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8弦ベース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

8弦ベース(はちげんベース)とは、エレクトリックベースのバリエーションの一つ。

概要

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通常のベースチューニングは、構えた状態で上の低音弦から、EADGとなっている。つまり、ギターにおける、高音弦二本を取り除いた音程を1オクターブ下げた状態である。その4本の弦にそれぞれ、1オクターブ高い弦(ギターと同じキーの弦)が付加されている。12弦ギターのベースバージョンといってもよい。

聴感上も、ベースにサイドギターが加わったように聞こえる。その構造上、通常のベースと全く同じ感覚でフィンガー・ピッキング(指で弾くこと)を行うのは難しく、そのため通常はベース用のピック(プレイヤーによっては、ギターピックも使用)やスラッピングによって演奏されることが多い。

チープ・トリックベーシストであるトム・ピータソン英語版は、特注の12弦ベースを使用しているが、リック・ニールセン英語版によれば、このベースはピーターソンとHamer GuitarsJol Dantzigらの議論により考案されたという。[1]12弦ベースは、8弦ベースの応用編といってもよく、ベースの4弦それぞれに1オクターブ高い弦が2本ずつ付加されている。そのため、12弦ベースは8弦よりさらに大きな広がりのある音が特色で、ディストーション(別項、エフェクター参照。)などで多少歪ませるだけで、本当にサイドギターがもう一人演奏しているように聞こえる効果を持たせる。

これらが普及しない理由は、奏法上使用可能な音楽が限られること、弦の張力に耐えられる構造からの重量、弦の数やその耐久性からの経済的事情、メンテナンスなどの問題があるためである。

ただし、後年上記のような複弦構造をもった8弦ベースではなく、5弦ベース6弦ベースのように単弦構造をもった普通に弦が8本並んでいるエムベースや、9弦ベースベナベンテ、また11弦ベースアドラーのような新しい楽器も登場している。

1970年代半ばから後半にかけて、一部で使われた。

有名な使用者には

らがいる。

脚注

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関連項目

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