リベルテ・ア・ターブル・ド・タケダで、ホタテのラビオリ仕立て他を食す : リベルテ・ア・ターブル・ド・タケダ

2月の初めに、2泊3日で東京に行ってきました。
2月、3月にアクセサリー販売のイベントが入っているので、そのための材料の仕入れを、という名目でしたが(笑)、実質目的は例によって食べ歩きです。
その旅行の1日目のランチにと選ばせていただいたのが、こちらのお店。
去年の6月くらいにオープンというまだ新しいお店ながら、もうミシュランで☆一つを獲得されていることと、食べログでの評価の高さから、気になってチェックしていたお店です。
一休.comから予約ができたので、一週間くらい前に予約を入れて訪問しました。


お店は麻布十番の、もうオーストリア大使館とかが近い辺りにあります。
一応地図を熟読していったつもりだったんですが、お店に至る道が結構狭くて私道のように見えたので最初そこを曲がらなかったため、タモリさんが好きそうな七面坂とか暗闇坂とかを思いがけずぐるぐる歩き回ることになってしまいました(笑)
それでも早め行動をしていたため、なんとか予約時間ギリギリにお店に到着。
エントランスは控えめで品が良く、建物奥からエントランスへ向かって水の流れも作られていて、外観を見ただけで「良さそうなお店だなぁ」と感じました。


店内は、想像していたよりはこじんまりでしたが、それでも6つくらいテーブルはあり、テーブル間もそれなりに間隔は取られていたと思います。
平日の昼間とあってか、先客は2組のみ。
私はこの日一人での訪問だったので、お店には申し訳ないですが、このゆったりさ加減はありがたかったです。
私は、一番奥の席に座らせていただきました。


メニューは、ネット予約の際、3皿で3,500円か5皿で5,500円かを選ぶようになっていたので、私は5,500円のコースでお願いしていました。
それに一休.comの特典なのか、アペリティフが1杯サービスされます。
アペリティフは、オーストリアだったかな？の白ワインをシャンパンで割ったものがサーブされました。これ、飲みやすくてとても美味しかったです。
グィグィ飲んで、あっという間にいい気分になってきちゃいました(笑)
そのアペリティフをいただきながら、コースの簡単な説明を受けました。
コースメニューは、皿ごとの選択肢はなくオススメの皿のみ。ただし、嫌いなもの・苦手なものは考慮していただけます。
構成としては、アミューズ、冷たい前菜、温かい前菜、魚のメイン、肉のメイン、デザート、食後の飲み物＆小菓子でした。


お料理はアミューズから始まります。
アミューズは、最近のフレンチ店で流行の、黒い板のような皿に2品が乗ってきました。
エスカベッシュのようなものと、何かのクリームコロッケのようなものにチーズが削られたもの。
美味しかったですが、ちょっと地味かな、と思い、続く料理を少し心配しましたが、そんな心配は無用でした。
次の1皿目の前菜から、素敵で綺麗でそして飛び切り美味しいお皿が次々と流れるように繰り出されてきましたよ～♪


どのお皿もまずとにかく盛り付けがとても繊細で技巧に富んでて、目から楽しめました。
フレンチはやっぱりこのお皿を一目見て、気分が華やかに上がる感じも大事。
お味もどれも美味しかったんですが、印象に残ったのは。
まず、冷たい前菜。
これは、薄造りにした2枚のホタテの間に、マリネしたような根菜を挟んでラビオリ仕立てにし、そこにウニや野菜、菜の花のソース、わさびの風味をつけたトビコ？などを添えたものです。
まずホタテが甘くて美味しかったし、野菜たちもどれも旨みがあって美味しい。
そして菜の花のソースの苦みが、ホタテの甘みを引き出していてまた良かったです。

それから、温かい前菜。
赤座海老に軽く火を通して、今度はグリーンピースのムースを挟んだラビオリを合わせたものでした。
海老が、私の好みよりもちょっと火が通り過ぎていた感はありましたが、グリーンピースのムースはとても滑らかで甘さもあり、塩をきかせた海老と合わせて食べると美味しかったです。

あとメインも良かったなぁ。
北海道の牛肉のクリーム煮込みで、煮込んだスープを泡状にしてソースにし、人参のピュレを添えたものでした。
牛肉の煮込みだけで食べたときは「ちょっと一味足りないかなぁ」と感じたんですが、人参のピュレと合わせて食べると、味の複雑さが増して超美味しくなりました～♪
煮込まれたお肉のホロホロな柔らかさも良かったです。


飲み物は、最初のアペリティフのあと、白のグラスワイン（これはムルソーをいただきました）と、銘柄忘れましたが赤のグラスワイン（オーストラリアのシラーだったかと）をいただきました。
グラスワインは赤・白3種類ずつくらい用意があり、すべて丁寧に説明してくださり、提案もありました。
1杯、1300円～1800円くらいだったかと。


サービスは、若い男性と少し年上の男性二人で、少し年上の男性がほぼメインでサービスを回してらっしゃいました。ワインの説明・提案もこの方からでした。ソムリエさんでもあるのかな。
この方とても愛想も良く、おしゃべりの感じやタイミング、話題も適切な感じで、心地よく過ごすことができました。
それに対して若い男性の方は、笑顔もなく、ちょっと硬い感じで、コミュニケーションを取りづらく感じてしまったのが、残念だったかな。
シェフは、最初にお店に入った時に半オープンのキッチンから挨拶してくださったのと、最後に見送ってくださった時のみの接触でしたが、えめながらもあたたかそうな人柄が感じられる素敵な方でした。


美味しいお料理と心地よいサービス、そしてゆったり時間の流れる空間で、とてもリラックスしたランチタイムを過ごすことができ、幸せでした。
お料理は全体的に「繊細・技巧系」という感じで、私は好きなタイプですね。
東京に行ける機会自体があんまりないのでなかなか実現は難しいかもしれませんが、次回はぜひ夜に、シェフ渾身のコースを味わってみたいなぁと強く思いました。