ざる蕎麦でも食べにいこっか！ : 千真庵

お盆で帰省していた息子もそろそろ...と言う事でこんな暑い日には、ざる蕎麦でも食べたい気分で出かけました。混雑する時間をずらして向かったはずですが、お盆時期のためかお店は混んでおり、それなりの時間はかかりました。それでも甲斐があるくらい喉越しの良い蕎麦を香り高いつけ汁でいただく心地よさでは、DNA的に感じる涼しさとでも言う感じです。例えるなら冷蔵庫で凍結寸前まで冷やしたトマトより井戸水で冷やしたトマトとでも言えば判っていただけるでしょうか。夏に40C°近くまで気温が上がる事のない北東北人の感覚かもしれません。天ぷらも夏野菜の旨さを充分に活かした抜群の仕上がりで、ここで良かったと心から感じました。それでもこの後そば湯を意地汚く2杯も飲んで汗だくになってしまうんですけどね。食事だけでない、優雅な時間をありがとうございました。冷酒があったら...なんて余計な妄想はレビューの邪魔になるので割愛します。ご馳走様でした。

どこまでも透明な青空で３０°越えの夏日になりました。心のスイッチは冷たい蕎麦一択に千真庵さんへお邪魔しました。暑くなってくると格子戸越しにうっすらと差してくる光が何とも心地よく、静かに聞こえるジャズが時間を忘れる様な雰囲気にさせてくれます。ニシン蕎麦を太麺の田舎蕎麦でお願いしました。時間をかけてじっくり炊いたニシンの深い味わいを楽しみつつ、エッジの効いた太麺のそばを一気にすすると、カエシの効いた麺つゆとキリッと締まった蕎麦の香りで「一足早い夏」を全身で感じます。キンキンに冷えた刺激も魅力ですが、冷蔵庫のなかった時代の人が涼を感じる演出も魅力的だと思います。妻のキツネそばに載っている麺が見えないほどでかい油揚げも冷たい汁をたっぷりと吸って、もの凄く旨そうでした。どの季節に来ても素晴らしいお店です。

先日までの夏日と打って変わって肌寒い水曜日、ラーメンもいいけど温かいお蕎麦をいただきに伺いました。お願いした鶏そばは、鴨よりは淡白な鶏肉たっぷりとネギどっさりのヘルシーメニューです。田舎蕎麦でお願いしたやや太めな蕎麦を出汁の効いた汁と啜る、そしてネギをかじり飲み込む前にまた汁を...冷たい蕎麦で楽しんでいた口の中のアンサンブルはまた別の楽しみを構成してくれるみたいです。大盛りでお願いしましたが、もっと食べたい位飽きずに楽しめました。濃い目の蕎麦湯に汁を加えてマイルドスープを楽しむ頃には体がすっかり暖まって来ました。ご馳走様です。

私は昼膳という蕎麦とご飯、天ぷらのセットをお願いしました。新蕎麦の香りは、清涼感があり、食欲をそそりますね。そして、喉越しの良さも新蕎麦の魅力のひとつです。食べるたびに、その適度な歯ごたえと滑らかさが調和して、満足感をもたらしてくれます。 天ぷらは、蕎麦との組み合わせが抜群で、蕎麦つゆにつけて食べることで、その風味がより引き立ちます。どれも素晴らしい天ぷらの中でも千真庵さんの玉ねぎはその甘さが際立っており、これほどの甘みをどうやって引き出しているのかと、妻とは毎回語り合ってしまいます。

妻の天ぷらそばには大きな海老天が鎮座していてその存在感だけでも相当なものです。「プリプリですごく美味しい」という事でしたが分けてはもらえませんでしたので食リポはありません。それでも温かいそばの汁が心地よい辛さで、自分がザル蕎麦にして良かったのか心に小さな後悔ができました。デザートに頼んだ白玉は粒あんのじっくりと炊いた美味しさが味わい深過ぎて「優しい」なんて表現では言い尽くせない美味しさです。

店内は静かで落ち着いた雰囲気で、窓から差し込む自然光が暖かく、木の温もりを感じさせます。店内に漂う蕎麦の香りが、室内を包み込み、食欲をそそります。座席はくつろぎのために配置され、隣の席との距離が適度に取られており、個人のプライバシーを尊重します。

店内では、優雅なジャズの音楽が心地よく流れ、そのメロディは静寂と調和し、お客様を穏やかな気持ちに誘います。緩やかに流れる時間が、ここで過ごすひとときを特別なものにします。

メニューには秋田県の新鮮な食材を活かした美味しい蕎麦が並び、地元の味覚を楽しむことができます。お蕎麦は職人の手によって丁寧に打たれ、その美しい見た目と食感が、食事をより特別なものにしてくれます。

窓の外の紅葉の美しさ、ジャズの響き、お蕎麦の香りと味わい。このお蕎麦屋さんは、まさに心地よい癒しの場で、秋の美しさと食の楽しみを絶妙に融合させた、究極のリラックススポットです。
また来てしまいましたという感じです、ご馳走様でした。

道路の表示は36度、クラクラする様な暑さです。先日初夏の爽快感を味わった千真庵さんに久しぶりにお邪魔しました。冷やしキツネそばを麺は田舎蕎麦で、妻はニシンざるそばをお願いしました。まず汁の味が素晴らしい、カツオ出汁に醤油味が刺さってこない優しさでゆっくりと旨みを口の中に広げる感じで、汁の色を見ればしょっぱい感じなのに出汁の旨みだけでいただいている感じがします。田舎蕎麦と言っても太すぎず蕎麦の香りが高い角の立った喉越しの良い中太麺で、冷たいながら出汁をたっぷりと吸った油揚げとの相性は最高！お店の唐辛子は香りも辛味も超一級で、あまりの旨さに大量にかけてしまいました。妻のニシンざるそばのニシンも、柔らくてすごく美味しい。メニューによると米のとぎ汁で戻した身欠きニシンを番茶で４時間下茹でして、さらに純米酒に醤油や味醂を加えた煮汁で1日かけてじっくり煮込んだと言う逸品ですごく柔らかく全く臭みがない見事な作品です。ちなみに出汁は削りたての鰹節「本枯れ本節二年物」出汁を引いたものに、杉樽で仕込んだ本物の醤油で仕込んだ「返し」を合わせているそうで、スープもうまくて当たり前です。他のメニューも気になります、是非また訪問したいと思います、ご馳走様でした。

風薫る新緑の昼下がり、ガツンと冷たいものと言うより喉越し良い蕎麦と言うスイッチが入った感じ。静かに音楽の流れる店内は窓からの心地よい風に吹かれ、時間がゆっくりと流れています。私は海老天ざるを注文、妻は昼膳と言うランチセットを白玉ぜんざいでお願いしました。角の立ったコシのある麺は、程よくツユが絡み薬味と共に気持ちよく喉を刺激します。海老天は衣と具材の食感のコントラストが秀逸、椎茸の味の濃さも良かったけど、玉ねぎの甘さに感心しました。玉ねぎの天ぷらなど名前を聞いて心踊らない料理の代表だと思っていたのに良い素材を充分に活かすとこんなに美味しいんですね。静かな店内で何度も感心しながら頂いておりました。来店時は満席で車内で待っていましたけど、この時間を満喫する為だったら納得です。ご馳走様でした。

ラーメンもいいけど手打ちそばを食べてみたいやや蒸し暑くなってきた今日のランチは妻と千真庵さんにお邪魔しました。お店はすぐ判りましたけど、風になびく白暖簾が高級店という感じです。案内された店内もすっきりしていてとってもいい感じ、私はざるそばとニシン妻はざるそばと卵焼きのセットをお願いしました。非常に綺麗で喉越しの良いお蕎麦、暑さを忘れる心地よさです。ニシンはそばの間に頂いてもちょうど良い塩梅でレモンがいいアクセント、卵焼きも出汁が効いて大根おろしがとっても良く逢います。何よりゆっくりとした時間をのんびりと過ごせて有意義な休日になりました。ごちそうさまでした。