噛みしめる楽しみ★ハード系のパンが好きな理由『Boulangerie La fontaine de Lourdes』 : ブランジェリー ラ・フォンティヌ・ドゥ・ルルド

札幌市中央区宮の森にあるブーランジェリーです。〝食べログ パン EAST 2022”の選出店です。

シェフは洞爺ウィンザーホテル「オテル・ド・カイザー」で修行をされた経歴を持ちます。私自身はカイザーのパンを食べた経験はありません。ルヴァン（天然酵母）を使用し、ハード系を中心としたパンが並ぶお店だと知り、とても楽しみでした。

人気店でもあり、売り切れ次第閉店となります。アクセスがしにくい場所だと考え、事前に予約の電話をしています。

最寄駅は東西線の円山公園駅です。そこからバスを利用し、そこから徒歩で向かいました。
横浜の坂の上にあるベーカリー等も経験していたので可能だろうと考えていたけれど、甘かった…。Google Maps の距離感、かなり危険。高低差が半端ないです。大倉山の麓にあるのですから、登り坂が続きますね。バスは１時間に１本ですが、行先が違うものがあり、１時間に数本利用可能です。麓でも斜度があるため、車かタクシーを利用することをおススメします。私たちも帰りはタクシーを利用しました。

購入したもの
■ライ麦パン・ドゥ・ミー　
■パン・ドゥ・ミー全粒粉
■大きなレーズンのパン
■ブールフリュイ
■バゲットシリアル
■デーツのパン
■りんごとレーズンのパン
※購入後、日付指定のクール宅急便を利用して自宅へ送っています。
■パン・オ・ショコラ
※旅行中にいただきました。

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◆ライ麦パン・ドゥ・ミー：
1.5斤サイズが１本の山食のライ麦パンです。どっしり重みがあります。程よい焼き色のある香ばしさも感じます。トースターで温めていただきました。
いわゆる耳の部分はさっくり歯切れがよく、ホロッと崩れやすいです。クラムはスポンジのような海綿状に張っています。ほわほわしています。香り豊かで風味が濃いです。
仄かな酸味はあるけれど、酸っぱくはないです。ライ麦の割合がわからないけれど、見ためよりも軽やかな、食べやすい食パンでした。旅行中に購入したバターと相性がよかったです。風味の点でも、バターがじゅわっと染み出る感覚としても最高な食パンだと感じました。

◆パン・ドゥ・ミー全粒粉：
1.5斤サイズが１本の角食の全粒粉食パンです。どっしり重みがあります。程よい焼き色のある香ばしさも感じます。トースターで温めていただきました。
いわゆる耳の部分はさっくり歯切れがよく、ホロッと崩れやすいです。クラムはスポンジのような海綿状に張っています。ほわほわしています。香り豊かで風味が濃いです。
こちらの方が甘み（自然な甘み）があります。
トーストにしていただきましたが、焼かずにサンドイッチに使用するのも良さそうな食パンだと思います。

◆大きなレーズンのパン：
その名の通り、大きな大きなレーズンのパンです。どっしり重みがあります。ライ麦入りの生地ですね。こちらも香り豊かです。スライスすると、黒々とした大粒のレーズンが目に入ります。サヤキレーズンでしょうか。
ハード系のパンにレーズンのみのものは珍しい気がします。このレーズンが濃厚でジューシーなんです。まるで生の果実を食べているかのように、果肉が柔らかくてジューシー。上品な甘味が広がります。リベイクしていただきました。ザクザクもっちりねっとり感のある生地。生地自体はシンプルな味わいです。レーズンの甘みが生地にも染み込んでいます。レーズンの甘みが際立つパンです。

◆バゲットシリアル：
黒胡麻入りのプチサイズのバゲットです。リベイクしていただきました。少し引きがあり、クラストはザクザク食感です。硬めですが、弾力があります。小麦の風味が良い。さらに黒胡麻が加わることで、より風味が増しています。コクというのか、旨みが濃いバゲットでした。
多分、黒胡麻以外にもオーツ麦（？）も入っていたような気がする。

◆デーツのパン：
クラストは歯切れよく、ほろほろと崩れやすいです。デーツがたっぷり入っています。デーツは柔らかく、ねっとりとした黒糖のような甘みがあります。リベイクすると、サクッとふんわりもちもちです。

◆りんごとレーズンのパン：
デーツのパンと同じ生地かな？全粒粉のような香り豊かな生地感です。りんごとレーズンのジューシーな甘酸っぱさが広がります。

◆ブールフリュイ：
数種類のドライフルーツ（果実）入りのブールです。〝フリュイ”という名称のパンは甘酸っぱいイメージが強いです。今回購入したパンも果実入りが多い。良い意味で果実好きを飽きさせないです。真夏に食べたい、爽やかな果実の酸みが効いたもの。粉の風味も濃く、すっきりとした味わいです。

◆パン・オ・ショコラ：
予約していなかった商品です。当日、店頭で購入しました。そして旅行中にいただきました。
ビターなチョコレートが入っていますが、食べやすい量でした。食事としていただくのであればチョコは多すぎない方が良いですね。上品な甘さです。小麦の風味のバターの香り。そしてカカオの香りが引き立ちます。

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旅行中なので、冷凍耐性のあるものを購入しています。クロワッサンも食べてみたかったです。

フレンチスタイルのパンを造っているお店なので、そういう意味としてライ麦パン（配合率はそこまで高くはないでしょうが）も軽やかで食べやすさがあります。ドイツパンとは違った使い方なのも面白かったです。ライ麦の風味や酸味を楽しむというよりは、ライ麦を加えることで香りがよくなり、コクが生まれる。香り豊かで風味が濃い商品が多いので、より香りを楽しむことができるライ麦パン・ドゥ・ミーでした。

スポンジのような海綿状に張ったクラムが好みでした。そのまま食べても美味しいです。何かを塗ったり、添えることが習慣になっている方も一度はお試ししてみてください。風味が濃いです。そのまま食べても良いけれど、バターの味わいを引き出す構造をしている。じゅわ～っと染み出る感覚が楽しめる食パンでもあります。

ハード系のパンもクラスト（食パンでいう〝耳”）が歯切れよく食べやすさがあります。引きが強くはないけれど、噛みしめるごとに味わいを楽しめるハード系のパンが多いです。

朝食は脳も身体も目覚める大切な役割があります。噛みしめる楽しみがあるといいなぁと個人的には考えています。ハード系のパンが好きな理由の１つにそれもあるのかも知れないです。

なかなか旅の途中で足を運ぶにはハードルが高いお店でしたが、行って良かったです。

美味しかったです。ご馳走様でした。