道場駅
道場駅 | |
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駅舎(2008年2月) | |
どうじょう Dōjō | |
◄JR-G59 武田尾 (5.0 km) (3.6 km) 三田 JR-G61► | |
所在地 | 神戸市北区道場町生野70[1] |
駅番号 | JR-G60 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■福知山線(JR宝塚線) |
キロ程 |
30.1km(尼崎起点) 大阪から37.8 km |
電報略号 | タウ |
駅構造 | 地上駅[1] |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
681人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1899年(明治32年)1月25日[1] |
備考 | 無人駅(自動券売機 有)[1] |
道場駅(どうじょうえき)は、兵庫県神戸市北区道場町生野にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線の駅である[1]。駅番号はJR-G60。
無人駅(宝塚駅の被管理駅)で、アーバンネットワークおよび「JR宝塚線」の愛称区間、ICOCAの利用可能エリアに含まれている(相互利用ICカードはICOCAの項を参照)。かつては、駅前の酒屋で乗車券類を発売する簡易委託駅として営業していた。
歴史
[編集]当駅は福知山線内では唯一神戸市内に立地しているが、JRの旅客営業規則における「神戸市内」の駅に設定されていない[1][注釈 1]。これは従来、当駅周辺が神戸市ではなく有馬郡道場村であり、1951年7月1日に神戸市兵庫区に編入された経緯があることや(1973年8月1日に現在の神戸市北区に再編入)、他の「神戸市内」の対象駅であるJR神戸線の甲南山手駅 - 舞子駅間の各駅から大きく離れており、運賃の設定[注釈 2]が煩雑になることなどが理由である。
- 1899年(明治32年)1月25日:阪鶴鉄道の有馬口駅(現在の生瀬駅) - 三田駅間延伸により開業[1]。旅客・貨物の取り扱いを開始[2]。
- 1907年(明治40年)8月1日:阪鶴鉄道国有化[3]。帝国鉄道庁の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定。阪鶴線所属駅となる。
- 1912年(明治45年)3月1日:線路名称改定[3]。阪鶴線の福知山駅以南が福知山線に改称し、当駅もその所属となる[3]。
- 1971年(昭和46年)3月1日:荷物扱い廃止[4]。旅客の取り扱いについては駅員無配置駅となる[5]。
- 1974年(昭和49年)10月1日:小荷物扱い再開[2]。
- 1976年(昭和51年)10月1日:再び小荷物扱い廃止[2]。
- 1981年(昭和56年)4月1日:貨物の取り扱いが廃止[2]。
- 1986年(昭和61年)8月1日:新線切り替えに伴い、駅舎改築[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[3]。
- 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「JR宝塚線」の愛称を使用開始。
- 1998年(平成10年)1月19日:自動改札機を設置し、供用開始[6]。
- 2000年(平成12年)6月:ロータリー、駐輪設備などを含めた駅前広場が完成。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる[7]。簡易型自動改札機で対応。
- 2011年(平成23年)3月8日:JR宝塚・JR東西・学研都市線運行管理システム導入と接近メロディ導入。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始。
- 2020年(令和2年)3月14日:ダイヤ改正に伴い新設された区間快速の停車駅となる[8]。
駅構造
[編集]相対式2面2線のホームを持つ地上駅[1]。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。
駅舎は南の1番のりば側にあり、反対側の2番のりばへは屋根のない跨線橋で連絡している[1]。2番のりばへの移動手段は跨線橋のみで、跨線橋にはエレベーターなどが設置されていないため、車椅子の使用者などが2番のりばに行くには困難を伴う。
ホームと駅前の地平部は2m程の高低差があり、階段やスロープを通って出入りする。スロープは駅舎を通らずに直接1番のりばと接続しているが、乗車券類を持たずに無札のまま列車に乗車した場合は、車内で車掌に申し出て乗車券を購入する必要がある。
駅舎には直立型のボタン式自動券売機と、ICOCAなどのICカード乗車券に対応した自動改札機(集札機能のない簡易型)が設置されている。また、改札口コールシステムが導入されているほか、行先表示器(2列車分を表示できるタイプ)が改札口と各ホームに設置されている。
北隣の三田駅前のペデストリアンデッキにある「三田市総合案内所」(キッピーナビ)には、私設による当駅の駅スタンプが設置されている。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | JR宝塚線 | 下り | 三田・篠山口方面 |
2 | 上り | 宝塚・大阪・北新地方面 |
ダイヤ
[編集]日中時間帯は上下線共に、新三田駅(一部は篠山口駅) - 大阪駅間で運行される区間快速が毎時4本発着する。区間快速は2020年3月14日のダイヤ改正[8]でこの時間帯に停車していた普通を置き換えたもので、当駅を含む川西池田駅以北では各駅に停車し、上り(尼崎駅)方面の列車は川西池田駅で普通と接続する。
日中以外の時間帯は普通が停車する。区間快速と同様に主に新三田駅(一部は篠山口駅・福知山駅)発着で、JR京都線に直通する列車(主に高槻駅発着)が中心だが、朝や深夜にはJR東西線や学研都市線(北新地駅・京橋駅)方面に直通する列車もある。
利用状況
[編集]平日は通勤・通学客、休日は近隣の百丈岩などに行く観光客の一定の利用がある。
「兵庫県統計書[9]」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1995年 | 739 |
1996年 | 830 |
1997年 | 876 |
1998年 | 1,074 |
1999年 | 1,104 |
2000年 | 1,118 |
2001年 | 1,128 |
2002年 | 1,180 |
2003年 | 1,178 |
2004年 | 1,160 |
2005年 | 1,130 |
2006年 | 1,133 |
2007年 | 1,151 |
2008年 | 1,177 |
2009年 | 1,151 |
2010年 | 1,154 |
2011年 | 1,142 |
2012年 | 1,132 |
2013年 | 1,094 |
2014年 | 1,031 |
2015年 | 991 |
2016年 | 998 |
2017年 | 1,007 |
2018年 | 955 |
2019年 | 911 |
2020年 | 701 |
2021年 | 681 |
駅周辺
[編集]駅前は工場と住宅が雑然と入り混じり、駅から離れていくと田園地帯が広がっている。
- 百丈岩、不動岩、烏帽子岩、駒形岩などは、フリークライミングやアルパイン・クライミングのためのスポットとして活用されている[11]。
道場町内には神戸電鉄三田線の神鉄道場駅もあるが、当駅からは六甲山系を挟んで西に4kmほど離れており、別の駅である。また1913年(大正2年)に開業し、1943年(昭和18年)に休止された有馬線には新道場駅が存在した。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、108頁。ISBN 9784343006028。
- ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、126頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 44号 福知山線・播但線・加古川線・姫新線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月30日、10-11頁。
- ^ “日本国有鉄道公示第82号”. 官報. (1971年2月27日)
- ^ 「通報 ●福知山線中山寺、生瀬及び道場駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1971年2月27日、10面。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-119-8。
- ^ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
- ^ a b 『2020年3月14日にダイヤ改正を実施します』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道福知山支社、2019年12月13日 。2024年3月26日閲覧。
- ^ 兵庫県統計書
- ^ 『週刊 JR全駅・全車両基地』 34号 尼崎駅・竹田駅・和田山駅ほか89駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年4月7日、22頁。
- ^ “News Letter 新名神(高槻〜神戸) Vol.6”. NEXCO西日本. 2013年10月12日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 道場駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道