |
Bungeoppang Ingeoppang Ringeoppang(北) |
プンオパン(朝: 붕어빵)は朝鮮半島の菓子。日本のたい焼きに似た食べ物で、鮒焼き[1]、鮒パン(ふなパン)とも呼ばれる。フナの形をするため、フナを意味するプンオ(朝: 붕어)と、小麦粉の生地を用いた焼きものを意味するパン(朝: 빵)という単語を組み合わせている[1]。
概要
[編集]日本の一般的なたい焼きと比べると、鮒形をしたプンオパンは下記のような違いがある[1]。
- 体形:たい焼きはぽってりしており、プンオパンは細めでヒレが大きい
- 胴体:たい焼きは頭と尾がやや上を向き、プンオパンは直線的
- 餡:たい焼きは全体に餡が入っているが、プンオパンは中心部のみ
- 置き方:たい焼きは和食の魚と同様に頭を左向きで腹を手前にするが、プンオパンは向きにこだわりがない
中身の餡は小豆餡が最も一般的だが、白餡やカスタードクリーム、チョコレートのほか、ピザ、カレー、キムチなども使われることがある[1]。
また、小麦粉生地を焼いて餡を入れた同様のパン(朝: 빵)としては、菊花の形をしたクックァパン(朝: 국화)、バナナの形をしたパナナパン(朝: 바나나빵)などもある[1]。
現代の韓国語では、プンオパン(붕어빵)は、「うりふたつ」「そっくりな人同士」を表す比喩として使われる。
歴史
[編集]1930年頃の日本統治時代の朝鮮にたい焼きが日本から伝わり、製造されるようになった[1]。第二次世界大戦や朝鮮戦争の食糧難の時期も、安価なおやつとして屋台を中心に販売された[1]。小麦粉を溶いた糊状の生地を焼くことからプルパン(プル朝: 풀:糊)とも呼ばれ、生地が薄く粗悪ながらも人気を博した[1]。韓国の経済成長とともにほぼ消滅したが、1990年代に再び登場した[1]。
21世紀に入ると、鯉(インオ、잉어)の形をしたインオパンも人気を得ている[2]。インオパンはすみずみまで餡が入っており、油を塗ってカリっと焼き上げている[1]。
脚注
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