iPhoneに標準装備の「カレンダー」は、過去に遡ってスケジュール(イベント)を確認できます。データをiCloudに保存し同じApple IDの端末を同期するため、イベント登録をパソコンとiPhoneのどちらで実行したかにかかわらず、情報はつねに同じ状態に保たれます。

しかし、毎年恒例の出張を手配すべく参考までに1年前のカレンダーを開いたところ、出張どころかイベントが1件も登録されていなかった...そのような現象は大いにありえます。カレンダーアプリの設定変更やiPhoneの機種変更を行った場合に発生しうるため、過去のイベントが抜け落ちたカレンダーと遭遇した場合は「設定」→「アプリ」→「カレンダー」画面で設定内容を確認しましょう。

この設定画面にある「同期」項目では、同期する期間を「2週間前の予定」、「1か月前の予定」、「3か月前の予定」、「6か月前の予定」、「すべての予定」という5つの中から選びますが、それ以前のイベントは同期の対象外となります(繰り返しのイベントや照会するカレンダーは表示されます)。

同期の対象外となったイベントは、データが存在していてもカレンダーに表示されません。たとえば、3週間前のイベントは、「1か月前の予定」を選択しているときは表示されるものの、「2週間前の予定」を選択しているときは表示されません。

つまり、半年以上前のカレンダーを確認したければ、「すべての予定」を選択することになります。削除してしまったかと慌てる前に、設定を確認してみましょう。

  • 半年以上前のカレンダーを確認したければ、同期の対象には「すべての予定」を選択しましょう