斬新な素材の扱い方は時には成功と感動　そして、ハズレも産む。。のね : ピエール・エルメ・パリ 日本橋三越店

アルザスに4代続くパン菓子職人の家庭に生まれたピエール・エルメ。24歳でフォションのシェフ・パティシエとなる。(11年間の在職中)1997年にはラデュレ・シャンゼリゼ店とプランタンのオープンに才能を発揮し、1998年彼は自らのブランド、ピエール・エルメ・パリを出店。スイーツ界のピカソとも称され、世界中のファンに多大な影響を与える人物の一人】(HPより抜粋)

この人のこの若さでここまで花開いたように成功した人は他にいないのではと思うようなケーキ職人 ピエール･エルメ氏

ケーキはひとつ　800円前後からと価格もお高いけど　
食べて美味しい～と華やかで手法にも完成度にも　納得するケーキが多い　新作は時々はずすけど(^^;)

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2010年11月

●エモーション　アンフィニマン　ヴァニーユ　735円　星二つ　☆☆【バニラのジュレ、ラム酒風味のババ、バニラ風味のマスカルポーネクリーム、ホワイトチョコレート】(HPより)

ショーケースの説明に「ババ」って言葉が入ってて　お店の人に確認しました　「これって。。(このケーキ)ババってことですよね?」
店「はい。　そうでございます」ってことで　見た目ババに見えませんが　ババだそうです

先週、日本橋三越を歩いていて　このババ表記に気が付いた見た目サバランじゃないから　通り過ぎてしまうところでした

で、味は。。。星二つ　☆☆　　ははは　

あたしの個人的感想なんで。　三層に分かれていて　食べ方がムヅカシイ　グラスデザート
上から下へ真っ直ぐ　食べ進めればいいのか。。上中下と順番に食べていくべきか。。

トップのホワイトチョコレートのフタをはずして上の段バニラ風味のマスカルポーネクリームを食べると　かなり濃い　甘さ控えめ
スプーンですくうと　まったりした手触り

真ん中のババに到達するとこれまた　お酒風味は強いが目の詰まったぎゅっとグラスに押し込まれたババ
トップのクリームとの相性は悪くない　食べてる途中で　最下層のバニラジュレへGO　これが　イマイチであった

バニラジュレは　ゆるいゼリーのとろとろ固まり　なぜここに　この食感と味わいの違いが特徴　なんでしょうね
これがパリ老舗の新解釈ババ　グラスデザートですかい　挑戦的ではありますが　あんまり。。三つがハーモニーしてない気がぁぁ

ゲットした喜びと裏腹に味の感想は　滑りましたがこのタイミングで食べたかったお高級ババを食べられたことはうれしい

私がこのババに気が付いたのは次のテーマになってた11月だったけど人気あったのか　まだ売られていました
【「理想的なバニラ」というピエール・エルメ自身のコンセプトを活かしながら、バニラの自然なテイストに可能な限り近づくような試みが感じられる、様々なバリエーションを展開】

あぁ～バニラの使い方を独自にテーマして生み出されたババだったのね　私とは　相性イマイチでしたが　素材や仕事に前向きなお店は好き

●ミルフィーユ　アズュール　735円　星ひとつ　☆

【 "マンジャリ※1"と"ユズ"の運命的な出会いから創作された「アズュール」。
ユズはマンダリンオレンジやライムに似たテイストがあり、ピエール・エルメがこれを知ったのは1987年に日本に来た時のこと。しかし、マンジャリとの相思相愛の物語が実現したのは、日本産のユズがフランスに輸入できるようになった2004年からでした】

※1 マンジャリとは産地に希少価値があるカカオ豆を使ったチョコレートなんだとさ　ちょっと酸味があってさわやかチョコだそうです

2010/11/06-26までは　アズュール(柚子&チョコ)週間　柚子&チョコを使ったケーキがこの期間いろいろ販売中
定番のミルフィーユじゃなくて　せっかくなのでアズュールタイプを購入

【カラメリゼしたフィユタージュ(パイ生地のこと)、柚子のジュレ、パティシエールショコラ、柚子風味のサブレショコラ、サブレヴァニーユ、ライムのクリスティアン】(HPより)

かなり、こげ味強く何層にも重なったサクサクパイ生地そして、甘み抑えたムースチョコ　ココまではまぁＯＫだったんだけど。。

いやはやはや　ど真ん中の柚子ゼリーが　あ゛ぁでした　こんなに酸っぱくて　量が多くて　食べきれない(--)

半分も食べきれず　飽きる　なっなんてこと　735円もするのに 星ひとつ　☆

こういう柚子の使い方がフランス人の柚子への感性なのかい　さわやかでチョコと合うという意見もござりましょうが今回は二個とも不発
ピエール・エルメ氏以外にも日本の柚子と言う素材が欧州で流行りつつあると聞いたことはあったけど　これがエスニック・ジャポンのイメージなんでしょうか～

いろいろ書いてしまいましたが日々、研鑽を重ね新しい素材にも伝統的素材にも可能性をみてケーキを発表するコチラは好き


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2010年05月

●モンブラン～　735円　星3.5☆☆☆　【サブレ生地、野ばらコンポート、マロンクリーム、メレンゲ、シャンティ】(HPより)

ちょっと酸っぱいあんずジャムみたいなものがセンターに仕込まれていますなんと、「薔薇の蕾だけコンポートにしたもの」なんですと。
花びらジャムは、良くあるけれど蕾コンポートとは　細部にこだわり有り
フランス風のモンブランの多くが固いメレンゲ土台で飽きてしまうことを考えるとこのタルト生地の土台はしっとりとしていて全体を良くまとめ上げています

●サントノーレ クラシック　星3.5☆☆☆　【カラメルがけシュー、クレームパティシエール、クレームシャンティ】(HPより)

三越の春の限定品だったみたいですが　まだ売られていたのね　ミニシュー(直径2センチもない)が3個周りにくっ付いてます
もしかして　その中にクリームが?って思ってカットしたけどそのまんまでした

土台はパイ　ダブルクリームが乗って　ミニシューを食べているとシュークリームを食べているような感覚になりました
ケーキ屋さんで　シュークリームの地位って低く無いですか?
手がかかってないからか　材料費も他より安いのか　フルーツないし、ショートケーキよりもお手軽な設定となってます
でも、これは630円　あら　高いと思ったけど　他のケーキの平均がもう少し高いことを思うとやっぱり　地位が低いようです


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2009年08月

●マダム・フィガロ　星4.5 ☆☆☆☆　

【「ブリオッシュ」、「フレッシュフルーツ」、「フランボワーズ入りフィナンシェ」、「クレームブリュレオレンジの花の香り」、「フルーツコンフィ入りクレームポロネーズ」を組み合わせたケーキ
下がフィナンシェ、上にはオレンジ、グレープフルーツ、いちじく(?どこに?)、アプリコットなどのフルーツやコンフィと、クレームパティシエール（カスタード）。ブリオッシュのクレームブリュレも入っている凝った味わい。】

ネットで書いてるブログなどを探して総合まとめたのが上の説明　実際とちょっと違っている場合アリです

食べてみて。。「なんじゃ、これ～～～」って最初思いました　とにかく、いろんな味がするんです
でも、むっちりしたカスタード味に最終的には包まれて旨みが広がるのがカスタード好きの自分は　気にいってしまいました

ちょっと甘くて　大きめなんですけど　最後まで飽きずに食べられました
花は食べなかったけど　食べ物の上に飾ってあるんだからエディブルフラワー　なのよね??


●ミルフィーユ　サティネ　800円　星3.5☆☆☆

チーズケーキのミルフィーユ。　ちょっと酸味強
サティネとは??? 　<<　09'7/25-8/29 まで　サティネ月間　>>
「サティネ」はチーズケーキ。でもこれは、チーズケーキというお馴染みのアイテムに対する全く自由なバリエーション(HP説明より)

パッションフルーツとオレンジのコンポートをクリームチーズとマスカルポーネのクリームて゜挟み、カラメリゼしたパイ生地で　ミルフィーユ仕立てにしたちょっと大きめなケーキです

カラメリゼされてるパイ生地がとってもパリパリ　クリームチーズ部分は単体でそんなにすっぱく無いんだけど
挟んであるジュレがかなり　酸味強い　干しばあさんの口になる? (><)・・?

一緒に食べると　あたしはそんなに酸っぱくなくて　おもしろいっ組み合わせだと思いました


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2008年11月

●イスパハン　840円　☆☆☆☆　マカロン・ローズ、ローズ風味クリーム、ライチ、フランボワーズ

真っ赤なバラの花びらが乗ってます　バラの花びらには、雫にみえる　シロップのようなものまで落としてある細やかさです
マカロンの上だけ　ずらしてみましたフランボワーズの中に見えるのは生の種を取ったライチの実　すごいライチの香りとバラの香り

重めのクリームで上下のマカロンをくっ付いている感じです　マカロンはナイフを入れるととても　壊れやすいので本日は、半分写真は無しで

イスパハン　変わったネーミングだけど　ライチとフランボワーズとバラがポイントのマカロンケーキのこと
ピエールエルメのが　有名ですが、銀座に新しく進出したパリ本店のラデュレにも　あるみようです　華やかでパリらしい代表的なケーキ


●タルト・カラメル・オ・ブール・サレ735円　星4.5 ☆☆☆☆

美味しい。。。　上に掛かっている塩キャラメルみたいなのがとってもまろやかで　つやつや
ブランドロゴ入りチョコレートが刺さってます　今年の秋冬の新作恐れ入りました～ケーキです

中は、キャラメル味のマスカルポーネムース　タルトの中はカラメルとレモンのシロップが染みた生地

実は、見た目はそんなに期待してなかった。。。でも、食べ進めるうちに　キャラメルコーティングされたソースとチーズ味のムースが混じり合って　まるで　生卵かけご飯を食べているかのような?ねっとりとした　まろやかさなのだ

先日、頂き物の塩キャラメルを食べたけど　美味しかったばかり今、流行の塩キャラメルの固まる前のクリームを想像しましょー
とろーり～　とろ　とろって　掛かっておりまする


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2008年01月

その包装からして　お高そうな重装備です　手提げ袋も凝っていて　写真の白い袋に木の葉型に見える模様　実は
全て型抜きして切り取られていて　穴あきです　　ケーキもひとつずつキューブボックスに入ってます

ちゃんと、ケーキ用に工夫されたボックスで保冷材入れ場が仕切られてるとか構造的にケーキを取り出しやすいような組み立てになっていたりしててすごいっ　価格も高い

●ミルフィーユ・バァニーユ　735円　星四つ☆☆☆☆

パイがかなり固めな焼き上がりですが　ぱりっとしてて　旨いっ　間にサンドしてあるクリームがバニラクリームなんですけど甘すぎず、とても合ってます

ただ、食べにくい　フォークを上から刺したらクリームが思い切り両側から飛び出てぶちゅー

思ったより柔らかめなクリームをパイにつけて食べるような感じです　パイ生地にかなりな塩味を感じます　まるで甘いお汁粉に入っている隠し味のお塩みたい

●キャルブラン　630円　星四つ☆☆☆☆

見た目は白くて丸ーい　ケーキです上に乗っていたのは洋梨　半分に切るといろんなベリーとナッツなどのソースが閉じ込められていました

これも中々美味しくて　ピエール･エルメ　のレベル高さを実感するのですが　自分の好みでナッツがイマイチ好きで無く
中にナッツ味を感じてしまうとちと、興ざめしてしまう部分ありました

でも、隣で食べている家族は　文句なくの星五つ　ブラボーと　ささやいておりました