夜モードもあるよ〜 : タトゥルカフェ

この茶房に出逢う前にアフタヌーンティーが欲しい時は大阪に行くばかりでした…
今回は印度の紅茶！
また今度中国茶かね。前回のヴェトナム茶はまだ鮮やかな記憶を残している…
新メニューはあまり無さそうけど自家製のプリンは初めて味わいました。うまいです！

後に調べるとわりと名高い種類でした。
相変わらずセンスが佳いですね（安心）
ヴェトナムのお茶は聞いたこともなく、コピ（コーヒー）を飲んでばかりいました。ヴェトナム（漢字にしすれば「越南」）は熱帯で南のはてにある印象ですが、その北部には山脈があり、しっかりと（笑）凍りつくような標高である。そこにこの「山雪茶」が育たれ、風味を付かれたのです。
ずば抜ける繊細で奥ゆかしい味わいでした。
香りはとても花の茶（菊など）に似ていますが茶葉だけです。口当たりは柔らかく、渋みが一切ありません。普洱茶や紅茶にも似通うものゝ、色は淡く、味も軽やかに優雅な感覚です。

また、知らない装置（？）を紹介されました。ヴェトナム（台湾も、だそうです）にはお茶を急須から坏に移す前に、先ずは一つ細長い（高い）小さい盃みたいな器に入れて、そして茶杯に移すのです。その目的は、一番目の器に温かいお茶を、その壁に残させ乾燥させ、乾かれた香りを嗅ぐためです。
もちろん元来これは中国の習慣ですが、今ならば江南の文化人すらこれを知らず、主には東南アジアの「華人」に受け継がれているようです。
この山雪茶は、「乾香り」が蜂蜜·レーズンなどに似通う。発酵を経過したのでしょう。普洱茶との近似性も発酵から得られたと思います。ひとえに華やかではなく、匂いも味にも、強い深味もあるとのこと。

カレーは普通においしいですが、今回はカレー×紅茶というエセ本場味（笑）にはなれなかった。お茶が繊細すぎますからね。
カヌレは前回と同じで最高です!!
また色々な地域·品種のお茶がありますね。個人的には仍お茶より珈琲が好きですが、この契機を活用してお茶を一通り知ってみたい。

裏町に独自の体系を持つ、世界中のお茶を喫する喫茶専門店。場所よりも、風味が深い！
一条から二条までの堀川商店街の、角を曲がって入るたゞ尋常な小街。一戸建ての住民宅ばかりにみえるが、飲食店などが無いわけではありません。交差を一つわたり、少しだけ深い処へ行けば、「茶」の素朴の看板が見当たります。

店名はトルコ語ですから当然とトルコのチャイを選びました。トルコのデザートはさすがに無いのですが、抑もアラブ系の甘味はアジアの西から地中海を影響はかなり広くその種を撒き、トルコやスペインはおろか、イタリアないしフランスまでも共通しますから、焼き菓子でもけっこうです。
迷いましていつも大好きなフィナンシェを注文するかどうかと、さりながら構成が近くも見かけたことも無いスペインの、粉アーモンドがベースのを注文。
見た目はビスケット並みですが、まず、柔らかいのは奇妙に思います。ある種のパウンドケーキ、そしてある種のフィナンシェ、との感想。おいしいのはもちろんのこと。
カヌレもよくできています。日本はカヌレが頼もしい！店によってかたちだいぶ変わるものゝ、夫々おいしくて可愛らしい。皆自家製ですし、この店も、カヌレの上の表面にやゝ油が積っていて、もちろん更に香りをします。素朴感に古びて店の雰囲気にも相応しいのです。

チャイはchaiではなçayです。紛らわしいがトルコとインドの飲茶の風習という常識さえあれば、どこでどの意味になるかは一見で判ります。
当店のチャイはさすが専門店というべきほどに、一人の注文につき一つポットを用意されて、自由に飲めますが、机に置いてあるのではなく、いつも店長が丁寧に世話をみて飲み干したら新しい一カップ運んでくださいます。そのおかげでしょうか、確かに今までどのトルコ料亭（日本にかぎらず）で味わったチャイよりも、香ばしくて風味が深いです。
お茶のメニューは非常に長くて、写真をわずらわずに説明しましょう。だいたい中国（大陸）·台湾（最もの主役）·インド（スリランカのもあったらしい…）·欧州（ブレンドが主です）に分けられて、ましてチャイといくつかのミルクティーなどで、三十種類以上のお茶があると数えます。
実は個人的にお茶はさほど好ましくありません。しかし端的にいゝますと、スペシャリティの紅茶·烏龍茶また普洱茶は、深煎りでふつうに飲まれるコーヒーより、ぜったいおもしろくおいしいと思いますから、頻りに再訪するつもりでも無ければ、いつも心に思わせて記憶に絶え間なく浮かんでくるような場所です。それは必ずのこと。
お茶を本心から好まれます方々には大したお薦めです！！