特集

小林製薬・紅麹健康被害

「紅こうじ」の成分を含む小林製薬のサプリメントを摂取した人に健康被害が相次いでいます。死者・入院事例が次々と明らかに。

特集一覧

小林製薬「紅麹」もアベノミクスの〝遺産〟か 規制緩和に議論波及

講演で「成長戦略三本の矢」について語る安倍晋三首相=東京都港区で2013年6月5日、梅村直承撮影
講演で「成長戦略三本の矢」について語る安倍晋三首相=東京都港区で2013年6月5日、梅村直承撮影

 摂取した人からの健康被害の報告が相次いでいる小林製薬の紅こうじのサプリメントは、国に届け出たうえで「コレステロールを下げる」と表示していた。こうした健康食品は機能性表示食品と呼ばれる。安倍晋三元首相の成長戦略「アベノミクス」の一つとしてできた制度で、スタート時から安全性が担保されるのか懸念されていた。

 「トクホ(特定保健用食品)の認定を受けなければ効果を商品に記載できないのでは金も時間もかかり、中小企業などのチャンスが閉ざされる」。2013年6月、安倍首相(当時)が規制緩和を表明した。その2年後の15年4月、機能性表示食品がスタートした。

 トクホは、国が有効性や安全性を審査する。これに対し機能性表示食品は、…

この記事は有料記事です。

残り1214文字(全文1522文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

この記事の筆者

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月