岐阜の"友人"は本格的なネパール料理を提供してくれる : サティ ネパール・インドダイニング

　目的地だったインドネパール料理屋が元日翌日のためか閉まっており、急遽「サティ」を訪問。"サティ"とはネパール語で"友人"の意味。以前訪問した際、岐阜では珍しいガチネパール料理屋である印象を受けた。
　
　店の前に多くの自転車が停まっている。それらを横目にランチタイムに入店すると、ネパール人のお客さんが他に7、8人いらっしゃった。店内を見回すと、オリンピックの閉会式で選手たちが片手に持つような小さなネパールの旗が沢山ある。BGMも置き物もネパールな雰囲気。

　スープがサービスされる。一枚のメニュー用紙にはナン・カレーのセットが載っているが、それを裏返すとネパール料理のメニュー。英語で書かれている。前回はダルバート（ネパール定食）を食べた。今回はそれほど空腹ではなかったので、

★Sukuti Set (スクティセット) 1000円

　を注文。

　10分ほどで、料理が到着。

・干し肉炒めであるスクティ。黒焦げのような見た目にうまみがぎゅっと凝縮されている。食感は非常に固く、あごの筋肉痛は不可避である。しかし、噛めば噛むほど、ニンニク等の香辛料の効いた濃い味が、油とにじみ出てくる。
　
・中央の白いのは、ブジャ（米はぜ）とチウラ（干飯）。スクティをおかずに、ボリボリ食べていける。

・他にお皿に少々乗っているのは、生野菜（きゅうりと人参）、バトマス（大豆）、スナックらしきもの。

　最後のスクティの一塊を嚙み切ることをあきらめ、ごくんと飲み込む。小腹が空いたときに丁度良い分量だが、消化の悪いセットであることは疑いようがない。でも、時々食べたくなる。

　ナン・カレーのセットもネパール料理も割高ではあるが、メニューから雰囲気まで、岐阜でここまでネパール推しの店は貴重である。ネパール人が集うくらいの本格的なネパール料理を提供してくれる。

　ダンネバード。ごちそうさまでした。

「サティ」は、ネパール語で「友人」を意味する。

舞台は岐阜。入店しテーブル席に着席。開けっ放しになっている入口から外の空気が店内に入る。開放感があり気持ちいい。ネパール料理に使用する食材やスパイスも販売している。

ランチメニューを見ると、ナン・カレーのセットもあるのだが、裏を向ければネパール料理のメニューがある。ネパール人客用なのか英語表記。Momo、Khaja set、Mutton Taas、Sukuti Set、Chaumain、Chatpate.....

岐阜で本格的ネパール料理を食べられるお店は珍しいので迷ったが、やっぱりダルバート（ネパール定食）っしょ、と考え、

★タカリセット（チキン）1200円

を注文。

先にスープを持ってきてもらえた。それから10分ほど待ち、タカリセット到着。

メニューの写真よりもおかずの野菜の量が少なかったり、パパドがややしなっとしていたりと、多少のマイナスポイントはあったものの、チキンにインパクトがあった。

一般的なレストランのダルバートは、チキンカレーがスープ状になっており、その中に3、４個チキンの塊が入っている。
しかし、このお店は、器が小さいのもあるが、山盛りチキン。ドライカレー的なチキンがモリモリ。じゃがいもが混ざっているとかそういうのでもなく、ひたすらチキン。ろうそくのように何か緑白いものも立てられている。別に私の誕生日ではないはずである。チキンの食感は柔らかく、味は生姜がガンガン効いている。

ダル（豆のスープ）は、とろみ弱めのスープ状。トマトも入っているタイプ。豆は細かくなっている。スパイスの風味が感じられるが、味は濃くなくあっさりしている。なんだか家庭的。

ダルをライス（日本米とバスマティライスのミックス。日本米の割合多め。）にかけ、野菜やチキンを混ぜて食べる。チキンの残量を気にすることなく、ガツガツ食べていける。

プレートの中央には、小皿にギー。これも混ぜることによりバターオイルの風味が口の中に広がる。

全体として、あっさりしつつも、汗が出るくらいにはスパイスが効いており、何よりモリモリチキンに満足できるダルバート。ランチメニューもネパール料理のメニューも平均より少し高い印象は受けたが、岐阜県内でガチ？なネパール料理を食べられるお店として、個人的には気に入った。「ありがとうございましたー！」という現地の店員さんたちのあいさつを背に、良い気分で店を後にした。他のネパール料理を食べに、再度気軽に訪れたい。「友人」なので。

ダンネバード。ごちそうさまでした。