この豚まんはご馳走だ！ : プレジール

朝夕のローカルテレビ放送が好きで、近郊のグルメ情報を得た時は得した気分になります（笑）
そういう中、ここの豚まんが取り上げられていました。
養豚農家が手がける豚まんですが、他のものとは違って凄く美味しいという感想ばかりで、これは一度食べてみたいと８月のツーリング時に食べてみましたが、確かに美味しいです。
今回は鵡川で美味しいホッキのバター丼を食べた帰りに別のローカル放送で見た2024年度フライドポテト日本一に輝いた店舗を訪れましたが、ものすごい行列で諦め、この美味しい豚丼を妻に食べてもらうために再訪しました。

券売機でスパイシー豚まん２個分のチケットを購入し、カウンターの高校生くらいの女性スタッフに渡しました。
番号札をもらって待っていると、豚まんを紙袋に入れ、スパイスをパパッと振りかけているのを確認したので、私が注文した豚まんだとすぐに分かりました。
前回ひとりで食べたのもスパイシー豚まんで、そのスパイスがなんなのかとても気になったものですから、受け取る時質問すると、女性店主を呼んできてくれ、ここぞとばかりに説明してくれました。
使用しているのは「苫小牧クラフトスパイス」というオリジナルスパイスで、苫小牧の飲食店有志がスパイスを作ろうということになり、試行錯誤して完成したスパイスで、加盟している飲食店しか使用することが出来ず、市販もしていないそうです。
このスパイスは辛くありませんが、現在第二弾として辛いスパイスを開発中だそうで、接客はスタッフに任せて熱心に説明してくれました。
辛いスパイスが出来たらまた訪れることを約束し、スパイシー豚まんを持って道の駅のカウンター席に移動し、ガブリと頬張ると、

「あらー、美味しい♪」

驚く妻（笑）
コンビニにも肉まんは売っていますが、中身が全く別物です。
これは豚肉そのものが美味しいからでしょうが、その豚肉をもっと美味しくするための味付けがなされており、食べ比べれば別物だと分かります。
そして生地も美味しい！
女性店主が説明してくれましたが、生地もしっかりしたものでコンビニものとは違いますし、生地だけを酢醤油で食べたいほどです。
そして苫小牧クラフトスパイスがなんとも言えない美味しさで、このスパイスは辛さなど要りません。
その分素材の美味しさを引き立てるのです。
豚まんという名称は大阪のもので、大阪で肉といえば牛肉を指すのが大阪の食文化で北海道では肉まんと呼称します。
女性店主はそのことを知っていますが、養豚農家ということもあって豚まんと呼称しているのでしょう。
豚まん400円、スパイシー豚まん430円とかなり高額ですが、食べれば分かるご馳走感満載の豚まんです。

苫小牧の名物のひとつにホッキ貝があります。
そのホッキ貝を使用したホッキカレーの美味しさはもちろんですが、ホッキ飯のおにぎりが食べたくなって【北き亭】を訪れましたが、シャッターが閉まっています。
道の駅内にある他店で食べるか、他所へ移動して食べるか決める前に、ウトナイ湖を眺めに行きました。
道の駅がリニューアルされる前に訪れたきり、久しぶりに訪れましたが、その昔白鳥やカモに与える餌箱が設置されていました。

こちら

当初は公共機関が野鳥に与えても良い餌を準備したのかと思いましたが、個人が無許可で設置したということをニュースで知って驚きました。
現在は撤去され、野鳥ももらえる餌はないことに慣れたせいか、１羽も居ませんでした。

さて道の駅内に戻り、何を食べるか迷いましたが、この店にホッキ弁当があることが分かりました。
またホッキ弁当だけではなくおにぎりもあり、店舗スタッフが先客にこのふたつの説明をしているのを聞いた私は、ホッキ弁当を注文しました。
道の駅フリースペースに居ても受信できる電子ブザーを渡され、店内で飲食している先客は１組だけですが、店内に居ない待ち客が意外と居てそれなりの時間がかかりました。
出てきたホッキ弁当は、ホッキ貝が見えるように並べられています。
これはちゃんとホッキを使用していると観光客にアピールするためのものなのでしょう。
そのホッキ弁当をパクリと頬張ると、

「お、イイ感じ！」

炊き込みご飯としての美味しさに加え、ホッキの歯応えが楽しいです。
ところが微妙な酢の使用感があり、酢が大好きな妻ですが、ホッキの旨味を邪魔しているという鋭い指摘がありました。
添えられたシューマイが意外な美味しさで、なんだか得した気分です。
ただこの量で1,200円という価格は割高感があり、道の駅価格だと実感しました。

店頭の女性スタッフはかわいらしい豚の帽子をかぶっており、ハコフグの帽子をかぶったさかなクンならぬ豚ちゃんという感じで、自然で明るい接客でした。
店内から外を眺めることが出来、往来する観光客の中に外国人も多く見かけました。
道の駅で多くの外国人を見ること自体珍しいのですが、ウトナイ湖があるからだと思います。