わし:次行こうな、
…ところでミロクの翠さんは幽体離脱ができるので、いつでもどこにでも、出かけることができる
その間、肉体は中に残った幽体の部分 (幽体は4重で、天界へも行ける離脱用の内側の2重部分と、肉体等を管理して永久に物質に宿る、外側の2重部分とに分かれる) が多少動かしてくれるので、心配ない
むろん、長時間留守にはしない
さて、彼女に話の続きを語ってもらう…どうぞ
翠:
はい
…先日お話ししたことに付け加えますと、私はテーマッセとケンカしたことは15年位前に思い出していましたが、その後クーメルンとどのような交流をしていたのか、記憶が定かではありませんでした
今回、話しながら初めて詳しいことを思い出せ、わかりました
私はテーマッセの件をなんとか、すんなり乗り越えたのかと思っていたのですが、クーメルンとの対話の状況から見て、やはり、かなり心にダメージを受けていたのですね
軽いノイローゼ状態です
自信を失っていたのですね…
それがわかって、かえって人間らしいなと、ほっとしました
一番嫌な時期の事は、記憶の奥底に押し込めてあったのかもしれません…
ところで心の痛手が回復した頃、お釈迦様から話がありました
ある日、寝泊まりしている敷地の小径を歩いていてお釈迦様と出会い、少し一緒に歩く機会がありました
その時お釈迦様は立ち止まり、私を見下ろして、
「メッテッヤ、今度○○の日の夜中に、○○の洞窟に来なさい」
とおっしゃった
「はい」
と私は見上げて答えるしかなかった
理由はわかりませんが、お釈迦様のお言葉には全幅の信頼を置いていましたので、…むろん、反論するのは自由です
ただ、誰にも言うなというニュアンスでおっしゃったので、他の人には黙っていました…
当日、みんなが寝静まってから、私はいそいそと出かけました
なんだろう? 何かのお手伝いかな? 他に誰か来るのかしら?
期待はふくらみます
ところが、当の洞窟に行ってみると、入り口近辺には誰もいない
中は真っ暗で、入るのは少しこわいでした
「お釈迦様? いらっしゃるのですか?」
と私は一歩足を踏み入れて、中をのぞきこんだ
すると、中からぶあっと、大きな暖かい風が吹き上げて、私は外へ押し出された
(な、なんだ? 今のは、)
私は動揺して、立ちすくんだ
暗い中から、魔物のような赤い両の目が光ったような気がした
「うわあっ」
私は思わず、しりもちをついた
それから、中からお釈迦様がゆっくり出てこられた
「お、お釈迦様、……」
「メッテッヤ、ようこそ、お待ち申し上げていた、」
いつになく丁寧な物言いだった
「あ、あの、何……、なにをすればよいのですか、」
私はまだ、腰が抜けていた
「まあ、立ちなさい
追って、説明してしんぜよう」
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