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.tk

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
.tk
トケラウの旗
施行 1997年
TLDの種類 国別コードトップレベルドメイン
現在の状態 利用可
管理団体 Dot TK (Taloha, Incが運営)
後援組織 トケラウ政府(Teletok; Vixie NZ Ltd が管理)
利用地域 トケラウに関係する団体・個人
使用状況 主にトケラウ以外の、狭い範囲で使われている。
登録の制限 なし
階層構造 登録は第二レベルに直接行われる。
関連文書 Policies
紛争解決方針 Dispute Resolution Policy
ウェブサイト Dot.TK
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.tk国別コードトップレベルドメインccTLD)の一つで、オーストララシアにあるニュージーランドの領土であるトケラウに割り当てられている。2016年の調査では3100万、2018年には2120万ものドメインが存在しており、いずれも国・地域別ドメイン数の中でも最多となっている[1][2]。後述するように現在は新規登録が不可能な状態にある[3][4]

トケラウは、興味を持つ個人には誰でも.tkドメインを無償で提供しており、このため大量のドメインが生まれることとなった。また、全てのドメインにバナーをつけることができる。これらのフリードメインはトケラウのDNSサーバに置かれる。このドメインは、250個の外部電子メールアドレスにもリダイレクトしている。このリダイレクトが理由で、FTPIRCプロトコルのホスト等をフリーの.tkドメインを使って行うことは、公式にはできない。連続90日で25回の訪問がなかったサイトは、自動的に使用停止になる。容易に取得が可能なため、フィッシングサイトなどの温床となっている。なお3文字以下の名前は有料での登録となる。

2000年に設立されたオランダのドメインレジストラFreenomが登録業務を行っている。一定期間使われなかった場合、そのサイトは広告ページに置き換わる。広告によって得られた収益の一部はトケラウに還元されており、2012年にはトケラウの国民総生産(GDP)の6分の1を占めるまでになっている。いったん広告ページに置き換わったドメインを再び取得するには料金が必要になる[1]

ドメインの不正利用が絶えないことからMetaがFreenomを訴えた結果、2023年3月には同社の管理下にある5つのトップレベルドメイン(.cf中央アフリカ共和国.gaガボン.gq赤道ギニア.mlマリ共和国、.tk:トケラウ)への新規登録が一時停止され、現在に至るまで再開されていない[3][4]

出典

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  1. ^ a b “「世界一の国別ドメイン数」を誇る小さな島の不思議”. WIRED. (2016年9月24日). https://wired.jp/2016/09/24/tokelau-domains/ 2020年8月28日閲覧。 
  2. ^ “国別ドメイン登録数、南太平洋トケラウ島の「.tk」がまた1位に”. CNET. (2018年12月27日). https://japan.cnet.com/article/35130653/ 2020年8月28日閲覧。 
  3. ^ a b Free Domain .TK”. Get Free Domain Name. 2023年12月12日閲覧。
  4. ^ a b Sued by Meta, Freenom Halts Domain Registrations”. Krebs on Security (2023年3月7日). 2023年12月12日閲覧。

外部リンク

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