錬金術不使用。 : 鳥貴族 大久保駅西店

初めて来た時は全く良さがわからなかったが、ここに来て大企業の企業努力って凄いなと思っていて、特に最近、鳥貴族のそれを再認識。

窓際の大久保通りを見下ろせる席に座り、メガジョッキを頼む。

Wi-Fiもあるし、各テーブルで充電できるまで出来る。

酔っ払いの五月蠅い声を聴きたくなけえば、好きな音楽や落語なんぞをイヤフォンで聞きながら、焼鳥なんてのは個人店ではできない贅沢である。

お代り無料のばりばりキャベツと、親鳥炙りを頼み、それを合体させると実に美味しいサラダになるのでお試しあれ。

相変わらず、松葉は美味しくて2枚同時オーダーはいつものこと。

割と定期的に期間限定メニューも出るのでそれもチェックし、オーダー。

食材が全て国産で￥298、串は店内仕込み。驚異的な店だ。

実は2本で￥298＝1本約￥150というのはそんなに安くないというか、銘柄鶏を使った中級の美味しい個人店の焼鳥店くらいの値段だけど、酒が￥298が安いと言いうのはゆるぎない事実なので、  孤独酒を楽しみたいときは実にいい。

周りの客、店に気を遣わず、無になれるのがいい。
あとは、、業務用のルーでいいので、ライスなしでチキンカレーのあたまなんぞあれば最高なんだけど。

逆になんでないの？？

本部にメールして聞いてみよう。

最近ありがちな早めに寝たら早めに起きて、もう寝れないパターン。

もう、老化現象が始まってんのかも。

夜ご飯を食べていなくて、腹減ってるし、酒でも飲まないと寝れないやと、何と2時過ぎに外に出て、近所の鳥貴族。

昔はチェーン店なんてと馬鹿にしていたが、
食材は全て国産なのに¥298均一、それで24時間営業と経営努力に感心しちゃうお店だ。

もちろん、これで不味かったら行かないけど、結構美味い。

特に「松葉」という、胸骨あたりの骨付肉がお気に入りで、これがあるから来ているようなもの。

ただ、過去二回食べて塩がきつかったので、わざわざ味付けなしをお願いし、自分で塩をふり、これでもかと一味を振る仕様にしなら、予想通り美味い。これでいい！！

「世界の美味いもの」なんてフェアをやっていて、ネシアのサテー、米国のフライドチキンなんて素敵やんと頼もうとしたら、どっちも売り切れ、絶好調©︎かれーおじさん

ドイツ代表のカリーブルスト。
カレー味のケチャップをソーセージとポテトにかけたものだけど、カレー粉が思いの外、クミンがたっていて、いい感じ。

メガジョッキが既に3杯目。

こんな生活。

鳥貴族どころか、独身平民。

とある日、小さな飲み会の帰り。


なんだか少し飲み足りず、また、なんだか肉が食べたいな。

でも、焼肉ではない。

サクッと、本当にサクッとでいい。

そんなわけでこちらを思い出し。


昔は「チェーン店なんて」と言って尖っていたが、年を重ねていろいろなお店に行くようになったり、
自分で作るようになると、チェーン店の商品開発力に素直に驚けるようになった。

前回ほぼ初めましてでいろいろ食べた中、「まつば」と「ゲンコツ」がよかったのでそれとハイボール。

最後の締めに釜飯を初オーダー。

焼鳥は前も思ったけど、塩がキツすぎる。

焼く人によるのかなと思ったが、これがマニュアルの量なのかな。

次回、塩なしでオーダーしてみようかな。


釜飯はおこげもできるくらい、あつあつの炊きたて。

¥298で安いので具材はほぼないので、誰の焼き鳥なんかを少し残しておいて、混ぜ合わせるのもアリかもしれない。

一味と山椒をたっぷりふりかけ、汗をかきながら完食。

ハイボールで胃に流し込んだ。

ハイボールがジムビームってのがいまいち。

僕はバーボンは甘くて、その香りが日本の居酒屋のメニューには合わないと思っている。

サントリーが安く卸してるのか、安居酒屋のメガジョッキはこれにされがち。

華の金曜日。

平日勤め人が待ち望む解放の日。

残念ながら楽しみにしていた飲みの約束がキャンセルに。

うーん、いつも通り一人で飲むしかないか。

週末のご褒美感が無くなった。

とりあえず、一度、家帰って荷物を下ろして考えよう。

帰宅した。

3時間半遅れのインドはまだ仕事中で元気。
あれやこれやと色々メールや電話で遠隔操作をしたり、少しのコミュニケーションミスによる、会社内の人間関係のいざこざに巻き込まれ、げんなり。

明日は気のおけない仲間と忘年会だし、今日という日はもう、そんな日だと諦めて引篭もりを決め、YouTubeサーファーに成ってみるが、どうも、くさくさして仕方がない。

am3時頃。

家を出た。

24時間営業でカレー系おつまみのある、「桔梗」が頭に浮かびつつ、
寒いし、若干遠いので実際向かったのは「鳥貴族」。

人生において、2,3回目。

最後は大阪だったと思うので、実に5,6年振り。

今読んでいる本がインド料理好きならしらない人はいないだろう、エリックサウスを経営する、円相の専務、イナダ氏の著書である、「人気チェーンの本当のスゴさがわかる本」だということも少なからず影響している(大久保のカレー女王の師匠でもある)。

最近、ネットの記事を見ると何故か、大戸屋、鳥貴族、いきなりステーキの売り上げが芳しくなく、その理由をくどくどとドヤ顔で説明するものをよく見る(本当に媒体違いで何度も)が、誰得なんだろうか。

現実問題、何かを褒める記事より批判する記事の方が注目を浴びやすいからという下卑な理由があるからだとは思うが。
　　　
プチ炎上商法的な。

そういった記事が「あの店は落ち目だ」と、負の感情を扇情し、さらに足を遠退けるのでは。

もとい、そんな記事に影響されて、本当はそこまで悪く思ってなかった店に寄り付かなくなる、自我のない消費者もどうかと思うが。

著書の始まりはチェーン店は付き合い方次第で個人の優良店を超える素材と料理を提供してくれる場所であり、
チェーン店を愛用することを恥じる必要がなく、堂々としていいという事を啓蒙する事から始まる。

その点に於いては、本当に食べることに興味があり、分け隔てなく食べ歩く人に関しては、それが当たり前の感覚でできていることだと思う。

そう、例えば松屋のカレーがそうだと言い続ける人は周りに沢山いるし、サイゼリヤの利用方法は氏が指摘する前から方々から賛辞の声を聞く。

チェーン店の確かなマーケティング能力と商品開発力に一喜一憂し、議論をして楽しんでいる人こそ、SNSで人気だったりする(勿論、それは同じか倍くらい専門店への訪問数が多い人)。

で、「鳥貴族」へ。

一通り、気になったものを頼んだ。

「鳥貴族」といえば、ジャンボ焼鳥と聞いた。

確かに大きな串物でこれが¥320税込なら安いように思えるが味的に値段なり、それ相応のため、結果的に安いとは思わなかった。

そんな中、「松葉」という、胸骨の肉こそ、他の店では食べられないし、骨つきでジューシーなこの肉がこの値段というのは、鳥貴族ならではだと感じ、おかわりしてしまった。

個人的には適当な小鉢一つとこの松葉だけ食べに来るのはありだと思った。

あと、食べていないけど、同価格の一から炊く釜飯は恐らくオーダーして損はない商品と思われる。

僕は確かに若い頃こそ、「チェーン店なんて！」と尖っていた節があったが、今は「いいものはいい」と、認められる冷静さが備わった。

それでもあまりチェーン店に行く機会が少ないのは、その安定感が故に面白さを感じないというか、いつでも食べられるのであれば、一日三食、一年で約1100食という限られた貴重な食事の機会をそれに費やすのに積極的になれないからだ。

安定がポジティブとは限らない。

昨今、東京においてもそこら中で間借りカレー屋が誕生している。

もはや、平日サラリーマンのスパイスカレーというコピーは「いや、みんなそうだし」という、ツッコミが入ってる可能性大。

昔、総合格闘技で人気だった「戦うフリーター」というコピーのついた、所英男という選手さながら(格闘家でバイトしてない人なんかほんのひとにぎりで、みんなそうだし感)。

「You、店をやっちゃいなよ」、結構言われるけど、店を開いて継続する自信はない。

結局、月に2回しかやっていない不安定さに人は来てくれているわけで、週5開けて、安定させたら、「いつでも行ける店」に成り下がり、たちまち優先度が下がり、人は来なくなる。

味的にはまだそのレベルと自覚している。

だから、味は更に高みを目指し、その上で間借りという立場を活かし、如何に面白いことが出来るかコンスタントに提案し、来てくれる人を飽きさせないと淘汰されてしまう。

来年はそんな事を意識して、カレー活動を続けたい。

年末なのでまとめに入ってしまった。