常連さんが集ってご主人と語らいながらアラカルトをつまむ、カウンター割烹みたいな雰囲気 : 樹勢

この日は平塚でかみさんと飲み。

やって来たのがこちらの割烹料理店。

場所は、JR平塚駅北口から徒歩5分ほどの商業エリアの一角。

2012年から湘南エリアが加わって以来、ミシュランガイドで☆を4年連続で獲得。
2015年を最後に神奈川県はミシュランから評価されなくなってしまいましたので、
そういう意味ではずっと☆ホルダーとも言えます。ミシュランの都合で評価しないだけで、
☆を落としたわけではないのでそう考えるのが自然ですもんね (*￣∇￣*)b

一説によると、対象地区の自治体からの協力金が無いとミシュランは評価をしないそうです。
ボランティアじゃ無いんだから誰かがお金を払わないといけないのは分かりますが、
そういう意味では神奈川県知事も横浜市長もミシュランには非協力的ということでしょうね。
東京都は区ごとに協力金を支払っているという噂もあります。
中央区とか港区とかはガンガンに協力金を払ってそう (T▽T)ノ_彡☆ばんばん！

ちなみにググると「2012年から7年連続でミシュランの星を獲得」という情報が出てきますが、
これは間違いです。神奈川県をミシュランが評価したのは2012年～2015年までですので、
その間は4年間しか無いのに7年連続なんてことが起き得るわけが無く。
どこかのメディアが間違えて、それが拡散したんでしょうね。

さて、そんなお店ですので、食べログデビュー前からずっと気になっていたお店。
大人気ですので、ポッと思い立ってから電話をしてもいつも満席御礼で・・・
しかしながら今回は10日先ほどの予約が何とか取れましたぜ (*￣∇￣*)b

アラカルトも頼めるのですが、初めてで勝手も分かりませんのでコースにしようと思い、

・華水樹　11000円 × 2人前

を予約しての訪問となります。

予約時間の数分前に到着。既にお店自体は営業中ですのでそのまま店内へ。
入ってからまずは手指消毒のセレモニー。

店内は、入って右手前方に板場を囲むようにL字カウンター7席。
ずっと奥には座敷も見えます。

我々はカウンター奥側に案内されました。

お店は、ご主人と大女将、若女将の3人によるオペレーション。

ご主人は、フレンチのシェフを目指して東京調理師専門学校に入学したのですが、
日本料理の繊細さに魅せられて和食の世界へ。
卒業後、当時、六本木にあった河豚懐石「割烹天勝」に入りました。
そこで花板まで昇格したタイミングで師匠が急死。
1年間、無給でお礼奉公した後、14年間住みこんだお店を辞め、
1997年4月にこちらのお店を独立オープンという経歴の持ち主。

店内は割烹料理店らしい少し凛とした雰囲気ですが、
常連さんが占めていますので、アットホームな会話が飛び交っています。

BGMは静か目にクラシックかな。

ドリンクメニューを頂き、この日に頂いた内容は以下になります。

・雨降 純米酒 ～白麹仕込み～　1485円
　　私のオーダーです。
　　神奈川県伊勢原市に蔵を構える、吉川醸造の造る純米酒。
　　飲んでみると甘みが印象的。ちょっと私には甘過ぎました。

・しそ梅酒ソーダ割り　660円
　　かみさんのオーダーです。
　　これは甘く無くて、程よい赤紫蘇の風味も出ていて美味しいです (〃^▽^〃)

・本日の前菜4品盛り
　　ふぐ皮の煮凝り、湯葉の柚子味噌掛け、子持ち昆布、蛍烏賊です。
　　ふぐ皮の煮凝り、子持ち昆布は味が濃い目でしたね。

・お造り
　　豊洲直送の鮮魚です。
　　この日は、中トロ、赤身、シマアジ、赤貝、平目、蛸、真鯛の盛合せ。
　　醤油で頂きます。この中では赤貝が食感も含めて美味しかったです (〃^▽^〃)

・炊合せ
　　里芋、いんげん、筍、南瓜、牛蒡、油揚げの冷製炊合せです。
　　筍は九州産。筍大好き人間ですので、これが入っていただけでも嬉しい (〃^▽^〃)

・焼物
　　鰆の塩焼きです。たっぷりの黒豆と大根おろし、レモン、はじかみを添えて。
　　鰆は期待通りのフワフワ食感でこれは旨いや (〃^▽^〃)

・焼物
　　メカジキの照焼です。
　　なんと2種類提供してくれました。先ほどの鰆とともに二人でシェア。
　　本来はそんなことはしてくれませんがサービスでしょうね (〃^▽^〃)
　　こちらはメカジキの照焼に桜の葉の塩漬けを被せています。
　　この桜の葉と照焼の味わいが混ざると、なんともエキゾチックな風味に。
　　これも旨いなあ。

・雨降 吟醸酒 ～十二年匿蔵 吟醸仕込み～　1650円
　　私のオーダーです。
　　神奈川県伊勢原市に蔵を構える、吉川醸造の造る吟醸酒。
　　お値段も高くなるのですが、純米酒よりもキリっとしてこっちの方が好みでしたね。

・緑茶梅酒ソーダ割り　660円
　　かみさんのオーダーです。
　　今度は緑茶梅酒にスイッチ。
　　これまた緑茶の風味が素敵に効いていてこれも美味しいわ。

・酢の物
　　北海道余市の鮟肝と兵庫県赤穂の牡蠣です。
　　わりと力強いポン酢で頂きました。

・口代わり
　　筍の茶碗蒸し 葛餡仕立てです。
　　これまた大好物の筍と銀杏もたっぷり入っていました。
　　前菜の時から感じていたのですが、こちらのお店の味付けは甘めですね。
　　この茶碗蒸しの生地も餡も甘めに感じました。

・しそ梅酒ソーダ割り　660円
　　かみさんのオーダーです。1杯目と同じものをお代わり。
　　こちらが気に入ったようです (〃^▽^〃)

・雨降 吟醸酒 ～十二年匿蔵 吟醸仕込み～　1650円
　　私のオーダーです。私も同じものをお代わり。

・揚物
　　ふぐの唐揚げです。塩とカレー塩で頂きました。
　　ふぐの料理法の中では揚物はトップレベルに美味しいと思います (*￣∇￣*)b

・強肴
　　冒頭にご主人から本日使用する仙台牛A5サーロインのプレゼンテーションがありました。
　　東日本大震災の被災地を応援したいという思いで取り寄せた仙台牛に魅せられて以来、
　　ご主人は仙台牛一筋になったんだそうです (〃^▽^〃)
　　ステーキとたたきの2種類があるのですが、別々のものが頼めるとのことで、
　　まずは仙台牛A5サーロインステーキ 生野菜添えです。
　　ミディアムレアに焼き上げられた仙台牛A5サーロインを一口サイズにカットし、
　　ガーリックチップスをたっぷりとかけて、大根おろし、わさび、サラダを添えて。
　　久しぶりにA5ランクの黒毛和牛を食べましたが、脂が凄いわ。やっぱ。
　　ガーリックがこれまた素敵に効いていました。

・強肴
　　もう一つは、仙台牛A5サーロインの焼き霜たたき。
　　こちらの方が肉の断面のピンク色が綺麗に映えています (〃^▽^〃)
　　もみじおろし、生姜、高騰葱、サラダを添えて。
　　レアに近い火入れで、こっちの方が脂がくどくないかも。
　　もしどちらか一方しか選べなかったら、焼き霜たたきにするつもりでしたが、
　　その予想通りにこちらの方が私は好みでした (〃^▽^〃)

・食事
　　出汁茶漬けと香の物です。

・熱い緑茶
　　このタイミングで一服。

・デザート
　　白玉クリームぜんざいです。
　　白玉は弾力が凄かったですね。もっちもちの。
　　バニライアスが添えられましたが、昔懐かしい味わいでした。

これで〆て28765円。一人当たり約14383円。カードでのお支払いです。

食べ終えてみるとお腹いっぱいでしたね。ぷふうっ・・・
やはり最後の仙台牛A5サーロインの破壊力が抜群なんでしょうね。

主に若女将が我々の接客をしてくれましたが、一見の我々にも気さくに話しかけてくれて、
いろんな意味で気を使ってくれているのが分かりました (〃^▽^〃)

伺う前は、もっと日本料理店らしい堅苦しい雰囲気なのかなと思いましたが、
常連さんが集ってご主人と語らいながらアラカルトをつまむ、
カウンター割烹のような少しカジュアルな趣の方が強かったですね。

これで積年の課題であった平塚のミシュラン☆ホルダーの攻略は完了しました。
次なるターゲットは大磯のミシュラン☆ホルダーとなる松月かな (*￣∇￣*)b

ご馳走様です！（2023/5現在、3.18ポイント、ミシュラン☆）