登山初心者の恐怖行動 | 東京・横浜物語

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西麻布に生まれ育ち、現在は横浜に居住する筆者が、
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「登山初心者の恐怖行動」

 

確か30代後半の事でした。

 

何で誘ったのかは覚えてませんが、

私の友人1人と私の妹を丹沢表尾根縦走に誘ったところ、

妹の友達も含めて「行く行く」との積極的な回答があり、

決行したのでありますが。

 

そもそも私はその時点で何度目かの表尾根ではありましたが、

すっかりと忘れていて、物凄く久しぶりの登山だったのであります。

 

つまり私自身も思い切り初心者です。

 

しかし昔からアウトドアは大好きでしたので、

装備の指示は抜かりなく、

全員にリュックや登山靴の着用を義務付け、

もちろん雨具とヘッドライト、最低でも懐中電灯の携行を当然のように指示しました。

 

これらは必携品である、と。

 

そうして食事の用意もせよと言っておきました。

 

けれども久しぶりの登山だったので、

これは私の責任であると今でも反省していますが、

当たり前過ぎたので指示していなかった物が1つだけありました。

 

「飲料水」です。

 

私の妹はその時点では登山超初心者でしたから、

ヤビツ峠に着いた時、当時のボロい売店に寄ってみて良かった・・・・・

 

とんでもない事を言い出したのであります。

 

「あ、わたし、水なんて持って来てないよ」と。

 

「おいおい!!」と怒ろうとした私ですが、

確かに指示してませんでしたし、妹も、

「私は登山なんてした事ないんだから分かる訳ないだろうがっ!!」

と逆に叱られる始末。

 

実際、登山をやらない人は山にもコンビニがあると思っています。

 

3000m級の山でも、近くまで自動車で来れてしまう場合、

その種の人が入り込んで来て、

「この辺にコンビニはありませんか?」と聞かれて驚いたエピソードが語られています。

 

もちろんその時は売店で2リットルのペットボトル飲料を購入し、

事なきを得たのありますが。

 

非常に厄介なのは、今でも多くの登山者は、

雨具もヘッドライトも持たないで、

場合によると地図も磁石も持たないし、

もちろん登山専用の地図アプリも使わないで登っている実態があります。

 

これは想像以上の多さでして、

以前にも書きましたが、

御嶽山が噴火して大勢の死者が出た時に、

山小屋に避難した20~30人を救助隊が助けに行った時、

誰も登山の必携品であるヘッドライトを持っておらず、

超緊急事態なのに下りられず困った記録が残されています。

 

初心者どころかベテラン(風の人)でも雨具無し、ヘッドライト無し、

地図無し、磁石無し、登山アプリ無しで登っている人は想像以上に多い実態。

 

まして初心者は登山書も読まないし、

普通に「連れて行ってもらう感覚」で登る人も多いし。

 

一旦、緊急事態になった時、全く身動きが出来なくなる、と。

 

むしろ初心者と行く場合、

問題なのは経験者による事前通知の徹底だと思っております。

 

装備を持たない者が来てしまった場合、

即座に登山中止を決断する姿勢こそが大事だと思う今日この頃です。

 

ズバッと止めて、行かない選択こそ正しい、と。

 

ちなみに初心者も恐いですが、

同行者内で誇示したいオレ様一番系の男はもっとヤバいと思ってます。

 

遭難事例を読んでも、その種の男に引きずられて死ぬ例がかなりあります。

 

オレ様一番発言を繰り返す男とは絶対に一緒に登山をしてはならない、

と言うのが私的な意見にもなっています。

 

余談:

何度か書いておりますが、

北アルプス好きの従姉はネットで募った人達と登山した事もあり、

その時、何度言ってもウェストベルトとスニーカーで来てしまう、

ある種の確信犯男がいたそうです。

結局、西丹沢で晩秋、想定外の大雪に降られてしまい、

各自てんでバラバラに下山したそうですが、

スニーカー男は当然歩行困難になっていたそうです。

もちろん誰もそんなのに構っていられず、

一刻も早く下山しないと死ぬレベルだったので、

猛スピードで下山して行った、と。

幸い、偶然皆、キャンプ場に出られたので助かったそうです。