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移民と社会・Deep-M

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埼玉の団地、響く中国語(その1) 東京至近、高い利便性で増

芝園団地
芝園団地

 JR京浜東北線蕨(わらび)駅の西口を出て10分ほど歩くと、高層階の建物が並ぶマンモス団地にたどり着く。2024年12月のある午後、敷地内の広場では多くの人が思い思いの時間を過ごしていた。遊んでいる子供を見守る母親、買い物袋を抱えた2人の高齢女性、自転車を脇に置いて友人と話し込む男性――。どこにでもある風景だが、違いもある。彼らから聞こえてくる言葉はいずれも中国語なのだ。

 ここは埼玉県川口市芝園町の芝園団地。多くの中国人が住んでいることから、近年は「チャイナ団地」とも呼ばれている。川口市によれば、芝園団地のある芝園町の人口は4646人だが、そのうち外国人は2680人で約6割を占める。ベトナム人やフィリピン人らもいるものの、外国人で圧倒的に多いのは中国人だ。

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