兎束俊之
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うづか としゆき 兎束 俊之 | |
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生誕 |
1939年6月8日(85歳) 日本・東京都 |
職業 | ヴィオリスト |
兎束 俊之(うづか としゆき、1939年6月8日(85歳))は、日本のヴィオラ奏者。元東京音楽大学学長で同大名誉教授。父にヴァイオリニストの兎束龍夫がいる。
人物
[編集]東京芸術大学にて河野俊達、浅妻文樹に学び[1]、卒業後の1962年にNHK交響楽団に入団する[2][3]。1968年から1970年まで給費留学生としてドイツに渡り、ミュンヘン音楽大学にてゲオルク・シュミットに師事しながらミュンヘン・バッハ管弦楽団に参加した[1]。1971年から1972年までバイエルン放送交響楽団で、1972年から1977年まではボン・ベートーヴェンハレ管弦楽団で首席ヴィオラ奏者を務めた[1][2][3]。1975年、フランス・ボルドー国際音楽祭で銀賞を受賞した[3]。1977年に日本へと帰国する[3]。
1996年、1997年のミュンヘン国際音楽コンクールでは審査員を務めた[1]。2001年から2005年まで東京音楽大学学長を務める[2]。2002年、長野県に「アンサンブル信州㏌宮田」を設立し、自身も2008年より長野県宮田村に居住[2]。2014年、宮田村による村民栄誉賞を受け、同賞の第1号となった[2]。
今上天皇・徳仁の学生時代よりヴィオラを指導し、40年以上に渡る交流をもつ[4]。皇太子徳仁と小和田雅子の結婚に際して、ヴィオラとピアノで編成される「ロマンス」を作曲し両人に捧げた[4]。2019年の天皇即位にも、ヴィオラとピアノ曲の「輝ける『令和』に向かい」を贈っている[5]。
脚注
[編集]- ^ a b c d 『ブラームス ヴィオラ・ソナタ No.1&2』1996-10-25, fontec, FOCD2527. 小冊子 pp.6-8
- ^ a b c d e “宮田村の兎束さん、村民栄誉賞 ビオラ奏者、元東京音楽大学”. 中日新聞社 (2023年7月9日). 2024年1月25日閲覧。
- ^ a b c d “兎束俊之”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード株式会社 (2012年8月30日). 2024年1月25日閲覧。
- ^ a b ““天皇陛下の音楽の先生”が驚いた陛下のビオラへの情熱。出会いを祝した楽曲“ロマンス”の音色がご成婚30周年によみがえる”. FNNプライムオンライン. フジテレビ (2023年2月23日). 2024年1月25日閲覧。
- ^ “(新天皇と新皇后)「ビオラで世界中と交流を」 指導役からお祝いの新曲”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 (2019年5月5日). 2024年1月25日閲覧。