ホテルのような店内で唯一無二のおもてなしに終始感動、、、 : 六花

こだわりの食材で丁寧に調理されたお料理がとても美味しいことはもちろん、情熱溢れる素敵な総料理長がお料理を一つ一つ丁寧に説明してくれるので、充実した楽しい時間が過ごせる、控えめに言って最高のお店です。

「六花」とは雪の結晶を意味し、一つとして同じ形の結晶はないことから、唯一無二のレストランを目指す料理長のこだわりを表すのにぴったりな名前として選んだとのこと。

イノベーティブで唯一無二のお料理のため、どのお料理にもタイトルはなく、メニューにはコンセプトと食材名のみ記載されています。どんなお料理が来るのか想像しながら待つのも、とても楽しいです。(素人の想像は全て外れました笑)

六本木駅から徒歩2 分と好立地で完全個室のため、社長さんや芸能人も多く訪れるとのこと。二階は会員制となっています。

ふわふわで真っ白なソファー、そしてシャンデリアが煌びやかな、贅沢な個室を使用させていただきました。ホテルのような超豪華な店内に感動。。。これは芸能人も来るわけです。。

乾杯してすぐに、総料理長が本日使う食材を全てお部屋まで持ってきてくれます。そして、旬の野菜、果物、お魚お肉など、総料理長がこだわり抜いた食材を一つ一つ丁寧に説明してくれます。総料理長の熱い思いが詰まった料理なのだと、改めて実感でき、ますます楽しみになります◎

どのお料理もとても美味しく、そしてとにかく品数が多いので満足感がすごいです。ベースで品数が多いにも関わらず、「サービスで」といって更に2品持ってきていただける最高のおもてなし。。さらにさらに、お土産として土鍋ご飯の残りをおにぎりにしていただき、百名店のパン屋産のパンまで5つもいただきました。。。次の日までお腹も心も満たされました♡

ここからは、お料理の詳細や料理長のこだわりなどを記載します。当日のお楽しみにしたい方は、読み飛ばしてください◎ 写真を軽く見ていただくだけでも良いと思います。

◆生命
川を登る直前、一番美味しい鮭の大粒イクラを贅沢にいただきました。醤油漬け前の、ある意味ホンモノのイクラと、醤油漬けのイクラの食べ比べ。プチッとした食感と鮭の風味が感じられ、とても美味しかったです。

◆ドレスアップ
脂がのった静岡産の金目鯛を熟成し、パリッと鱗焼きに仕上げ、紫蘇の花やキャビアライム、カラスミパウダーで可愛くドレスアップ。お魚の下にあるバターナッツかぼちゃソースをつけていただきました。見た目にも華やかで、金目鯛を一口いただくと、金目鯛の旨みもさることながら、いろいろな味が飛び込んでくるので、とても楽しくいただきました。

◆海と大地
日戻り漁の新鮮なカニと、秋田県産の幻の和牛をベースにしたコンソメを使用した茶碗蒸しです。文字通り、海と大地のコラボレーション！見た目からは想像できないほど、たっぷりと底までカニが入っており、とても美味しかったです。

◆削ぎ落とす
和食の美学である「引き算」を意味するタイトルです。旬の金鱧と野辺地カブを、キャビアの塩味でいただきます。シンプルで美しいお味で、フワッフワの鱧と相性ぴったり◎カブも甘くて美味しかったです。

◆香
超貴重な食材である、方血神経〆のクエを低温調理し、軽く炙った半生の薄切り松茸と、お味噌のソースでいただきます。松茸の香りがとても感じられ、お魚の旨味と松茸の旨みがとにかくすごいです。個人的にとても気に入った逸品でした。

◆氷温調理
米沢牛の心臓を、臭みが出ないよう0〜1℃で12時間血抜きする氷温調理で仕上げた一品。乳酸発酵させた柑橘系のソース、とろとろのアロエベラと共にいただきます。しっかりとハツ特有の食感も残っており、内蔵ですが和牛の旨みがしっかりと感じられました。とても美味しかったです。

◆加水率105%
パンに詳しい方は、コンセプトの意味が想像できたかもしれません。粉よりも水分が多く、成形できないほどにトロットロの生地から焼き上げるパンです。姉妹店で百名店のラトリエデュパンとのコラボレーションとのこと。焼く前のトロットロの生地を席まで持ってきて、詳細に説明していただきました。なるほどこれは美味しいわけです。海藻入りのバターをたっぷりとつけていただきました。

◆研鑽と慧眼と情熱
美味しい和牛を目指し努力し続ける、生産者の探究心を表す「研鑽」、最高の和牛を目利きする、肉丼屋の「慧眼」、そして食材に関わる全ての方々の思いをのせて、最高の料理に仕上げる、料理人の「情熱」、まさにクライマックスのお料理です。丁寧に火入れされた和牛は、端まで均一なピンク色に。焼き目が舌に当たるように食べるとより美味しく感じられるとのこと。柔らかくジューシーで、最高に美味しかったです。

◆サステナビリティ
和牛の端材や野菜の皮などを粉砕し、カレーに仕上げます。食材を余すことなく使う、まさにサステナビリティなお料理です。和牛の形はないのですが、しっかりと旨みが感じられ、とても美味しかったです。

◆森と海の恵み
塩味のアイスクリームに、10年熟成本味醂をかけていただきます。料理に使うには勿体無い貴重な味醂のため、そのまま飲む方もいるんだとか。甘くて奥深い味わいの味醂が、塩味のアイスクリームとマッチしてGOODです。

◆再構築
クイーンルージュ、シャインマスカット、ナガノパープルの3種類の葡萄を、いろいろな方法で調理したのち、再度葡萄のようにお皿に並べ再構築しています。醗酵レーズン入りのアイスの下には、葡萄が練り込まれたパウンドケーキが。いろいろな葡萄を、更にいろいろな調理法で仕上げることで、たくさんの味を楽しめる一品となっています。

◆その他サービスしていただいたお料理
1.新鮮なカルガモと、貴重な食材である香茸を、春巻きの皮で包み、煙が出るくらいの高温で3秒揚げて、残りは余熱で火を通したお肉料理です。豪快にかぶりついても全く臭みがなく、とても美味しかったのでびっくりしました。

2.北海道で総料理長が採ってきたアケビをいただきました。人生で初めて食べましたが、プルプルでおいしかったです。