佐賀のうどんを舐めたら「でけん、でけん、でけん！」…出汁がスッキリ、コスパも最強！ ご近所に来ないかしら？　（╹◡╹） : 肥前うどん 翔

無事に「嫁さんの母方のお婆さん（息子の曽祖母）」とのご対面が終わりました。嫁さんのことははっきりと、息子のことはなんとなく覚えてありまして…私のことは、もう全く。　(T ^ T)
ご本人も、幾度となく「あとちょっとで１００歳だけん、頑張らんといかんね」とおっしゃっておりました。

少しでも長生きされて、できれば初玄孫の顔を見ていただければ…

さて、対面が終わったら、直ぐにおいとま致します。何せ午前中の訪問を指定されていましたので、お昼までご迷惑をお掛けする訳には参りません。
油断しているとビールが出てきて、直ぐに栓を抜かれてしまいます。昼間っから呑んでしまうと、そのまま夜寝るまで呑み続けてしまうという特異体質なんです。

私、呑む量と食べる量を比例させる体質までありますから、大変なことになってしまいます。
「身体を横たえると口から中身が出てしまうので、膝を抱えて壁に寄りかかって寝る」なんて経験、多分誰も無いでしょう？ 私は何回かあるんです。

嫁さんに「今から行くところがあるけん…」と言ってもらい、そそくさと敷地の外に出ます。
さて、どこに行きましょうかね？ こんな時間（１２時少し前）になるとは全く思っておらず…しかも携帯を家に忘れたので、食べログに頼ることが出来ません。こんなことは初めてです。

「ねぇ、俺が行ってみたいち思いよったうどん屋に行かん？」息子からの提案です。一気に車内の雰囲気が「硬く」なりました…私じゃないですよ、残る２人がという話です。
何だか可哀想、今一つ信用がない。食べログの画像を見せながら、何で食べてみたいかというプレゼンが始まります。

「え〜っと、俺は携帯がないけん、そこでいいと思うっちゃけど…佐賀市となると、ちょっとソラじゃ分からんし」
何とかご了承いただきまして、「肥前うどん 翔」さんを目指します。完全に昼時ですから、多分混んでいるでしょう。むしろ混んでいるならありがたい…「混んでいるけど、美味しくない」という確率はそれほど高くないでしょうし。

お店の駐車場、１台分しか空いていません！ またツキを使ったようです。車を停めて…何台かは中に人がいる。「待ち」が発生している証拠でしょう。
入り口に記名帳がありまして、嫁さんが先に降りて記名して…戻ってくるなり、「５組目、やっぱ結構待っとらすねぇ」と言います。

そのまま車で待つ。子どもさんを連れた方もいらっしゃるみたいですから、多分３０分はかかるでしょう。
「子連れが多いってこたぁ、優しい出汁じゃないかなぁ…いや、甘いって可能性もあんのか」とか考えながら。
佐賀のうどん出汁の傾向って、良く分かってないんですよねぇ。それぞれ息子の携帯でメニューを確認しつつ、何を食べるか思案する。

自分達の前の組が中に入ったのを確認し、入り口に向かいます。すると店員さんが「２名ずつに分かれていただければ、直ぐに入れますけど」とおっしゃる。
何の問題もございません。中に入ることを優先します。

息子達は２名用のテーブル、私らはカウンターに分かれて…メニューを一旦確認し、直ぐに注文いたします。
私はよくばり丼定食９９０円でザルうどん変更１００円プラス、嫁さんはえび天うどん７４０円、息子は冷ぶっかけ（うどん）６００円の麺大盛り１００円にごぼう天２００円と肉２００円をプラス、合わせていなり１００円（どんだけ喰う？）、Ｓちゃんはとりとじうどん７９０円。

しばらく待っていたら４人掛けのテーブルが空きまして、移動を勧めていただきました。改めて４人が集結、「お前、量が分からんのにようけ頼むのぅ…何か結構量が多いみたいやけど、大丈夫か？」と聞いてみる。
「いやいや、値段安いけん、そこまで多くないっちゃない？」
能天気な奴…

実際、結構安いんですよね。えび天が３尾載って７４０円とか、ちょっと考えられない…よくばり丼定食はカツと牛肉、唐揚げ、えび天１尾の丼ぶりにうどんが１人前です。小うどんではない…
ごぼう天、器より一回りデカいのに、２００円？ もしかして、メニュー写真と実物に大きな違いがあるとか…ねぇ。

少々待ちまして…私が悪うございました！！ m(_ _)m
大変失礼なことをさんざっぱら…全てのボリュームが凄い！ 息子はしばし絶句しております。
「お前、少なくともいなりはいらんかったっちゃないか？」
「いや、ほら、シェアすればいいやん」
それは「食べ切れません」って言ってるのとおんなじよ…

しかしこのよくばり丼、デカいわ。確かに「名は体を表す」だけど、普通ならこれだけで満足できるレベル。これで単品がないらしい。
うどん麺、平たいじゃなくて平べったい。もはや「きしめん」…と言うか、きしめんなのか？ きしめんより薄い気がするんだけど…

先にザルうどんから食べてみる。ツユに少し酸味があって、摺り下ろした生姜が非常に良い。麺の食感が楽しいし、美味しい。腰は無いけど伸びが強い。
そしてよくばり丼、このツユもかなり良い。甘すぎず、辛過ぎず…何より旨い！ そしてやはり、ご飯たっぷり。

息子が積極的に自分のものを少しずつ食べさせようと画策し始める。「肉も旨いし、ごぼうはサクサク！ このぶっかけ、正解よ…どうぞどうぞ」
嫁さんとＳちゃんは、うどん出汁に感動しております。「えらいスッキリして、優しいお出汁よ！ えび天もプリプリして美味しい！」
「お出汁も美味しいですけど、とりとじもフワッフワで美味しいです！」
「どう、俺が行きたいって言った店は？ 良かったろぅ」
確かに出汁も旨い…ゆっくり煮出した感じがある、優しい味わいです。子連れが多い理由、はっきり分かります。

ザルうどんを食べていて気がつきましたけど、１人前の麺の量、普通のうどん屋より多い。結局、何でもボリューミーということでして…ただ唯一、ザルは食べづらい。麺が乾くと解けなくなります。ツユをぶっかけたい衝動に駆られましたが、グッと堪えて。

面白かったのは、「唐揚げだけ味が濃い」という点です。醤油ベースの味付け、これがよくばり丼のアクセントになっております。４種の具、そして玉子綴じも全てが美味しい。

全てのコスパが素晴らしい！！　しかも旨い！
ずっと待ちが発生する理由が分かる…「佐賀のうどんを舐めたら…でけん、でけん、でけん！」
佐賀弁の特徴、「３回言う」で表現させていただきました。ちなみに「でけん（だめ、いけない）」は筑後でも使います。２回しか繰り返しませんけど… (￣∀￣)

しっかり堪能しました！
ご馳走様でした！！