旅館 すぎもと : 旅館 すぎもと

「もてなされたい！」と急に思い立った旅行。
体調が思わしくなく、無理が出来ないので近場で、のんびりできるところ…ということで、美ヶ原温泉に行くことに(*^-^*)
浅間温泉と迷いましたが、近いわりに何度か訪れているので、行ったことのない美ヶ原温泉へ。

3時のチェックインの時間に合わせて訪問。
雪の季節ですが、この日は快晴。
それでも日が落ちてくる時間は、急に冷え込みますね。
宿の向かいにある駐車場に車を停め、中に入ります。
松本民芸家具や素敵なオーディオなどが置かれる雰囲気のある良いお宿。
珍しいものに興味津々の旦那さんも面白そうに眺めていました。

今回はロフト付きのお部屋。
ちゃんと考えなかったのがいけなかったのですが、階段しかないので3階まで歩くのが結構大変でした。
それでも、案内の方などが度々気遣ってくださり、温かさを感じました。
お部屋は十分な広さで、ゆったり。
用意されていたくるみのお菓子と梅昆布茶で一息着きます。
ロフトといっても階段は割りと広めでちょっと安心。
慎重に上るとそこにはオーディオ。
格好良いジャズを流して、ウキウキ。
ただ、お座敷のお部屋にはそんなに音は聞こえませんでしたので、ロフトで楽しむしかないかな。

早速お風呂に入ろうと、貸切り風呂へ。
此方の貸切り風呂は、空いていればいつ入っても良いお風呂です。
階段をおり、中庭を通ってお風呂へ。
素敵な中庭にはベンチや足湯、ビールやスパークリングワインやらが置いてあります。
何か素敵。
貸切り風呂は、ちょうど良い大きさで、かなーりぬるめのお湯です。
ぬるめの温泉なのでゆっくり入ってください、とのこと。
長時間入っていられて凄くリラックスでき、出る頃にはポカポカ。
芯から温まりました。
凄く気に入り、翌朝また入りにいきました。
翌朝の方が温かく感じました。

ロビー横の館主の部屋で、家具を見たり雑誌を借りたりした後、蕎麦打ちを見に行こうとしましたが…この日は蕎麦打ちはしてないとのこと。
ちょっと残念…でしたが、蕎麦打ち場は見せていただきました。
本当に調理場のような所でした。

このお宿は面白い造りになっています。
道向かいに食事処があり、その食事処に行くために中庭から続く地下道を通っていきます。
最初はどうゆう構造なのか全然理解できずにいましたが、何度も通るうちにやっと理解できるように。
この地下道、雰囲気があって素敵です。
地下道を通り、バーを通り、一番奥の部屋。
弧月庵というお座敷に椅子のお部屋に通されました。

夕食
◆突き出し 茸と大根おろし
山でとれた茸は美味しいですね。
つるっと頂いて、食欲が湧きます。

◆前菜 季節のお通し
・塩丸イカの和え物…塩丸イカってよく見るけど、長野県でよく食べるの？と旦那さん。この塩梅が好きです。
・はまぐり…ぷっくりしたハマグリ。優しいお味。
・菜の花のお浸し
・合鴨の燻製ベーコン…ジュワッとジューシューな脂。美味しいです。
・いなごの佃煮…周りの宿泊者の方も嫌がってました笑。伊那谷では馴染み深いです。
・水菜とお揚げのお浸し
・松前漬け
・蒸し牡蠣
長皿にずらっと並んだ前菜。
テンション上がります。
どのお料理も手間をかけて、素材を大切にしているのがわかり、美味しかったです。

◆鍋物 冬の名物ぼたん鍋
冬ならではですね〜。
濃い赤色のお肉は、味が濃くて火を通しても柔らかい。
お味噌ベースのお鍋で、猪肉の旨味とお野菜の美味しさに心も身体も温まります。

◆お碗 ふきのとう
「ふきのとうが出てきたので」とのこと。
信州では雪の中からふきのとうが顔を出す姿が見られますが、地物はもう少し先かな。
それにしても今年は雪が少ないです。
白味噌汁に素揚げでパッと開いたふきのとう。
この苦味がとても好きです。
お味噌汁自体は上品なお味です。

◆凌ぎ 信州サーモンの手毬寿司
信州サーモン美味しいです。
わさび漬けがアクセントになっています。
手毬寿司って可愛いので好き。
いくつも並べたくなっちゃいます。
目の前に色々なお料理が次々と出てきて、何を食べようか迷っちゃいます。
そして、お酒飲みたくなっちゃいます(^_^;)
此方のお宿は日本酒9種飲み比べセットなんかもありますよ。

◆進肴 あん肝
あん肝も凄く好き。
ぽん酢でさっぱり頂きます。
自分で手づくりしたりもするのですが、結構面倒で、美味しく作るの難しいのでお店で食べるのが１番(笑)

◆自家製ごま豆腐
ごま豆腐大好きです。
旦那さんの両親が毎回プレゼントしてくれるくらい(笑)
少量ですが、ねっとり美味しかったです。

◆名物 信州特産馬刺しのたたき すぎもと流
名物の馬刺しは、美しい！
この綺麗なつやつやの赤色。
茗荷や刻みわさび、葱、生姜などの薬味をたっぷりつけて頂きます。
私はちょっと火を通させてもらって食べましたが美味しい。
そのまま食べた旦那さんも美味しい～と言っていました。
癖がなく、弾力があるお肉で薬味とも合い、良かったようです。

◆揚物 天麩羅
・海老芋…ほくほくの海老芋の美味しさに感動しました。何て美味しいんだろう。
・タラの芽
・牡蠣…粗めの衣でザクザク食感。
・こんにゃく…珍しいこんにゃくの天ぷら。衣はさくっと中から瑞瑞しいこんにゃくが。何だか不思議です。
・五平もち
揚物全般とても良かったです。

◆蒸物 鶏肉のかぶら蒸し
蕪の真ん中に鶏肉が詰められた蒸しもの。
優しいお味の餡。
蕪も柔らかいだけでなく、ジューシーで口に広がります。

◆焼肴 焼き筍
「温かいうちにお召し上がり下さい」とのことで。
独特のえぐみも少なく、とても美味しい。
サクッとした食感で、筍の甘味が強く感じられます。
意外と焼き筍って頂いたことがないかも…。
こんなに美味しいんですね。

◆手打ち蕎麦(＋1200円)
お塩、唐辛子、おつゆと薬味などで頂きます。
きゅっと引き締まったお蕎麦は、太さは疎ら。
でもお塩で頂くと、甘味が感じられ、美味しい気がします。
蕎麦の経験値が低いので、詳しくは分からないのですが、割りとはごたえがあり、お味も結構好きな感じでした。

◆食事 十穀米 きのこのすまし汁 漬物
お腹がいっぱいで全部は頂けなかったので、おにぎりにしてもらいました。

◆水物 リンゴゼリー
ほんの少しですが、コースの最後にはちょうどよく、尚且つすっと頂けます。

その後、バー響に行くことに(*^-^*)
オーディオやずらっと並んだウィスキー、アーチ状の空間に大きな木のテーブル。
凄い素敵な雰囲気なんですよね。
ジャズを聴きながら、1杯頂きました。
旦那さんは、マルスワイナリーのウィスキー、私はぶどうジュース。
お店の方もお食事の配膳で忙しいのか、二人っきりでかなりゆっくり、落ち着いて過ごさせて貰いました。
心が豊かになりました。

朝食は、焼き魚、湯豆腐、切り干し大根、お浸しなどの和食という感じで、量も程ほどで丁度良かったです。
こうゆう１つ１つを大事にする食事も好きです。

帰りに安曇野方面に向かうことを伝えると、手書きの地図で色々と説明してくださいました。
翌日も青天。
安曇野は雪が多いかな？
お目当てのカフェまでドライブドライブ～(*^-^*)
近いけど、とてものんびり過ごせて、こんな旅もいいな～と思いました。