予約制ならではのクオリティ
2014.12
ン年前にランチワイン会を開いて以来のタブリエ、ようやく再訪できました。
4人でグループを作って、よーぜふ会初の小金井フレンチです。
税別¥3500でメイン2皿、原価率の高い皿が並びました。
◆前菜:カワハギのカルパッチョとサラダ
見た目は普通のサラダ、でも野菜の下に丁寧に仕込まれたカワハギちゃんが隠れています。
まずは野菜から。
嫌な苦味が全くなく、でも旨味が十分の野菜が、これまた爽やか美味いドレッシングと合わさっています。
前回はサラダではなかったので、お初となるタブリエドレッシングですが、かなり気合を入れて作り込んでくれていると感じました。
そしてカルパッチョ。
味の染み込ませ方が凄く、しかもドレッシング&野菜ともマリアージュするという素晴らしい仕上がりでした。
キックオフからテンションが上がります。
◆主菜1:鰆のソテー
皮への焼き目の付け方、中心部への火の通し、そして何より身肉のジューシーさの残し、いずれも高いレベルのソテーでした。
そして唸ったのが上下でサンドイッチする野菜。
下に敷かれているのがネギのと葉物ソテーをベースにソース仕上げにしたもの、そして上に乗っているのが根パセリの素揚げです。
ガルニを別添えするのではなく上下に使う趣向ですが、これまた素晴らしく美味いんです。
上と下と魚を一緒に食べると、かなり幸せになれます。
◆主菜2:牛ほほ肉の赤ワイン煮込み
定番の一品。
濃厚なソースで煮込んだ頬肉は、かなりトロトロ仕上げ。
そして今回はガルニが別添えでしたが、ウド(?推定。)とビーツ(?推定。)とマッシュルームは、爽やかに後味をリセットしてくれ、「もう一口食べたい」という気分にさせてくれます。
各皿ごとの味だけでなく、コース全体で色々な趣向を楽しませてくれる親父さんだと再認識しました。
◆デザート盛り合わせ
4品の盛り合わせです。
写真上から時計回りに、フランボワーズのシャーベット、ホワイトチョコクリームのマカロン、リンゴのタルト、そして楽しみにしていたコーヒーブランマンジェです。
シャーベットは期待通り濃厚、マカロンも相変わらず旨味が凝縮した原価率の高そうなもの、リンゴのタルトもしっとりサクサクの面白い食感を楽しめました。
コーヒーブランマンジェはコーヒー豆の香りだけを移すもので、COOKPAD等で紹介されているレシピより長い10時間(一晩?)の漬け込みです。
今回も出してくれたということは、タブリエのレギュラーメニューかも。
デザートも全て美味いのですが、特にコーヒーブランマンジェは絶対のイチオシです。
予約の際に確認またはリクエストすることを強くお勧めします。
あっ、パンは自家製でお替り自由、しかも美味いんです。
食べ過ぎると後半失速するリスクがありますが、止まらなくなる美味さ。
小食男子の方は、別会計ですがテイクアウトコーナーで買って帰ることもできますので、そちらで・・・(日替わりですが、パンとケーキは予約なしで買えます。)
ということで、相変わらずタブリエは素晴らしい。
少なくとも2営業日を空けての予約が必要ですが、それだけの価値があります。
ぜひ機会を作ってお試しいただければと思います。
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2009年5月 2日前予約制の自宅フレンチ
※当時とはネット事情や店舗状況が大きく変わっていますので、内容を崩さない程度に少し修文しています。(駄文丸出しの部分は、あえてそのまま)
思わぬ発見に本当に驚きました。まさか小金井のような田舎に、技術のあるフレンチがあるとは・・・・
しかも安い。ランチフルコースが\3,500、明らかに格上と思われるランチワインが\500です。(TERAKOYAの3分の1以下)
以前から気になっていたのですが、2日前までに要予約というシステムのため、なかなか機会に恵まれませんでした。今回、地元の飲み仲間の企画でようやく週末ランチでの訪問です。
【コースの一例(\3,500)】
冒頭のとおりランチフルコースで、前菜+魚+肉+デザートです。(小前菜なし)
◆まず最初に焼かれた自家製パン(写真)が出てきます。
美味いんです。自家製パンは予約なしで買える店売り品ですが、深い味わいで本当に美味。添えられていたバターはTERAKOYAと比べれば軽めですが、パンの地力がしっかりしているのでトータルとしては非常に満足でした。おかわり自由です。
◆前菜:ホワイトアスパラのムース、トマトソースがけ
ホワイトアスパラのムースはしっかりした作りで美味、トマトソースは酸味を前面に押し出したもので、野菜の旨味を十分味わえます。デザートでも酸味を強調した品がありましたので、そういった料理を得意とするオーナーかもしれません。
◆魚:鰆のソテー
副菜として、筍・ハム・カリフラワーを微塵切りし塩味で炒めたものと、茹でたアスペルジュソバージュ(緑色の土筆っぽいもの)を下に敷き、桜海老を上にたっぷり乗せています。
まず魚。表面の焼き・身肉の旨みの残り具合とも上々です。この時点で「おっ、やるじゃん。」と思ったのですが、下の筍等微塵切りソテー・上の桜海老と合わせると旨みが膨らみます。筍・桜海老等への火の通しと、特に塩加減が絶妙です。ソースはないのですが、計算し尽くされた塩加減で春素材の旨みを本当に堪能できます。思わずニヤける美味さです。また、アスペルジュソバージュも非常に面白い味でした。(というか、春を楽しませてくれる一品)
◆肉:ホロホロ鳥のソテー
副菜として、インカのめざめ(ジャガイモ)、小玉ねぎ、キノコソテーを添えてくれています。
まず肉。身肉はもう一工夫できそうな感じがしましたが、皮ぎしの焼き加減・味付けは素晴らしい。そして副菜も個別に丁寧に火が通されており、美味です。個人的に気に入ったのが玉葱で、甘さと青臭さのバランスに感動しました。
◆デザート盛り合わせ
アイスクリーム、珈琲風味の白色ムース、ピスタチオのマカロン、イチゴケーキです。
アイスクリームは丁寧に作られたもので美味です。ここまでは予想の範囲でしたが、後の三品は驚きでした。まず珈琲風味の白色ムースは、ベースに珈琲豆を漬け込み、香りと味だけを抽出したものです。見た目は真っ白ですが本当に珈琲の味と香りがします。思わずニヤけてしまいます。最初の驚き。次にピスタチオのマカロン。「フーン、マカロンねぇ。ま、田舎町の小金井だし仕方ないか」と思って一噛みした瞬間、口全体に広がる濃厚な風味に驚きます。原料のピスタチオがめちゃくちゃ濃いです。別買いの土産に強くお勧め。そして最後にイチゴケーキ。「ようやく舌を休められる」と思って一口食べた瞬間、「何じゃ、この濃いイチゴクリームは!?」という感じです。酸味を前面に押し出した濃いクリームで、滅多に味わえない上物です。これも原料のイチゴをどれだけ使っているのか、想像もつきません。
最後は紅茶でした。「まさか紅茶も美味いのか?? こんなド田舎で・・・」とドキドキしながら飲んだのですが、これも美味い。タブリエ一家、只者ではありません。
●店の感じ(?)
決して上品な店構えではありません。庭に増築したテラスにトタン板の天井をつけたような感じです。テーブルクロスもありません。ですが本当に「ホッ」とするテーブルです。一度お試しください。唯一の問題点(というか要リスク負い点)は、雨の日は使えるテーブルが限定されること、屋根ありのテーブルでも天井に当たる雨音が少し強いかもしれないという点です。この辺りを事前に理解し、店と相談しておく必要があると思います。
●スーシェフのレベル(?)
厨房は基本的にオーナー単独です。マダムが配膳を担当し、娘さんがワインやパンを担当しているようです。職業人としてのスーシェフはいません。
●その他
ハーブや一部の野菜は自宅の菜園で作っています。恐るべし・・・・・・
2日前の予約が必要というシステムは、本当に使いにくいです。が、料理の美味さは手間をかけるに値します。
「予約を受けてから食材を手配します」との店の方針にも強く同意します。本当に美味いです。
是非、機会を作ってお試しください。
店名 |
Tablier
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菜系 | 法式料理 |
预订・咨询 |
042-301-8451 |
预订可/不可 |
仅限预订 |
地址 |
東京都小金井市東町1-3-20 |
交通方式 |
西武是政線 新小金井駅 徒歩10分 距離新小金井 608 米 |
营业时间 |
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预算(评论总数) |
JPY 10,000~JPY 14,999JPY 3,000~JPY 3,999
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付款方式 |
不接受信用卡付款 不接受电子货币 不接受二维码付款 |
座位数 |
21 Seats ( テーブル席) |
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包厢 |
不可 |
包场 |
可 可接受20人以下 |
禁烟・吸烟 |
禁止吸烟 |
停车场 |
可 |
空间、设备 |
座位宽敞,有露天雅座 |
饮品 |
有葡萄酒 |
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此时建议 |
许多人推荐的用途。 |
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位置 |
神秘不为人知的餐厅,家庭式餐厅 |
服务 |
可提供两个半小时以上的聚会,,外带服务 |
关于儿童 |
欢迎儿童 |
备注 |
完全予約制。二日前までに要予約。 |
2023.07
小金井市の南東端、完全予約制の一軒家フレンチ、タブリエへ。
10年前に比べると値段が上がっていますが、クオリティは相変わらず高いですし、ランチなら今でも十二分にお得。
◆3,500円ランチコース
前菜、魚、肉、デザートの4皿セットです。
前菜は瑞々しいサラダにチーズキッシュを合わせたもの。キッシュの作り込みが凄くて香り立ちとふわふわ食感が最初に出てきて、次に舌に広がるチーズ感とパイ生地のサクサク感が乗ってくる極上品です。
魚は真鯛のポアレにタブリエ定番のネギソース。魚の焼きが10年前に比べて気持ち衰えてる感がなくもないのですが、ソースの色合いと風味は今も素晴らしく、トータルでは十二分に満足。
肉は鴨のグリエ。これは火の通しが完璧で、只々美味い。そして付け合せの人参ムースと蕪と茸ソテーが絶妙なアクセントになっていて、しかも主張しすぎないのに旨味十分のソースと合わせると溜息しか出ない美味さになります。
デザートは4種盛。手前はミニケーキで、左上がドラゴンフルーツにアイスを乗せたもの、そして右上がタブリエでしか食べられない「真っ白な珈琲ブランマンジェ」。真っ白なのに珈琲の香りがついているブランマンジェは、地域の色々な料理人に挑戦してもらったのですが再現困難、10年ぶりに食べましたが改めて感動。
という感じの約10年ぶりタブリエ、ランチで楽しませてもらいました。
昔に比べると魚の焼きには若干の疑問点がなくもないのですが、それ以外は今回も完璧でした。
というか、3500円であのクオリティは本当に凄い。
2日前までの完全予約制なので、ぜひ計画的に・・・