ルックスはオシャレで中身は家庭的？ : ブレッド ステーション

同店『ブレッド ステーション』さんがある大在地区は、1963年の大合併で大分市となったときには唯一の村名義だったそうです。

日豊本線で大分市内より一つ離れてる坂ノ市が町名義だったのに、大在が村だったのには驚きますが、まあ、昔はそれだけのんびりしてたんでしょう。

未だに大在駅の南側は山が迫ってて、手付かずな土地もありそうですしね？

そんな大在地区も今や同店『ブレッド ステーション』さんがある駅の北側はどこにでもある住宅地ですが、知人によると、ほんの半世紀ぐらい前まではマテ貝が採れる砂浜だったそう。

そんな地元民しか知らない昔話を聞くと、そりゃ村名義だったことも首肯けますけどね。

おかげて平地で、見通しが良く、同店『ブレッド ステーション』さんも目に付きやすいでしょう。

専用駐車場もそこそこ台数はありますし、スタイリッシュな外観でオシャレなんだけど、その割に出入口は左側にスライドするという、ちょっと右利きには慣れない動きなんで、お気をつけください。

いざ暖簾をくぐると、意外と客入りのいい人気店でした。

普通４個ぐらい買うんだけど試食品が多く、セコビッチなんでパクついてたら、お腹一杯になっちゃって、自然と３個になったから、まあ、そんな輩もいるんで試食も考え物ですね？

そんな同店で今回、購入したのは以下の３点です。

① 大人気‼︎ フランスショコラ ￥220
》 人気No.２

② 舞茸とししとう ￥230

③ めんたいフランス ￥310
》 人気No. 1

①は、まずズシリと重たい！

だからか、想像通りのハード系でしたが、いくぶん粉っぽいタイプで、引きや粘りは余り有りません。

そんなパン生地の中にたっぷりビターなチョコ・クリームが入ってるんで、アダルトな感じなんだけど、チョコ・チップも入ってるから、軽い歯応えのアクセントもあります。

だからこそ、個人的には粘りが強く、より咀嚼が必要なハード系の方がいいような気もするんだけどなあ？

噛めば噛むほど、甘みが滲み出てくるでしょうからね。

②は、チーズっぽさの強いホワイト・ソースの中に、バター・ソテーされてるかのような舞茸やししとうが入っています。

舞茸はワイルドなキノコ類特有の香りも強いんだけど、ししとうと食べると不思議と中和されるんですよね。

それを狙ってるんでしょうからお見事なんですが、もう少し黒胡椒とか効かせた大人っぽい仕様の方が個人的には好きかな？

③は、なにを買うのか逡巡してたら、奥の厨房から女性従業員さんが、

「明太フランス焼き上がりました！」

と、よくある光景でホールに出され、

「お買い上げの方、いらっしゃいますか？」

と言われると、何人か先客さんが手を挙げられたんですが、ワタシは性根がひん曲がってるもんだから、なんだか

〝欲しい人、手を挙げて！〟

みたいで、見すぼらしくって、その場では手を挙げなかったんだけど、なんたって焼き立てだから、並べられると余りの香ばしさに我慢できなくなり、無意識のうちにトレイに乗ってました（小ちゃいプライドやなあ？）

それに310円と明太フランスにしちゃ安めでしたからね（おまけにセッコい人間やなあ？）

で、お会計後に許可を乞うて撮影したら、前後にお客さん10名もいなかったのに、すぐに売り切れちゃったんで、おそらく一人で何本も購入された方がいらっしゃったんでしょう。

さすが人気No. 1 です。

それもそのはず、バゲットもいい感じのハード加減ですし、それ以上に明太フィリングの塩梅がいい。

バターっ気もシツコくなく、そこまで辛さはないから、たぶん小学校高学年ぐらいなら大丈夫かと思われるぐらいな万人向け。

いや、なにより全体のバランスがいいから、まとまりがあるんでしょうね。

かといって、これが人気No. 1 なのは痛いほど分かるんだけど、個人的には明太フランスって暴れ気味なヤサグレたタイプの方が好きなんで、美味しいのは美味しいんですけど、残念ながら好みとは掛け離れてるかな？

そのように美味しいんだけど大人しいイメージもあり、ワタシは高血圧野郎だから濃い味が好きなもんで、今一つ物足りないんだけど、まあ、一般的に言えば問題ないんでしょうから、要は家庭的なパン屋さんなんでしょうね。

客層も、そんな感じなようにお見受けしました。


● 個人的 食べログ 評価点・・・3.4