秋山-北国分・有名マダムの本格タイ料理名店クルアタイ[フォレストタウン秋山編] : クルアタイ

北総線「秋山」駅と「北国分」駅の間にある2000年3月9日オープンの本格タイ料理店。


経営は、かつて松戸駅西口でブティックと東口ではちょっと名の知れたクラブを17年経営していらした有名マダム。


「日本人マダムなのにタイ料理？」って不思議ですが、厨房はかなり料理上手なタイ人のお嫁さんジラパ(Jirapa)さんです。他に影でマダムを支えるしっかりした女性が1名。いつも地元の方達でいっぱいです。


場所は、案外簡単です。さんさん丸の仕事場秋山土地区画整理組合事務所内のミサワホームセラミック「フォレストタウン秋山」現地販売事務所のある「秋山」駅方面からは、国道464号を「松戸随道」方向に570m、オレンジの中華料理福新前「向陽高校入口」交差点を左折、290m「千葉県立向陽高等学校」(旧松戸秋山高等学校)角を右折して300m右側。所要1,160m。


徒歩の場合は、駅前から、とにかく線路に沿って歩くと、「向陽高校」東南角に当たります。右でも左でも向陽高校」の周りをぐるりと回ると当店前の道に出ます。950mで徒歩12分。


逆方向の場合は、国道464号「大橋」交差点を右斜め280m「胡録神社」手前左側に2m位の細く白い「向陽高校入口」の看板を見つけたら即左折80m左側です。この時、さえぎる物なくピンクの洋館が見えてます。


県道180号線「大橋」交差点を入って入って来ると340mで「胡録神社」の先の同十字路に。「北国分」駅から1,070m所要徒歩13分です。


この「胡録神社」、毎年10月28〜29日「大橋三匹獅子」(獅子舞)が行われる事で有名な神社です。松戸市無形文化財です。三匹獅子舞とは関東に広く伝承する獅子舞の事で、我々が良く知る正月の獅子舞とは異なります。3匹のうちの1匹は雌獅子(女)で残る2匹が力の差のある雄獅子(男)。これに天狗や猿達(道化)が加わり京の都から当地へ旅して来ると言う物。途中三角関係の縺れから争いになったりします。


> 大橋胡録神社で行われる三匹獅子舞については文献がなく、いつ、どうして伝わったのかわかりませんが、江戸時代初期という言伝えもあります。
　舞は十月二十八、二十九日に五穀豊穣の祝いとして行われます。登場するのは、先獅子一人、中獅子一人、後獅子一人、猿一人、揺手(歌い手)一人、笛数人です。舞の内容は、二十八日が「宿入り」と呼ばれ、宿になる家の馬屋の馬をほめる舞。二十九日は「神前の舞」と呼ばれ、神社の建物の立派なことと、建物を建てた大工の腕の立派なことをほめる舞をします。
　ここの獅子舞では猿が安産、良縁のまじないとして活躍します。また、観衆に向かって柿を投げますが、これは、神前に供えたお下りを分け与えると言う意味があります。
　昭和四十四年四月、和名ヶ谷、上本郷の獅子舞と共に市の無形文化財に指定されました。昭和六十三年二月松戸市教育委員会


三匹獅子舞はくしくも同じく仕事場オナーズヒル稲城向陽台編の花子茶屋　藤田で少し触れましたが、実は歴史研究会の解説付きで青渭神社祭礼の三匹獅子舞を見学しました。踊りと言うよりハードなスポーツのような印象でした。


どうやら、タイで言うところの「ラーマキエン」に良く似たストーリーですね？インドの叙事詩ラーマヤナが起源でしょうか？大戦争に繋がらないのが島国日本のよい所？

これらの獅子舞は古くから雨乞いや水害・災害の祈願に奉納されるものです。


ここ周辺は江戸川から分かれ、東京湾に注ぐ真間川支流の国分川。昭和年代上流水田の減少により保水能力を失ってたびたび洪水に見舞われています。80年代に3回、1993年8月27日に千葉を通過した台風第11号(国際名：Vernon)では1時間57mmの最大降雨量で375戸が床上浸水しています。

当家もご他聞に漏れず水に浸かりましたが、当時高価なカウンター型のイタリアン家具は半分以上が水に浸かり捲れて使い物にならなくなったそうです。被害を免れた残りが和室座敷席に残ります。その時同時に浸かったカリモク等国産の家具やドアは水が引いた後でも寸部の狂いも発生せず、マダムは国産家具建具の優秀性に驚いたそうです。

現在は河川の鋼板堰板による嵩上げ改修工事や江戸川に戻す国分川分水路、調整池などが出来てそのような事はなくなりましたが、お車で向陽高校から来られる方は川を越える際にはゆっくり来られる様ご注意下さい。異常に持ち上げられておりスピードを出すと車種によっては腹を擦ります。


駅前のお店を引退されてからマダムの妹さんのご自宅を改装して開店されましたが、こちらには２軒の住宅が並びまして手前のピンクの洋館はマダムのお住まい兼・㈲ブティック磨璃。


当店は、ピンクの方じゃなくその奥の方です。土足でそのまま上がって宜しい。玄関左手には棚があって、スタイリッシュなハンドバッグがディスプレイされておりまして売り物なんでしょうね？


ホールから正面ドアがメインの客席、右手ドアが厨房と厨房前の4席テーブル、その奥には和室を改造した座敷席があります。お手洗いはその奥になります。


店名ですが、クルア・タイ(ครัวไทย:Krua Thai)とは「タイ人の家庭の台所」のような感じ。タイ語「クルア」が転じて日本語の厨房の「厨」(くりや)となっています。タイとは「タイ人」、「タイ人の国」とか「タイ人の言葉」と言う意味で、良く日本語で「タイ人」とか「泰国」(タイ国)とか「タイ語」等と言いますが、そうすると実際は「タイ人の人」、「タイ人の国の国」とか「タイ語の語」みたいになって変なんです。すべてそれらは「タイ」(Thai)で良いんです。ex.「speak Thai.」


タイではありふれた店名ですが、プーケットのダウンタウンに同名のレストランがあって懐かしいです。


副題に「Krung Siam Pochana」(สยามกรุงโภชนา:クルン サイアム ポチャナー)とありますが、直訳「タイの都市の栄養」、「サイアムシティデリ」(Thai Cuisine deli)みたいな感じでしょうか？


[2012.03]

さて、伺いましたのは土曜の夜。店に近づいただけで賑わってるのがわかる満席状態。マダムを訪ねて遠くからも来るそうですが殆ど地元民。しかもタイ料理とは縁遠そうなそこそこ年配の方達。


で、お一人様で運よく厨房前カウンターの4席。カウンターと言いますが普通のテーブルが壁に押し当てられた4席です。


品良いマダムに「一人ですが、良いですか？」と尋ねた所から席に付けて頂くまで、すぐに「接客のプロ」を感じさせる匂い。とても感じ良いです。またそれが慇懃でもない。


しかも、回りがグループで盛り上がっているのを察してか、このカウンター席に同席してお相手をして下さいました。


いやぁ、チャキチャキですね。ご年齢も臆せず仰られましたが私からは言えません。戦前のお生れ、デヴィ夫人よりは上でしょう。


お料理は、さんさん丸ちょっと詳しくて、まず、ヤムタレー(ยำทะเล:シーフードのヤム)800円、ヤム(ยำ)と言うのは「和える」(和え物)と言う意味で、韓国語で言うとこの「ビビン」、タマネギやパクチーと共にイカや小海老がスパイシーかつ酸っぱいレモン果汁のサラダです。お皿や高槻はそれぞれパイナップル柄等、筆書き染付のタイ青白陶器(クルアングディンパオ・ラァーイ・サパロット)で統一されてます。これらは13世紀ごろ中国景徳鎮系より伝わり、以来タイに広まったもの。サパロット(สับปะรด)はパイナップルの事です。


妥協を許さぬ咽る唐辛子が効いてお味は本格風。料理を運んでくれるサブのスタッフのお話では、「お嫁さんは、日本人の舌に合わせず、現地の味にこだわるのが第一のポリシー」だそうでそれで良いです。お客の「辛い」だ「香草が臭い」だ、「塩分強すぎ」だの聞いているとデパ食の様にボケた味になります。パクチーも辛いのも全く問題なく、タイの地元民、特に最も辛いイサーン(ภาคอีสาน:タイ東北部)の方達と地元屋台も同席するさんさん丸ですが適度な辛さで丁度良いです。


それが、とびきり辛いだけの目玉メニューで奇を衒う我慢比べ的お店と異なり甘辛酸のバランスが絶妙で、どちらかと言うと高級店の味。例えて言えば、オリエンテン(バンコクの5つ星โรงแรมโอเรียนเต็ล:Oriental Hotel)のタイ料理レストラン「サラ・リム・ナーム」(ภาษาไทย:Sala Rim Naam)と言った感じでしょうか？


そして、ここは備え付けのメモ帳に料理番号を書いて渡すシステムなのですが、「ムーヤーン」(หมูย่าง:豚肉の串焼き/1本)250円、「ポッビアトード」(ปอเปี๊ยะทอด:春巻/1本)と「トードマンクン」(ทอดมันกุ้ง:タイ風エビすり身揚げ)各200円、「カーオパット」(ข้าวผัด:焼き飯)800円と次々とオーダーしました。


マダムは、「ちょっとー、あなた頼みすぎじゃない？、でも、余ったらお土産にしてあげるから」と…(デヴィ夫人風に：汗)


さんさん丸は車で飲めませんので烏龍茶です。しかし、せっかくマダムにお隣にお座り頂いたのでビールなんぞを奢りましてますます上機嫌、饒舌な舌が更に饒舌に(笑)。しかし、お店全体を統括するマダムは腰が軽いです。動きがあるとテーブル席の奥の方から和室の座敷まであっと言う間に移動して注文受けて、そこでひとしきりお喋りして帰ります。


料理は次々と段取り良く出来まして撮影が間に合わない程。特に「ムーヤーン」が絶品です。ナムヂム(น้ำจิ้ม:甘い照り焼きタレ)は最初からかかっていまして豚肉の肉質もかなり良いです。これ1本250円は安いです。どれも半分食べて、海老のすり身の食感がとても良かった「トードマンクン」をお土産にもう1個追加しました。


それと、お土産にするなら、きちんと1食分と言う事で「パットタイ」(ผัดไทย:エビ唐辛子やきそば/細麺)850円も追加し、お店で少し頂きました。


とあるタイ料理店のおばちゃんシェフから「PANTAI PICKLED GOURAMY FISH(プララープラガディー瓶:淡水魚グーラミ塩醗酵)混ぜると旨いよ」と教えてもらってからは「パットタイ」は家でも数種のパッタイペーストを購入していて特に最近は業務スーパーでビッチ・ベトナム米粉乾麺のフォー用ライスヌードル3.5mm/400g138円を見つけてからは、これで作るのがマイ・パッタイ。


こちらのは、画像を見ていただいても焼きそばとは一目ではわからない。モヤシやニラ炒めと大量のナッツ等がかかっていて海老は生えびの焼き物他、干し桜海老等もふんだんに使ってあります。唐辛子は少々効いていてセンレック(เส้นเล็ก:細麺)との相性も良かったです。


そんなこんなで満腹になりましておいとまする事に。紙袋一杯のお土産を渡されてマダムが玄関先までお見送り。それらの所作が本当に自然で暖かい身に付いたサービスでした。おそらく３名分ぐらいのお会計はマダムに奢ったビール2杯込みで4,500円でした。


家に付いて、紙袋に何かピンクの説明書きのような紙を入れてくれてたと思ってましたら、マダムのプライベートな書類でした(汗)　慌ててお店に電話しましたら、もう酔っ払ってるから後日で良いとの事。そう言えばお酒が好きでこの仕事してると仰ってましたねぇ。持ってまた行きますますからね～！いつまでもお元気で頑張って欲しいものです。


翌日、都内の某一流ホテルのシェフより海老のすり身とイカの短冊その他宴会で使う生春巻きの具材を頂きましたのでライスペーパーで巻いて当店お土産とで併せて３名分に十分なお店を思い出せるディナーとなりました。


[メニュー]

※画像1 画像2ご参照下さいませ(2枚で全てです)


ตั้งอยู่ระหว่างสถานี "Kitakokubu และ" สถานี "Akiyama" สายเหนือทั้งหมด ร้านอาหารไทยแท้ซึ่งเปิดเมื่อ 9 มีนาคม 2000
ที่มีชื่อเสียงมาดามมีการจัดการร้านค้า เปิดคลับและร้านบูติกใน Matsudo, 17 ปี
เป็นแม่ครัวที่ดีมากของพ่อครัว (Jirapa) จิรภาของเจ้าสาวไทย เต็มไปเสมอกับคนในท้องถิ่น

ยำทะเล:JPY800 สลัดของปลาหมึกและกุ้งขนาดเล็กที่เป็นน้ำมะนาวรสเผ็ดและเปรี้ยวกับหัวหอมและผักชี
หมูย่าง: JPY250, ปอเปี๊ยะทอด:JPY200, ทอดมันกุ้ง:JPY200, ข้าวผัด:JPY800, ผัดไทย:JPY850
แกงหมูสามชั้นยอดมะพร้าวอ่อน,ต้มยำพวงไข่อ่อน,ยำเห่าดง,ยำหมูยอ,ยำเต้าหู้ไข่,ข้าวผัดหนองคาย,หมูผัดกะปิ,ไข่คั่วกระเพรากรอบ, หรือตามเมนูตามสั่งที่ลูกค้าต้องการ

ครัวไทย สยามกรุงโภชนา
โทรศัพท์ 047-391-1661
ที่อยู่ Chiba ken Matsudo-Shi Ohashi 64-3


タイ料理クルアタイ
047-391-1661松戸市大橋64-3
17:00〜21:30月休喫煙可
北総線「秋山」駅徒歩徒歩12分、「北国分」駅徒歩13分
夜総合点 ★★★★☆ 4.0
supported by ロケタッチグルメ ★★★★☆4.0


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