水迫遺跡
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水迫遺跡(みずさこいせき)は、鹿児島県指宿市西方5529他に所在する15000年前頃の後期旧石器時代末の遺跡。指宿市指定史跡[1][2]。
概要
[編集]晩氷期には世界が温暖な気候に向かい、自然環境も人間が生活しやすい環境に変わってきた。そんな中、日本列島の南の端、南九州地域に縄文文化の芽生えが見られ、縄文時代草創期以前と推測される水迫遺跡が発見された。当遺跡は、指宿市中央部の標高126メートルの尾根上に位置し、竪穴建物跡と見られる遺構のほか、石器製作遺構・道跡・炉跡などが検出されている[2]。
2000年(平成12年)までに7軒の「竪穴」が発掘されている。1~2号の「竪穴」は隣接しながらも独立しており、竪穴の周辺におびただしい数の杭柱穴が巡らされている。1号「竪穴」は1.7×1.3メートルと小さく、周辺に19の杭柱穴が配されている。2号「竪穴」が2.2×1.8メートルとやや大きく、22の杭柱穴を配している。杭柱穴の中心線はいずれも鉛直方向を示しており、杭柱は内側に傾斜するのではなく、垂直に立っている。「竪穴」の深さは1号が7~10センチメートル、2号が7~16センチメートルと非常に浅い。これは旧地表面が削平を受けたためである。
このうち西側拡張区の3~7号は複雑に複合しあっており、全体像が明確でない[3]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『日本の考古学〈普及版〉上巻』奈良文化財研究所編集 学生社 2007年4月 ISBN 978-4-311-75037-3
関連項目
[編集]座標: 北緯31度15分36.9秒 東経130度35分44.3秒 / 北緯31.260250度 東経130.595639度