福田かおる
| 福田 かおる ふくだ かおる | |
|---|---|
_(cropped).jpg) 2024年11月、武蔵境駅前にて | |
| 生年月日 | 1985年5月10日（39歳） |
| 出生地 |
 日本 富山県 |
| 出身校 | 東京大学法学部、米国コロンビア大学国際公共政策大学院修士課程修了 |
| 前職 | 農林水産省職員、齋藤健法務大臣秘書官 |
| 所属政党 | 自由民主党 |
| 称号 | 学士（法学）（東京大学）、修士（公共管理学）（コロンビア大学） |
| 選挙区 | 東京18区 |
| 当選回数 | 1回 |
| 在任期間 | 2024年10月27日 - 現職 |
福田 かおる（ふくだ かおる、1985年5月10日 - ）は、日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員（1期）。
来歴
[編集]生い立ち
[編集]富山県出身。埼玉県三郷市育ち。父は教育学者、母は小学校教員。
渋谷教育学園幕張中学校・高等学校卒業。剣道部に所属。高等学校在学時に米国公立高校に約１年留学。留学中に同時多発テロに遭遇した[1]。東京大学法学部卒業。大学在学中は、全国大学生環境活動コンテスト（ecocon）を学生代表として主催。バスケットボールサークルに所属。
2008年、農林水産省入省。2013年まで農林水産省と国土交通省観光庁に勤務し、観光による地域振興施策の企画・実施、 森林の間伐を促進するための法令改正等に従事。2013年から2015年にかけて長期在外研修。米国コロンビア大学修了（修士）。国際連合食糧農業機関（FAO）アジア・太平洋地域事務所、タイ王国、インド、バングラデシュ、マラウイ共和国でインターン。2015年から農林水産省に勤務し、TPP関連業務、漁船・漁業の保険制度の改正、二国間交渉の調整等に従事[2]。2017年には「Team414」という若手職員有志からなる政策研究チームを同僚と共に農林水産省内に立ち上げた[3]。当時農林水産大臣であった齋藤健は、まだ課長補佐であった福田らからTeam414の活動報告を直接受けた[4][5]。内閣官房、日本貿易振興機構にも出向。33歳で結婚[6]。2022年3月に農林水産省を退職。
農林官僚時代の有名な仕事に、2018年からの日本貿易振興機構出向時、同年から適用されたタイの法改正[7]に商社の氏家勇祐[8]などと共にいち早く対応することで農産物の400億円規模の輸出[9]を守り、福島県産のもも等の青果物の輸出販路の拡大を促したことがある[10][11]。2020年のコロナ禍においてはSNSキャンペーンやフードデリバリー強化等の日本産食材活用支援事業を実施し[12][13][14][15]、結果的にタイの日本食レストランの数は増加を続けた[16][17]。
政界入り
[編集]2022年から衆議院議員齋藤健事務所秘書。齋藤健は最初は政界入りのリスクを伝えて秘書になることを反対した[18]。2022年11月の斎藤健法務大臣就任に伴い法務大臣秘書官（政務秘書官）[19]。福田と共に秘書官（事務秘書官）を務めた女性が「霞が関の北川景子」と週刊新潮で大きく報じられたことから[20]、福田は「北川景子ではない方の秘書官」と呼ばれた。
2022年11月18日、衆議院選挙区の新しい区割りである「10増10減」の改正公職選挙法案が参議院で可決され[21]、東京18区の区域は「武蔵野市・小金井市・西東京市」に変わった[22]。公募により自由民主党東京都第十八選挙区支部長に就任した。公募の面接ではキャベツの定植の話をした[23]。
2024年10月27日の第50回衆議院総選挙の東京18区には、福田、立憲民主党の松下玲子、参政党の徳永由紀子、日本共産党の樋口亮の4人が立候補した。第50回衆議院総選挙で自民党は全体としては大敗したが、福田は約2200票差で松下を破り、初当選した[24]。菅直人の後継指名を受けていた松下は比例復活により当選した[25][26]。
衆議院議員
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2024年11月11日、103万円の壁の解消を提唱し国会の目玉となっていた国民民主党の党首玉木雄一郎の不倫が大きく報じられるなか、福田は衆議院に初登院した[27]。福田の初登院や103万円の壁についての発言はその日に放送されたNHKのNews watch 9やクローズアップ現代[28]に取り上げられた。11月14日に発表された衆議院の委員名簿では、地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員会、北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会、国土交通委員会、財務金融委員会の委員になった[29]。11月14日、PFASについて省庁からの聞き取りを開始した[30]。
政策・主張
[編集]重点政策
[編集]選挙歴
[編集]| 当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 |
政党内比例順位 /政党当選者数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 当 | 第50回衆議院議員総選挙 | 2024年10月27日 | 39 | 東京都第18区 | 自由民主党 | 9万9002票 | 42.34% | 1 | 1/4 | / |
話題
[編集]- 自由民主党東京都第十八選挙区支部長に就任した2023年から、東京18区付近の飲食店についてGoogle mapから閲覧できる写真付きレビューをローカルガイドとして投稿している[34]。2024年11月13日現在、約100店舗に及ぶ。味だけでなくWifiの情報なども細かく記載されており、週刊誌に「令和の“ドブ板”」と紹介された[35]。
不祥事
[編集]- 衆議院に初登院した2024年11月11日、本会議が始まる前の議場の自席において、同僚議員の向山淳に声をかけ、スマートフォンで記念撮影を一枚行った。その光景は中継されていた。衆議院規則第二百十一条「議員は、議院の品位を重んじなければならない」は、議場内での撮影を禁止するものと解釈されているため、この撮影は禁止行為と見なされた。11月11日の夜に福田はX（旧Twitter）において謝罪した[36]。翌日の11月12日にスポーツ紙等が福田らが議場で撮影を行ったことを報じた[37][38][39][40]。自民党の幹部は福田と向山を口頭で注意し、翌々日の11月13日の衆院議院運営委員会の理事会で自民党の理事は陳謝した[41][42][43][44]。この撮影の件は11月13日にYahooのトップページにも掲載された。一方、古市憲寿は、12日に「なぜ議場が撮影禁止かを合理的に説明できるんだろうか。テレビカメラもあるから保安上の理由ではない。どうしてダメなの」とXで（旧Twitter）主張した[45]。
脚注
[編集]- ^ “【若手官僚オンライン座談会】私たちが考える日本の課題と未来”. かがり火WEB (2021年3月11日). 2024年11月12日閲覧。
- ^ “令和元年度第4回 JBA 機能性食品研究会講演会”. 一般財団法人バイオインダストリー協会. 2024年10月30日閲覧。
- ^ “提言「この国の食と私たちの仕事の未来地図ver1.0」”. Webarchive(農林水産省). 2024年11月7日閲覧。
- ^ 編集部, ABEMA TIMES (2022年3月17日). “「お給料では測れないものもいっぱいあります」食の改革に意欲を燃やす若手農水官僚たちに密着 | 政治 | ABEMA TIMES | アベマタイムズ”. ABEMA TIMES. 2024年11月6日閲覧。
- ^ 『“食の未来を模索”農水省の若手キャリアに密着！ | ①官僚ってどんな仕事をしてるの？“食の未来を模索”農水省の若手キャリアに密着！仕事の流儀に迫る ②タレント・段文凝がゲストで登場！ 今夜9時から生放送▷https://abe.ma/2N0uWhx | By ABEMA | Facebook』2018年。2024年11月6日閲覧。
- ^ “第6回東京大学研究セミナーを開催しました”. 渋谷教育学園幕張中学校・高等学校 (2023年2月21日). 2024年10月28日閲覧。
- ^ “生鮮野菜・果物の選別・梱包施設に関する規制が施行”. ジェトロ. 2024年11月11日閲覧。
- ^ “平成30年度 食料産業局長賞 株式会社アライドコーポレーション”. 農林水産省. 2024年11月15日閲覧。
- ^ “タイ向け青果物の輸出規制について バンコク産業情報センター 鈴木 太郎”. 愛知県. 2024年10月30日閲覧。
- ^ “日本のタイ向け食品輸出、18年は11.4％増 - NNA ASIA・タイ・農水”. NNA.ASIA. 2024年10月30日閲覧。
- ^ “JETRO駐在員の解説によるタイ食品輸出セミナー - 東根市さくらんぼタントクルセンター”. www.tantokuru.jp. 2024年10月30日閲覧。
- ^ “タイに3637店、日本食レストラン苦境 需要増の矢先：朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2020年4月26日). 2024年11月11日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2020年6月25日). “タイの日本食レストラン支援でセミナー コロナで売り上げ減少”. NHKニュース. 2024年11月11日閲覧。
- ^ 産経新聞 (2020年9月5日). “タイ、販促で日本食割引 コロナ打撃の店舗支援”. 産経新聞：産経ニュース. 2024年11月11日閲覧。
- ^ “日本食材、タイ輸出が15％減 - NNA ASIA・タイ・食品”. NNA.ASIA. 2024年11月11日閲覧。
- ^ “日本食レストラン、過去最多の4,000店舗超え(タイ) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース”. ジェトロ. 2024年11月11日閲覧。
- ^ “2023年度タイ国日本食レストラン調査”. 独立行政法人日本貿易振興機構. 2024年11月12日閲覧。
- ^ 元気出して channel (2024-07-12), 斎藤健経済産業大臣！ 福田かおる決起大会での挨拶／当時の出馬から落選について赤裸々に述べ、現代の国家間投資競争についての争いについて語る！/総裁選出馬が噂される前の大会挨拶では心中如何だったのか？ 2024年11月13日閲覧。
- ^ “法務省 幹部公務員 名簿（令和５年１月１０日現在）”. 2024年11月15日閲覧。
- ^ “女性秘書官を地方にまで連れ回す斎藤法務大臣 「メンタルにきているのか、暗い顔をしている」（全文）”. デイリー新潮 (2023年3月20日). 2024年11月14日閲覧。
- ^ “衆院 選挙区「10増10減」の改正公職選挙法が成立 | NHK”. NHKニュース (2022年11月18日). 2022年11月20日閲覧。
- ^ 総務省 (2022年11月28日). “衆議院小選挙区の区割りの改定等について”. 2023年1月2日閲覧。
- ^ “クロストーク｜政治にもっと女性の力を OurChallenge｜自民党”. 自民党 OurChallenge. 2024年11月14日閲覧。
- ^ “衆議院選挙2024 東京(千代田区・港区など)開票速報・選挙結果”. 衆議院選挙2024特設サイト. NHK. 2024年10月28日閲覧。
- ^ “立憲民主党 東京ブロック 比例代表候補者”. 衆議院選挙2024特設サイト. NHK. 2024年10月28日閲覧。
- ^ “比例代表 東京 比例名簿・候補者 選挙・開票結果”. 衆院選2024. 読売新聞. 2024年10月28日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2024年11月11日). “初当選議員らが初登院 午前2時から開門待つ人も 議員20人の声 | NHK”. NHKニュース. 2024年11月11日閲覧。
- ^ 日本放送協会『“少数与党”で政治はどこへ〜「年収の壁」協議の行方は〜 - クローズアップ現代』。2024年11月12日閲覧。
- ^ “目次”. www.shugiin.go.jp. 2024年11月14日閲覧。
- ^ “Xのツイート”. 2024年11月15日閲覧。
- ^ 福田かおる (2024-10-21), 福田かおるの重点政策①雇用・賃金 2024年10月28日閲覧。
- ^ 福田かおる (2024-10-24), 福田かおるの重点政策②教育 2024年10月28日閲覧。
- ^ 福田かおる (2024-10-25), 福田かおるの重点政策③安全保障 2024年10月28日閲覧。
- ^ “Contributions by 福田かおる” (日本語). Contributions by 福田かおる. 2024年11月12日閲覧。
- ^ “議場で写真撮影し「修学旅行」批判受けた福田かおる氏 注目集める衝撃的な“顔写真付き口コミ投稿””. gooニュース. 2024年11月14日閲覧。
- ^ “Xのツイート”. 2024年11月13日閲覧。
- ^ “自民女性新人議員が謝罪「議場での撮影が禁止されていることを知らず…」大物後継破ったエリート（日刊スポーツ）”. Yahoo!ニュース. 2024年11月12日閲覧。
- ^ “撮影禁止の議場内で撮影 自民の新人・福田かおる氏が謝罪「より一層勉強を」 応援の声続々（スポニチアネックス）”. Yahoo!ニュース. 2024年11月12日閲覧。
- ^ “「修学旅行気分ですか」自民党・新人女性ペアが議会で“禁止行為”→批判殺到し謝罪「お詫び申し上げます」（女性自身）”. Yahoo!ニュース. 2024年11月12日閲覧。
- ^ 産経新聞 (2024年11月12日). “自民党の新人議員が本会議場内で写真撮影し、Xで釈明「禁止されていることを知らずに…」”. 産経新聞：産経ニュース. 2024年11月12日閲覧。
- ^ “自民の初当選議員2人、議場でスマホ撮影 党幹部が口頭注意：朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2024年11月13日). 2024年11月13日閲覧。
- ^ “自民の新人議員２人、本会議場でのスマホ撮影で厳重注意…「禁止されていることを知らなかった」”. 読売新聞オンライン (2024年11月13日). 2024年11月13日閲覧。
- ^ “自民、新人2議員厳重注意 衆院本会議場で写真撮影”. 毎日新聞. 2024年11月13日閲覧。
- ^ “自民、新人2議員厳重注意 衆院本会議場で撮影”. 日本経済新聞 (2024年11月13日). 2024年11月13日閲覧。
- ^ “Xのツイート”. 2024年11月14日閲覧。
