松浦健郎
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松浦 健郎(まつうら たけお/けんろう、1920年9月29日 - 1987年5月7日)は、日本の脚本家、小説家。
埼玉県秩父郡大滝村大血川(現・秩父市)出身。1942年日本大学専門部国文科中退、満州映画協会に入社。1944年東宝に移籍し、黒澤明、山本薩夫らの助監督を務める。1948年脚本家に転向、代表作に「風速40米」(1958年)、「電光石火の男」(1960年)、「青年の椅子」(1962年)など。弟子に雪室俊一、曽田博久がいる。1966年からは小説も書いた[1]。
生涯に映画脚本を約170本、テレビなどの脚本を含めると約340本を手掛けた敏腕だったが、その作業は弟子との共同作業が多く、作成の多くが弟子たちに口述筆記、清書させるものであった。写真の姿は雑誌撮影用に取ったものである[2]。
参加した映画
[編集]- エノケン・笠置の極楽夫婦(1949年)
- 魔の黄金(1950年)
- 殺人者の顔(1950年)
- 私は狙われている(1950年)
- 佐々木小次郎(1950年)
- 二十歳前後(1950年)
- 素晴らしき求婚(1950年)
- 夜来香(1951年)
- 続佐々木小次郎(1951年)
- メスを持つ処女(1951年)
- 目下恋愛中(1951年)
- 完結 佐々木小次郎(1951年)
- 極楽六花撰(1951年)
- 浮雲日記(1952年)
- 夢よいづこ(1952年)
- やぐら太鼓(1952年)
- 霧の夜の兇弾(1952年)
- 喧嘩安兵衞(1952年)
- 続三等重役(1952年)
- 弥太郎笠(1952年)
- 次郎長三國志 次郎長賣出す(1952年)
- 一等社員 三等重役兄弟篇(1953年)
- ハワイの夜(1953年)
- 次郎長三国志 次郎長初旅(1953年)
- 親分の青春(1953年)
- 親馬鹿花合戦(1953年)
- 恋人のいる街(1953年)
- 逃亡地帶(1953年)
- 次郎長三国志 第三部 次郎長と石松(1953年)
- 次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港(1953年)
- 次郎長一家罷り通る(1953年)
- 夕立勘五郎(1953年)
- 浮気天国(1953年)
- 次郎長三国志 第五部 殴込み甲州路(1953年)
- 一等女房と三等亭主(1953年)
- 次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家(1953年)
- 次郎長三国志 第七部 初祝い清水港(1954年)
- 若夫婦は朝寝坊(1954年)
- 今宵誓いぬ(1954年)
- 春色お伝の方 江戸城炎上(1954年)
- 一等マダムと三等旦那(1954年)
- やくざ囃子(1954年)
- 鞍馬天狗 疾風八百八町(1954年)
- 恋愛特急(1954年)
- 新鞍馬天狗 第一話 天狗出現(1954年)
- 和蘭囃子(1954年)
- 仇討珍剣法(1954年)
- 新鞍馬天狗 第二話 東寺の決闘(1954年)
- 照る日くもる日 前篇(1954年)
- 照る日くもる日 後篇(1954年)
- やんちゃ娘行状記(1955年)
- 花嫁立候補(1955年)
- 隠密若衆(1955年)
- 俺も男さ(1955年)
- 長脇差大名(1955年)
- 新鞍馬天狗 夕立の武士(1955年)
- 講道館四天王(1955年)
- 身代り紋三 地獄屋敷(1955年)
- 名月佐太郎笠(1955年)
- 弾痕街(1955年)
- 黒帯三国志(1956年)
- 黒帯有情 花と嵐(1956年)
- 大学の石松(1956年)
- 疾風!鞍馬天狗(1956年)
- 甲武信嶽伝奇 黄金地獄 人肌地獄(1956年)
- 大学の石松 ぐれん隊征伐(1956年)
- 甲武信嶽伝奇 決闘地獄(1956年)
- 大学の石松 太陽族に挑戦す(1956年)
- 妻恋峠(1956年)
- 神変美女桜(1956年)
- 大江戸喧嘩纏(1957年)
- 嵐の中の男(1957年)
- 残月講道館(1957年)
- 大学の石松 女群突破(1957年)
- チンドンやの娘(1957年)
- へそくり親爺(1957年)
- 恐怖の弾痕(1957年)
- 麻薬3号(1958年)
- 春泥尼(1958年)
- 明日は明日の風が吹く(1958年、企画)
- 血の岸壁(1958年)
- 伊那の勘太郎(1958年)
- 運河(1958年)
- 嵐の講道館(1958年)
- 空中サーカス 嵐を呼ぶ猛獣(1958年)
- 風速40米(1958年)
- 酔いどれ幽霊(1958年、原案)
- 未練の波止場(1958年、原案)
- 嵐の中を突っ走れ](1958年)
- 哀愁の高速道路(1958年、原作)
- らぶれたあ(1959年)
- 無法街の野郎ども(1959年)
- 日本仁侠伝 血祭り喧嘩状 (1959年)
- 仮面の女(1959年)
- だから云ったじゃないの(1959年)
- 東京の孤独(1959年)
- 地獄の底までつき合うぜ(1959年)
- 暴風圏(1959年)
- 浮気の季節(1959年)
- 青春蛮歌(1959年)
- 波止場の無法者(1959年)
- 夜霧の決闘(1959年)
- 「黒い落葉」より 青春を吹き鳴らせ(1959年、原作)
- 口笛が流れる港町(1960年)
- 二発目は地獄行きだぜ(1960年)
- ずべ公天使(1960年)
- 素っ飛び小僧(1960年、原作)
- 殺られてたまるか(1960年)
- 拳銃無頼帖 電光石火の男(1960年)
- 続ずべ公天使 七色の花嫁(1960年)
- 俺は流れ星(1960年、原作)
- 東から来た流れ者(1960年)
- 天下を取る(1960年)
- 喧嘩太郎(1960年)
- 東京の暴れん坊(1960年、原作)
- 疾風小僧(1960年、原作)
- 借りは返すぜ(1960年、原作)
- ある恋の物語(1960年、原作)
- よせよ恋なんて(1960年、原作)
- 竜巻小僧(1960年、原作)
- 鎮花祭(1960年)
- 黄金の掟(1960年)
- 拳銃無頼帖 明日なき男(1960年)
- 小次郎燕返し(1961年)
- 俺が地獄の手品師だ(1961年)
- 薔薇と竜(1961年)
- 紅の拳銃(1961年)
- 恋しぐれ 秩父の夜祭り(1961年、原作)
- でかんしょ風来坊(1961年、原作・脚本)
- 無鉄砲大将(1961年)
- さいころ奉行(1961年)
- アマゾン無宿 世紀の大魔王
- 用心棒稼業(1961年、原作)
- 北上川悲歌(1961年、原作)
- 散弾銃の男(1961年)
- 金も命もいらないぜ(1961年、原作・脚本)
- 高原児(1961年、原作・脚本)
- ヒマラヤ無宿 心臓破りの野郎ども(1961年、原作・脚本)
- 復讐は俺らの歌(1961年、原作)
- 嵐を突っ切るジェット機(1961年、原作)
- 強くなる男(1961年)
- 地獄の底をぶち破れ(1961年)
- 夢がいっぱい暴れん坊(1962年、原作)
- 青年の椅子(1962年)
- 熱砂の月(1962年)
- 地獄の裁きは俺がする(1962年、原作・脚本)
- 拳銃は淋しい男の歌さ(1962年)
- 風神雷神(1962年)
- 裏切者は地獄だぜ(1962年、原作・脚本)
- やくざの勲章(1962年)
- 柔道一代(1963年)
- 銀座の次郎長(1963年、原作・脚本)
- 浅草の侠客(1963年、原作・脚本)
- 男の嵐(1963年、原作・脚本)
- 銀座の次郎長 天下の一大事(1963年、原作)
- ギャング忠臣蔵(1963年、原作・脚本)
- 暗黒街NO.1(1963年)
- 地獄命令(1964年、原作・脚本)
- 黒の挑戦者(1964年)
- 若い港(1964年、原作)
- 間諜中野学校 国籍のない男たち(1964年、構成)
- 俺たちの血が許さない(1964年、原作)
- 拳銃無頼帖 流れ者の群れ(1965年、原作・脚本)
- 我が青春(1965年、原作・脚本)
- 悪魔のようなすてきな奴(1965年、原作・脚本)
- 雲を呼ぶ講道館(1965年)
- 星と俺とできめたんだ(1965年、原作・脚本)
- 任侠男一匹(1965年)
- 赤い鷹(1965年)
- 復讐の切り札(1966年、原作・脚本)
- 日本仁侠伝 血祭り喧嘩状(1966年、原作・脚本)
- 残侠あばれ肌(1967年、原作)
- 佐々木小次郎(1967年)
- 女賭博師(1967年、原作・脚本)
- 新選組(1969年)
- 若き日の講道館(1971年、原作・脚本)
- 鏡の中の野心(1972年)
- 着流し百人(1972年)
- 毘沙門天慕情(1973年)
著書
[編集]- 『地獄の底までつき合うぜ』小説刊行社 1959
- 『無法街の野郎ども』小説刊行社 1959
- 『悪魔のようなすてきな奴』恒文社 1966
- 『嵐の中でさようなら』恒文社 1966
- 『銀座女景 紋蝶四郎欲望帖』恒文社 1967
- 『殺すより手はない』桃源社 ポピュラー・ブックス 1967
- 『おんな95・63・97』双葉新書 1968
- 『銀座ドまんなか』双葉新書 1968
- 『紋蝶四郎欲望帖 六本木ろまん』桃源社 ポピュラー・ブックス 1968
- 『男よどこへゆく 英雄編』恒文社 1970
- 『幕末機動隊=新選組』恒文社 1970
- 『連日連夜祭 紋蝶四郎さすらい帖』恒文社 1974
- 『悪役専科』桃源社 1979
- 『熱い風のなかの女』桃源社 1980
- 『美女図鑑』桃源社 1980
脚注
[編集]- ^ 20世紀日本人名事典
- ^ シナリオ作家協会『シナリオ』第15巻第10号(1959)
- ^ 松浦健郎 - 日本映画データベース
- ^ 松浦健郎 - 文化庁日本映画情報システム
- ^ 松浦健郎 - allcinema