コンテンツにスキップ

中央 (中野区)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 関東地方 > 東京都 > 中野区 > 中央 (中野区)
中央
中野坂上駅
中野坂上駅
中央の位置(東京都区部内)
中央
中央の位置
北緯35度41分53.66秒 東経139度40分56.98秒 / 北緯35.6982389度 東経139.6824944度 / 35.6982389; 139.6824944
日本の旗 日本
都道府県 東京都
特別区 中野区
面積
 • 合計 1.16 km2
人口
2017年(平成29年)12月1日現在)[2]
 • 合計 29,038人
 • 密度 25,000人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
164-0011[3]
市外局番 03[4]
ナンバープレート 練馬
鍋屋横丁
杉山公園
住友中野坂上ビル
中野坂上サンブライトビル

中央(ちゅうおう)は、東京都中野区にある地名であり、現行行政地名は中央一丁目から中央五丁目。郵便番号は164-0011[3]

概要

[編集]

中野区のほぼ中央部に位置する。東部は神田川を境に新宿区北新宿に接する。南部は青梅街道を境に中野区本町に接する。北部は大久保通りを境に中野区東中野中野に接する。西部は杉並区高円寺南に接している。地域内を中野通り山手通りが縦貫している。

いわゆる、木賃ベルト地帯の一角でもあり、幹線道路沿いを除けば住宅街となっているところが多い。一戸建てのほかマンションアパートも多く見られ、一人暮らしをしている若年層の住民も見られる。

当地には青梅街道に沿って、東部には丸ノ内線中野坂上駅、西部には新中野駅がある。中野坂上駅の交差点付近は、近年の再開発により当地や本町にオフィスが入った高層ビルが立ち並ぶようになり、交差点付近の景観も変わった。また、当地は新宿駅からも比較的近く、青梅街道沿いにはオフィスビルも見られる。青梅街道ともみじ山通りの交差点付近は両道路沿いを中心に、昔ながらの商店が集まったアーケード街があり、鍋屋横丁として活況を呈している。また南西部に位置する、青梅街道と中野通りの交差点は当地に所在する杉山公園に因んで杉山公園交差点と呼ばれている。この中野通り沿道にも、JR・東京メトロ中野駅へと続く商店街が賑わいを見せている。

地価

[編集]

住宅地の地価は、2017年平成29年)の公示地価によれば、中央1-21-13の地点で78万6000円/m

2となっている[5]

地理・自然

[編集]

地形

[編集]

この地域は武蔵野台地の中央部に位置する。

中野区の南東部では、東進してきた神田川が北上し、桃園川(現在は暗渠化)が合流している。この2つの川により舌状台地が形成され、これを中野台地と呼ぶ。

この台地は東西に平坦で、青梅街道が走っている。この街道の北側と大久保通り(桃園川沿いを並走する道)の間が「中央」、街道の南側と神田川の間が「本町」である。

「中央」は更に、「台地の上の部分」と「台地の斜面および川沿い」の2つに分けられる。前者は青梅街道沿いにオフィスビル、商業施設、マンションなどが立ち並ぶ。街道の裏手は住宅地となっている。後者も住宅地であるが、学校用地としての利用が特徴的である。

標高の最高地点は5丁目の青梅街道西端で38m、最低地点は1丁目の神田川の末広橋のたもとで23m、となっている(神田川の河床部分は除く)。

斜面部分の標高差は、中野坂上を例に挙げると、中野坂上交差点が34m、北側の宮下交差点が25m、東側の淀橋が26m、南側の長者橋が26mとなっており、周囲とは8-9mの標高差がある。

この標高差のため、やや急な坂が多く、滑り止め模様付きのコンクリート舗装や階段状の歩道も見られる。また、崖や擁壁となっている部分もある。

[編集]
  • 神田川
  • 桃園川(暗渠)

旧町名と現町名との対比

[編集]

中央は1967年6月1日住居表示実施。

  • 中央一丁目 = 宮園通一丁目の一部、川添町の一部、塔の山町の一部、本町通一丁目の一部、小淀町
  • 中央二丁目 = 宮園通一丁目の一部、宮園通二丁目の一部、塔の山町の一部、本町通二丁目の一部、本町通三丁目の一部、宮前町
  • 中央三丁目 = 宮園通三丁目の一部、本町通三丁目の一部、本町通四丁目の一部、上町の一部、仲町
  • 中央四丁目 = 宮園通三丁目の一部、宮園通四丁目の一部、上町の一部、橋場町の一部、本町通四丁目の一部、本町通五丁目の一部
  • 中央五丁目 = 宮園通四丁目の一部、宮園通五丁目の一部、橋場町の一部、本町通五丁目の一部、本町通六丁目の一部

世帯数と人口

[編集]

2017年(平成29年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]

丁目 世帯数 人口
中央一丁目 3,570世帯 5,526人
中央二丁目 4,023世帯 6,342人
中央三丁目 3,434世帯 5,265人
中央四丁目 4,230世帯 6,510人
中央五丁目 3,424世帯 5,395人
18,681世帯 29,038人

選挙区

[編集]

かつては、衆議院議員総選挙においては東京都第7区に属していたが、2022年(令和4年)の公職選挙法改正による区割りの変更で新設された東京都第27区に移行した。

小・中学校の学区

[編集]

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[6]

丁目 番地 小学校 中学校
中央一丁目 全域 中野区立塔山小学校 中野区立中野東中学校
中央二丁目 1〜30番
33〜34番
45番
31〜32番
46〜48番
中野区立桃園小学校 中野区立第二中学校
35〜44番
52〜59番
中野区立谷戸小学校 中野区立中野東中学校
その他 中野区立桃花小学校
中央三丁目 1〜10番
15〜47番
その他 中野区立谷戸小学校
中央四丁目 42〜45番
52番
中野区立中野中学校
その他 中野区立桃花小学校
中央五丁目 全域

主な施設

[編集]

行政

[編集]
  • 中野区立東部地域センター

警察・消防

[編集]
  • 中野警察署
    • 中野坂上交番 - 青梅街道と山手通りの交差点、本町1丁目に所在。中央1-2丁目なども管轄する。
    • 鍋屋横丁交番 - 3丁目の青梅街道沿いに所在。
    • 中央五丁目交番 - 5丁目の青梅街道沿いに所在。
    • 城山地域安全センター - 3丁目の大久保通りに所在。2007年4月に城山交番から転換し、交番相談員が勤務する。
  • 中野消防署本署(救急隊1)
    • 宮園出張所(救急隊1)

学校

[編集]

医療

[編集]

その他

[編集]

交通機関

[編集]

鉄道

[編集]

東西方向の青梅街道地下には東京メトロ丸ノ内線が、南北方向の山手通り地下には都営地下鉄大江戸線が走っている。

  • 中野坂上駅 - 青梅街道と山手通りの交差点地下にある。正式な場所は都営の駅は中央2丁目、メトロの駅は本町2丁目である。
  • 新中野駅 - 中央4丁目、鍋屋横丁の最寄り駅。

宗教施設

[編集]

[編集]

その他

[編集]
  • 天理教豊多摩分教会 - 2丁目の中野坂上駅そばに所在。

関連神社

[編集]
  • 氷川神社 - 近隣の東中野1丁目に所在。本地域を含む周辺一帯の鎮守社となっている。

企業

[編集]

かつて存在した施設等

[編集]
  • 中野オデヲン座 - 鍋屋横丁にあった映画館。1950年に中野ロマンス座として開館、1979年に閉館。跡地はマンションとなっている。
  • 新日本プロレス - ブシロード傘下になってから同じ住友中野坂上ビルに本社を置いていたが、その後、約200m離れた中野区本町1丁目に移転した。

ゆかりの人物

[編集]
  • ヒロシ - 2丁目にマネジメント会社「ヒロシ・コーポレーション」を持つ。元は飲食店「ヒロシの店」であった。
  • 五輪真弓 - 出身。
  • 玉袋筋太郎 - 西新宿の出身で、高校は実践学園(当時は中野実践商業)。その後も域内にあった飲食店に通い続けていた。
  • 大澄賢也 - 域内のダンススタジオでインストラクターをしている。
  • 春日八郎 - 1丁目にマネジメント会社があった。
  • 三遊亭圓生 (6代目) - かつて在住。

ゆかりの作品

[編集]
  • 神田川 - 1973年にヒットしたかぐや姫の曲。1丁目の末広橋のたもとに歌碑が立つ。歌詞の舞台となったのはもう少し下流の方だが、1996年に神田川沿いの遊歩道整備が完了した際、「何か記念碑的なものが欲しい」ということでこの歌の碑が選ばれた。

関連番組

[編集]

ギャラリー

[編集]

関連項目

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 中野区統計書”. 中野区 (2017年4月6日). 2018年1月4日閲覧。
  2. ^ a b 世帯と人口”. 中野区 (2017年12月5日). 2018年1月4日閲覧。
  3. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2018年1月4日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2018年1月4日閲覧。
  5. ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
  6. ^ 通学区域(学校別・住所別)”. 中野区 (2018年4月1日). 2018年4月15日閲覧。

外部リンク

[編集]