『火鍋』だけじゃない！希少な四川系中華麺がいただける隠れた名店♪…香香火鍋 : 香香火鍋

福岡市早良区西新・平成30年夏にリニューアルオープンたた商業施設〈プラリバ〉南側の「西新オレンジ通り」沿いにある中華料理《香香火鍋》。
屋号「香香火鍋」は「シャンシャンヒナベ」と読みます。
中国・四川省の西側に隣り合う重慶市で四川料理の修業をされた厨房担当のお若い大将・姜仕傑さんと、ホール担当の女将さんとの二人でお店を切り盛り。
ランチタイムは、エスニック料理好きの方々を中心にブームになっている『蘭州拉麺』こと『蘭州牛肉麺』や、ペペロンチーノのルーツともいわれる油そば『ユーポー（油潑）麺』等特徴的な麺類と定食類を提供されています。
ディナータイムは、中華の中でも辛味がひと際強い鍋料理『重慶火鍋』を中心としたメニュー。
こちらの『火鍋』は30種類以上の香辛料を使った「重慶麻辣」や、鶏がらと豚骨でダシを取った「濃厚白湯」など４種類のスープの中から二つをお好みでチョイスし、別途注文した肉やホルモン、野菜などの具材を投入して煮こみ、各種の薬味を加えて調味していただくスタイルの鍋です。
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久々の再訪です。
ワタクシ、オヒトリサマでランチをいただきに参りました。
前回は人気№１メニュー・手延べ麺の『蘭州牛肉麺』をいただきましたので、今回はもう一つの看板メニュー『ユーポー（油潑）麺』をお願いしました。

『ユーポー麺』は、中国・陝西省の麺で、『ビャンビャン麺』の一種。
『ビャンビャン麺』は、『餅餅麺』と書かれるほか、PCでは表示不能な58画の文字『〇〇麺』と書かれることでも話題ですね。※〇＝図1参照
『ビャンビャン麺』とは、超幅広の手打ち麺。
麺の幅や長さは店によって異なりますが、幅3～6cm、麺1本60cm～2mにもなります。
こちらのお店では、厨房奥で大将が「手打ち」されるため、今回も作成風景の見学は出来ませんでしたが、
①小麦粉に、水と食塩を加えてこねて生地玉を作って寝かせる
②茹でる前に生地玉を両手の指でつまんで引き延ばしつつ打ち付ける
③平らになった麺を割いて「輪」状にする
④鍋に投入！
の工程を経ている様子を妄想しながら出来待ちです。
『ユーポー麺』は、『ビャンビャン麺』に唐辛子、熱した油を掛け、具材・薬味を加え、和えていただくもので、パスタの「ペペロンチーノ」の原型とも言われています。

サービスのサラダ、本日は『キクラゲとパクチーのニンニク醤油和え』を小皿に採り、中華系ポップミュージックを聴きながら待つことしばし、「どうぞー、よく混ぜて食べてくださーい」と若女将が配膳。
いただきます。

こちらの『ユーポー麺』、ごま油の芳ばしさが柔らかく甘く香り立ちます。シアワセ。(笑)
具材は、「もやし」「小松菜」「ピーナッツ」とヘルシー。
薬味は「唐辛子」「胡麻」とたっぷりの「刻みニンニク」。
女将の仰せの通りにワサワサと鉢内を撹拌します。

麺をいただくと、ひらひらとした平らな幅広麺ですが、極々モッチリとして噛み応えもあり◎。
唐辛子がピリ辛と刻みニンニクの濃い旨味が効いて、マサに中華風「ペペロンチーノ」です。
シャキッとしたもやしの食感、ピーナッツの甘さ・芳ばしさ、小松菜のほのかな苦味も◎。
ズルズルと言うより、ハグハグと食べ進み、あっという間の完食。ウマイ！

付属の『かき玉中華スープ』は八角の甘い香り・風味が極上です。

前回同様、エキゾチックな味わい、想像を超える異次元の麺、エクセレント！
リピ確定ですね。
美味しゅうございました、また来ます！
ごちそうさまでした。


【19.10.16】【23.10.5】
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香香火鍋
福岡市早良区西新1-7-10 大産西新ビル１階
℡.092-834-3864
営業時間・11:30〜14:00[火～日]、17:00～23:00
定休日・不定休

福岡市早良区西新・リビルド中の商業施設「プラリバ」南側の「西新オレンジ通り」沿いに平成31年2月にニューオープンした中華料理店。
屋号「香香火鍋」は「シャンシャンヒナベ」と読むとのこと。
中国・四川省の西側に隣り合う重慶市で四川料理の修業をされた厨房担当のお若い大将・姜仕傑さんと、ホール担当の女将さんとの二人でお店を切り盛りされています。
ランチタイムは、エスニック料理好きの方々を中心にブームになっている『蘭州拉麺』こと『蘭州牛肉麺』や、ペペロンチーノのルーツともいわれる油そば『油潑（ユーポー）麺』等特徴的な麺類と定食類を提供。
ディナータイムは、中華の中でも辛味がひと際強い鍋料理『重慶火鍋』を中心としたメニューを提供されています。
こちらの『火鍋』は30種類以上の香辛料を使った「重慶麻辣」や、鶏がらと豚骨でダシを取った「濃厚白湯」など４種類のスープの中から二つをお好みでチョイスし、別途注文した肉やホルモン、野菜などの具材を投入して煮こみ、各種の薬味を加えて調味していただくスタイルの鍋です。
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本年2月初め、西新中央商店街で、着ぐるみパンダくんがこちらのお店のオープンを知らせるチラシを配っているところに遭遇し、いつか行ってみようとブックマークしていました。
今回ようやくランチタイムにオヒトリサマでの初訪問。
お店は西新を代表する老舗の洋食＆喫茶「芽瑠辺」に隣接。
表に『蘭州牛肉麺』と書かれた幟旗が揚がっており、ワタクシのココロもハタメキます。(笑)
京劇の隈取・変面を模したデザインの入り口の引き戸を「どーもぉー」と開けると、細い通路の奥から若女将の「いらっしゃいませー」と明るい声が返って来ました。
歩みを進めると厨房前のカウンター席に行き着き、通路脇がテーブル席のスペースだったことが分かります。
表から見た予想より意外に広い店内。
個室もあります。
伝統的な中国的文様・装飾をモダンにアレンジした内装でスッキリした雰囲気です。
軽快な洋楽がわずかなボリュームで流れていて心地イイ。
また、大将と女将が中国語で和気あいあいとやり取りしながら注文をテキパキとこなす手際の良さも心地イイ！
正午少し前に伺いましたが既に女性5名男性2名の先客7名がいらっしゃいました。
流行っていますねぇ！
ワタクシはお店の一番奥のカウンター席に着座。
ランチ用のメニュー表を眺めましたが、お店前でココロはためいた『蘭州牛肉麺￥800』に即決。
「お冷」をお持ちいただいた若女将に注文をお願いしました。
配膳を待つ間、他のお客さんに習い、カウンター前に置かれた共有の「調味料台」からサービスの日替わりサラダ（今回は茹でホウレン草）を小皿に取り分けていただきます。
ワタクシは、お店特製の「辣椒油」（赤唐辛子をベースに、花椒、ニンニク、醤油、ゴマ油等を調合した辣油）をドレッシング替わりに垂らしました。

『蘭州牛肉麺』は注文を受けてから麺の「手延べ」＆「茹で」を行うため少々時間がかかります。
「麺」の作成風景を見たかったのですが、ライブキッチンスタイルではなく不能でした。
その分、
〇「強力粉」で作ったお餅のような麺の「タネ」を、伸ばしては、折りたたんで、グルっとねじってまた延ばす。
〇そのリフレインを重ねてどんどん細くして行き、ほど良い太さになったら麺をお鍋の中にドボンッ。
〇サッと茹で上げた麺を「丼」にドスン。
と大将が麺造りをしている妄想が膨らみます。(笑)
そうしているうちに、女将が「どうぞー」と『蘭州牛肉麺』を副菜の『茶葉蛋（中国風煮卵）』『メンマ』と共に四角いお盆で配膳。
いただきます！

『蘭州牛肉麺』は、中国四川省の北側にある甘粛省・蘭州市のご当地ラーメンが発祥。
『蘭州拉麺』とも言われます。
多種のスパイスと牛骨を煮込んだコクのあるスープと、手のべした麺の上に辣油やパクチーなどの香草をトッピングして食べることが特徴。
イスラム教が根付いた土地柄のため「ハラル料理」として誕生した麺でもあります。
中国国内に広がり、日本でも、先日、某カップヌードルのラインナップに加わったほど人気赤丸急上昇中のラーメンです。
中国・蘭州市には、『蘭州牛肉麺』の認定基準があるそうで、“スープが透明で、牛肉が柔らかく煮込まれており、麺はコシがあること”が基本で、更にこちらのお店の幟旗にも書かれていた“一清・二白・三紅・四緑・五黄”であることが条件。
その意味合いは、
一清・・・スープが澄んでいる事
二白・・・ダイコンの白
三紅・・・辣油の赤
四緑・・・パクチーorにんにくの芽の緑
五黄・・・麺が黄色みを帯びている事
というビジュアルの“お約束”ですね。

やって来たこちらの『蘭州牛肉麺』。
清湯麵に牛肉のチャーシュー、スライス大根、刻みパクチーをトッピングし、辣椒油を垂らし込んでいます。
その「お約束」、“一清・二白・三紅・四緑・五黄”をキッチリ満たした美しい一碗。
赤い「辣椒油」から爽やかに花椒（ホワジャオ）が香り立ちます。
清湯スープは、口に含むと辣椒油の辛味に負けない牛の旨味がしっかり出ています。
また、「五香粉」の様な多種の香辛料で調味されていて、旨い！
四川料理なので“辛さ”に身構えていましたが、いい意味で拍子抜けです。(笑)
こちらのお店は、使用する香辛料は全て、大将のご出身地・中国・重慶から、風味を損なわないよう航空便で仕入れているとのこと。コダワリを感じます。
麺は、手延べですから断面が〇。
ガッシリ＆もっちりした、かなりの太麺で、かなりのコシ。
のど越しを楽しむのではなく、噛み応えを楽しむタイプの麺です。これまた◎。
トッピングの牛チャーシューは厚みがあって肉々しく、刻みパクチーは爽やかで、スライス大根は湯引きしたものでシャッキリとした食感が残っていて、イイ取り合わせになっています。
茹で卵の殻にひびを入れて茶葉や醤油、香辛料など煮込んだ『茶葉蛋（中国風煮卵）』もスッキリした醤油味で美味。

大盛や追加トッピングも用意されていますが、デフォルトで十分な食べ応えで満腹、満足。
『蘭州牛肉麺』は牛清湯と香辛料、手延べ麺、トッピングの組み合わせなど、バランスが取れた絶品ラーメンでした。
これから増々人気・評判になると予感させる“マチガイナイヤツ”、“マチガイナイ店“ですね。

次回は極々太麺の油そば『油潑（ユーポー）麺』をいただいてみよう。
ごちそうさまでした。