サウナが有名だが料理も格別！ : 湯乃泉 東名厚木健康センター

サウナ好きの間で有名な厚木健康センター。
トレードマークから通称ラッコと呼ばれています。
草加と厚木にあるラッコはお風呂とサウナが有名。

お風呂は肌がピリピリするほどに薬効成分が強い薬草風呂や、草津温泉から輸送した白い温泉があり、
サウナは100℃を超える高温サウナでブロワーを使った拷問に等しいロウリュが特徴。
地元民だけでなく全国の温泉・サウナ好きに愛されている有名店です。

しかしラッコはお風呂とサウナだけではなく料理も抜群に美味い。
ハッキリ言ってスーパー銭湯の併設されている飲食店とは思えないほどのクオリティだ。


名物のトマト酸辣油麺を始め、パワーアップ豚焼きやオムライス、ラッコ飯（ニンニクの効いたそぼろと野菜マシマシの二郎風ライス。）、手作りコロッケなども外せません。

料理研究家でたまにメディアにも登場する河瀬璃奈先生のコラボメニューも魅力的。
先生はSNSで飲食店についてもレビューしており、実際に行ってみるとどれも当たりばかりなので一度見てみると良いかも知れない。


今回は100年醤油ラーメンとパワーアップ豚焼き（ニンニク）、手作りコロッケを注文。

100年醤油ラーメンに使われる醤油は
香川にある創業100年を超える老舗醤油蔵の物。

見た目は富山ブラックのように真っ黒。
まずスープを口に含むとそのまろやかさに驚かされる。
ほんのりとした甘みと強いコク、まろやかな塩味が特徴的。
麺はストレートの細麺で博多豚骨に使われる物をイメージすると近い。
味玉にもタレがしっかり染み込んでおり、中は半熟。

油の層ができるほどにタップリとかけられているが味が濃い事もあり油のくどさは感じられない。
ただ脂少なめでもそれはそれで淡麗な味わいになるので美味そうだ。

また別添えで焦がしネギが付いてくる。
ネギは焦がすことで強烈な香ばしさが感じられるようになり、少し乗せるだけもでかなり印象が変わる。
乗せすぎるとネギ一色になるので注意が必要。

パワーアップ豚焼きはニンニクと生姜の2種類がある。
肉は一口サイズにカットされたロース肉が山盛りになって出てくる。
しっとりとした食感や味がしっかり染み込んでいることから恐らくタレに漬け込んでおり、それをニンニクか生姜とともに炒めた物だろう。

味はメジャーな甘塩っぱい味付けだが凡庸とは決して言えない味わい。
使っている醤油が違うのか？やけにコクが強い。
また皿の淵にはたっぷりとマヨネーズがついており、ご飯も頼まないと失礼に値するような味。


今回写真は撮っていないが手作りコロッケもまた格別。
コロッケはスーパーやコンビニでも売られている馴染み深い物だが
手作りするとなると非常に面倒で、失敗もありえる。

具材となる玉ねぎやひき肉を炒め、
じゃがいもを柔らかくなるまで茹でるか蒸すかしたあと潰し、炒めた具材と合わせてタネを作る。
その後は粉を打ち卵液を括らせ衣をつけて揚げる。
その際に温度管理を間違えると爆発。
下手すればキッチンが大惨事になり、もっと運が悪ければ火傷にもつながる。
正直自分じゃ作りたくない。作るのは余程のマニアか、大変さを知らない料理初心者くらい。

そんな非常に手間がかかる物をわざわざ手作りし、挙句には高価なインカの目覚めを始めとする4種類のジャガイモをミックスされている。
宮廷料理かと思うほど面倒かつ、材料にも拘ったコロッケが１つ280円、２つのセットなら500円と考えるとタダみたいな値段だ。
手作りで揚げたてのコロッケはスーパーのそれを遥かに凌駕する。
ジャガイモのつぶつぶ感と甘み、揚げたてのサクサク感。
是非ともソースをかけずにそのまま食べてほしい。


今回注文し切れなかったがラッコには魅力的なメニューが多々ある。
カレーは写真を見る限り黒く照りがあり間違いなく美味いだろうと気になっている。
ただ他のメニューが魅力的すぎて中々頼めないのが悲しい現実。

ラッコ飯は立川マシライスのインスパイアとも言える商品でニンニクのキレのある香りや甘辛い味付けは米がいくらでも進む味付けだ。
サウナや温泉で汗を流した後は塩分が欲しくなる。
そんな時に最適な料理と言える。

食べたことはないがオムライスも気になっている。
写真を見る限り良くあるフワトロ系ではなく、町中華的なしっかり焼き目のつけられたオムライスだろう。
昔は当たり前だったタイプのオムライスだが今となっては貴重。
ましてこのラッコのオムライスがどんな物なのか興趣が尽きない。

温泉やサウナは勿論、食事も楽しめる名店だ。
遠方から来る価値があるほどなので是非とも行ってみてほしい。