【PCゲーム極☆道】家でもBitsummit!お家で遊べるちょっと変わった(?)出展作特集

ちょっとコアで、さらに体験版がお家でも楽しめちゃう作品群

【PCゲーム極☆道】家でもBitsummit!お家で遊べるちょっと変わった(?)出展作特集 - BitSummit Drift
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2024年7月19日から21日まで開催された日本最大級のインディーゲームイベント「Bitsummit Drift」。多くのメディア・インフルエンサーがその情報を伝えており、イベントに来れなかった方もイベントの盛り上がりを感じられたのではないでしょうか?

……ただ、来られなかった皆さんの思っていることはわかります。ずるい! ワタシだって注目作を遊びたかった! 情報なんかよりも、直接この手で体験したいんだよ! という歯がゆさです。情報を集めるくらいのインディーゲームフリークなら、そりゃあ行けたら行ってるんです。

そんな皆様のお気持ち、ワタシも痛いほどわかります。ワタシも仕事で会場に行ったもののまったく回れなかったので……。

ということで、皆さんのまだ知らないかもしれないPCゲームの世界を紹介する「PCゲーム極☆道(きわめみち)」。今回はそんな方必見! 展示されていた作品のなかから、筆者が注目するちょっとコアで、さらに体験版がお家でも楽しめちゃう作品をいくつか紹介しましょう。

ダンジョンに潜り、物資を集めて魔女を狩れ!『Sulfer』

『Sulfer』はスウェーデンのインディーディベロッパーPerfect Randomが開発をしている作品で、同チームのデビュー作となります。2022年頃から制作を続けていて、2024年内の発売を予定しています。デビュー作、しかもセルフパブリッシングながら多言語ローカライズに意欲的で、公開されているデモ版も日本語(ちょっと怪しいところはありますが)に対応してくれています。ありがたい限りです。

悪い魔女に教会に火を放たれた神父は、その悪行を止めるためダンジョンへと進む。だが、このダンジョンは危険なゴブリンが徘徊しているだけでなく、入るたびにその構造を変える不思議な場所だ。

危険に挑もうとするそのとき、なんと首からかけたタリスマンがささやきかけてきた。

「あなたの危険な旅路を助けましょう」

そんな出だしで始まる『Sulfer』は、この神父となってダンジョンへと潜るFPSです。先の説明のとおりこのゲームはローグライク形式となっており、入るたびにその構造を変えるシステムとなっています。敵も多く潜んでおり、一筋縄では行きません。かわいい見た目のゲームですが、殺意は高めです。

となればローグライクFPSらしくアップグレードを重ねて強くならなくてはいけません。このゲームには銃器に投げ物、防具にレリックと数々のアイテムを装備するスロットがあり、ダンジョン内で手に入れたアイテムを装備して強くなっていきます。

銃器はスコープなどのアタッチメントや魔法効果を付与するスクロールで強化可能で、回復アイテムもダンジョン内の鍋で調理を行えばさらに効果が高いモノを手に入れられます。アイテムを集め、装備を強化していくのが本作の強化スタイルです。

ですが、当然敵にやられてしまえば集めたアイテムも、強化した武器も、すべて失ってしまいます。それはあまりにも惜しい。そこで重要となるのがタリスマンです。タリスマンにチェックポイントで力をチャージしておくと、いつでもアイテムを持ったまま拠点に帰ることができます。

拠点のボックスにアイテムを保管することもできますし、初期地点にあるショップではダンジョン内で手に入れたお金で装備を整えることも可能です。タリスマンを使ってダンジョンと拠点を往復し、少しずつ装備を整えていく。エスケープシューター風のアップグレードとローグライトを組み合わせたのが『Sulfer』なんです。そのためインベントリも非常に広く、たくさんのアイテムを持ち帰れる設計になっています。

デモ版もかなり歯ごたえのある難易度で、しっかり長く遊べる印象です。かわいいながらも危険なダンジョンに挑戦しましょう。


現代人は疲れていてもやることが山積み!『疲弊した人』

『疲弊した人』は中国のインディーディベロッパーCandleman Gamesが開発したゲームです。同チームはチーム名にもなっているヒット作『Candleman(邦題: キャンドルちゃん)』で知られています。同チームは『Candleman』を発売した2018年以降新作をリリースしておらず、ヒットメーカーの久しぶりの新作がこの『疲弊した人』になります。

そしてなんと、『疲弊した人』はBitsummit Driftに出展された1週間後の2024年7月25日に発売されました! あまりのスピード感! この発売に合わせるために少しこの記事の公開を遅らせてもらったと言っても過言ではありません。

仕事や学業に疲れ切って帰ってきても、勉強に趣味にとやりたい、やらなくちゃいけないことはたくさんある。今日もどこかで、疲れきった誰かが重い体を引きずり、なにかを成し遂げている!

『疲弊した人』はそんな現代社会を風刺(?)したアクションゲームです。プレイヤーはタイトル通り疲弊した人を操作し、明日までにやらなくてはいけない何かへと挑みます。

疲れ切った体はもはやまともに動くはずがなく、立ち上がることすらできません。驚くべきことにプレイヤーの操る疲弊した人は、イモムシのようにグニャグニャとしか動けないのです。そこまで疲れていたら、それはもう病院に行ったほうがいいと思いますがその時間すら惜しいということでしょう。

そんな疲れた体を文字通り引きずって行うのはゲームのデモ版の制作。インディーゲーム開発者の主人公はゲームイベントを控え、明日に控えたデモ版の提出を目指しています。ですが、その間には、メールの返信だったり、晩ごはんだったり、さまざまな障害が待ち受けています。そのすべてを、ぐにゃぐにゃに疲れた体でこなさねばなりません。それぞれのアクティビティには体力消費と回復が設定されており、デモ完成のためにはこれらを交互にこなさなくては、体がもちません。…………すでにもっていない気もしますが。

プレイヤーは体をぐにゃぐにゃ這わせるだけではなく、両手両足をそれぞれ自在に動かすことが可能です。これらを上手く操り、現在遂行中のアクティビティに合わせた「机の上に食べ物を置こう!」「パソコンを手に取ろう!」といったクリア目標を達成し、ギリギリの体調を管理しながらデモ版完成を目指しましょう。

不自由な操作感で簡単なことも上手くできない…………というゲームはほかにも多くありますが、なにせ本作はプレイヤーキャラクターが疲弊していますから、説得力がありますよね。絵面もバカバカしくて、楽しいゲームです。ぜひ遊んでほしいところですが、ほどほどのプレイで疲れすぎないようお願いいたします。


不気味な雰囲気が漂う、恐怖の庭手入れ!『Grunn』

『GRUNN』はオランダに拠点を置く人気インディーディベロッパーSokpop Collectiveが開発を進めるゲームです。同チームは数々のヒット作を手掛けてきた実力派で、『Stacklands』に『Soco Loco Deluxe』に『Simmiland』と名前を挙げればキリがありません。今年のスマッシュヒット作である『Leap Year』にも携わっており、本当にすごいチームです。

そんなチームが現在開発しているのがこの『Grunn』で、今回のBitsummitでプレイアブル展示を行っておられました。

「不在にしている週末の間に、庭を手入れしておいてほしい。」

この泊りがけの依頼を受け、豪邸へと訪れた庭師のあなた。だが、置いてあるはずの手入れ道具がない。しかたなく庭や小屋を探して回ってみるが……なにかおかしい。誰かが、自分を監視しているような。

そんな不穏な幕開けから始まる『Grunn』はホラーお仕事シミュレータです。剪定ハサミで伸びすぎた草と生け垣を整え、花に水をやり、ゴミを片付けなくてはなりません。ですが、道具が揃っておらず仕事が進められません。庭のどこかに道具がないかと探索することとなりますが、探索を進めるとなにやら不気味なことが起こり始めます。

同チーム作品ではおなじみのローポリゴンなグラフィックに加え、昔のビデオのようなボヤケたエフェクトが特徴的で、それがさらに不気味さを掻き立てます。道具を探し探索を進めると、こちらの様子をうかがう謎の人物、殺される野鳥、以前と内部構造が変わる小屋などおかしなナニカが起こり始め、じわりじわりと恐怖が忍び寄ってきます。

ゲーム内には時間経過があり、期日が迫るのはもちろん、近隣の店舗の開店時間などさまざまイベントが用意されています。探索を進め、あなたは仕事を完遂し、生きて帰ることができるのか?

デモ版はSteamにて公開されており、エンディングまでしっかりと遊ぶことが可能です。製品版ではさらなるエンディングが追加されるようで、さらなる探索と謎解きが期待されます。日本語にも対応しているので、気になる方は遊んでみましょう。

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