山形-長野フルーツ旅part36
～日中線記念館で昔をしのぶ!!～
旅行4日目、午前11時。
福島県喜多方市熱塩加納町にある「日中線記念館」にと～ちゃ～く。
いつしか空からはどんよりとした感じが抜け、かなり晴れ間がのぞいて来て。
すこ～し暑いぐらいの陽気になって来ている。
ここの場所はもと国鉄「日中線」という鉄道路線の旧熱塩駅があったところ。
「日中線」というのはかつて喜多方駅から駅3つを介してこの熱塩駅までを結んでいたという、ほんの11.6㎞ほどのごくごく短い路線。
開業は1938年で、当時は1日6往復運行しており。
一時は米沢市まで路線を延伸する計画が持ち上がったほどだったのだが。
1984年の廃止時には朝夕の2往復だけに落ち込んでしまった。
最後の方は喜多方市内に通う地元高校生がなんとか利用していたくらいだったらしい。
ちなみに「日中線」の「日中」は、この熱塩地区の北側にある「日中温泉」から来ているそうなんだが。
当の温泉はここからでもかなりな距離があり、山道を4㎞、ざっと1時間もかけて歩かなくてはならなかったんだが、昔の人はそんなこと気にならなかったのかね。
それと地名の「熱塩(あつしお)」というのは文字通り「熱い塩」の意味で。
70℃近い高温の、強食塩水の温泉が吹き出ている場所だからだそうだ。
かつて線路だったところが
今は道路になっている
開通時に植えられた桜
喜多方駅付近の桜は
今や県内有数の桜の名所に
記念館のもろもろ説明
読みたい人は読んで
日中線記念館の建物
旧熱塩駅の駅舎だ
雪国らしいトンガリ屋根
駅の構内
昔どっかで見かけた景色
ノスタルジーな世界
今はどの駅のトイレも
きれいで清潔な感じだが
昔はどこもそれなりだった
ありし日の写真など
やっぱりSLの写真は
雪景色と一緒なのがかっこいい
ちなみにC11型64号機
駅を開設するための作業
若い人が結構多いし
女性も肉体労働してたんだなぁ
いろいろな懐かしグッズ1
開通時の新聞記事やら警戒ランプやら
いろいろな懐かしグッズ2
(たぶん)ランタンのホヤとか傘とか
DDTというのは農薬??かな
いろいろな懐かしグッズ3
行先案内板や電話、初代駅員の名簿等
(たぶん)硬券切符販売棚
なんと100円出したら
記念切符を買うことが出来る!
茶色になってるけど…
さようなら日中線のヘッドマーク
最後の運行時に使われた
本州でのSL最後の定期旅客運転
「鉄」が大勢詰めかけたらしい
駅備え付けの自由帳
いろんな思い出がつらつら書いてある
「旅読」の名で一言感想書きました!
次にホームに出て写真を撮り、ついでにその辺をまわってみる。
うん、昔のホームって感じ
どこか遠くを見つめるももた
(うちのヨーキーです)
ももたを一人にしてみた
おおい、線路に落ちるなよぉ
昔活躍したラッセル車
除雪のために頑張った車両
今は動かせる状態ではない
こぉんな感じだったわけです
屋根の上の雪50㎝くらいかな
これがラッセル車の中身
窓越しに見てるんで
映りがよくないのはご容赦
こっちは客車の中身
昔はこんな座席だったなぁ
最後にちょっと離れたところにある転車台の跡を見に行く。
転車台なんてモノが置かれたのは。
熱塩～喜多方間のピストン運転であるため、はじっこまで行ったところで転車台に車両を乗っけ、180°向きを変えてやる必要があったからだが。
なんせ運行距離が短く、車両も少なく、スピードものろのろだったために。
あまり向きを変える必要性はないんじゃないかってことで、数年で転車台はお役御免になったらしい。
その後は廃止までのあいだず～っと、熱塩の方への下りは通常の通り、喜多方への上りはバック走行のままで押し通していったようだ。
「転車台」の表示
直径は18ｍあるらしい
これが転車台の跡
これで真ん中に噴水でもあれば
そのまんま公園の景色のようだ
最初に書き忘れたが、ここは無料。
なんか懐かしい思いに浸ることが出来たし、天気がよくてのどかだし、だれもいなくて何の気兼ねもいらないし…。
とてもいい時間を過ごすことが出来ましたぁ。
ここ、旅読的おすすめです。
今日はここまで。
次回のupは今回の旅日記の続きです。
喜多方の街の方に向かって行きます。
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