全席禁煙化の動きは嬉しかったのですが・・ : 大衆IZAKAYAエイト 御茶ノ水店

この日は御茶ノ水でのランチになりました。
今回は、休日のランチとしては、前回(蕎麦の笹陣)に引き続いてお茶の水サンクレールの中のお店を利用することにしました。

お茶の水サンクレールの中のレストランはチェーン店が多いのですが、ひと口にチェーンとは言っても、トリドールの渋いブランド(肉のヤマキ商店や天ぷらそば唐さわ)や牛たんねぎしの新ブランド（しろかつ＆グリル ねぎポ）があるなど、意外に一捻りあるお店が多く、食べログ的な妙味もあるんですよね。

しかも、先日訪問した際に新しいカフェである「カフェダイニング クレアンテ 御茶ノ水店」を発見して店舗登録したところでもあり、同店との抱き合わせ訪問ということにも心を揺さぶられます。

そんなことで、今回利用することになったのが夜は魚介料理や串焼きをメインに打ち出した和食店である当店です。

当店を運営しているのは、株式会社エイペックス。
西五反田に本社を置く会社ですが、昭和57年の創業ですので、既にこの業界で40年以上頑張っていることになります。
傘下の飲食店は17店舗と小規模でなかなか手堅い経営ではないかと思われますが、すべて23区内に出店しているのも特徴。
業態としても、1ブランド1店が基本（最大ブランドでも3店舗）で、当店のような魚介・串焼き業態のほか、オイスターグリル（Cafe＆Wine F.O.T）、海鮮居酒屋（石志水産、第八くえ丸）、から揚げ専門店（大衆ビストロ 彩）、焼き鳥専門店（やきとり石志ちゃん、にくまる)、日本酒専門店（郷酒 鳥海一献）など多岐にわたっています。
ただ、食べログの評価はそれほど高いお店がそれほど多くないのも事実（上記リンク店のほとんどが3.0点台）で、会員店にはなっているお店は多いものの、このあたりはグループの課題と言えそうです。

当店の場所は、お茶の水サンクレールの地下１階サンクガーデン広場に面した場所にあります。
サンクガーデン広場に面したお店は、バーガーキングとエクセルシオールコーヒーがあって、いずれもなかなかの大型店舗ですが、当店もそれらに負けず劣らずの大箱店で、店舗情報によれば客席数150席となっています。
ランチタイムは11時半からの営業となっていましたので、その時間を目指して伺いました。

当店に到着したのが11時35分頃。
入口には「重要なお知らせ」として、禁煙化の件が書いてあります。
それによれば、2月6日からの喫煙室の設置、2月10日からのランチタイムの全席禁煙化、そして3月1日からの全席禁煙化が告知されています。
とても嬉しいことで、今後は、雇用の有無に関わらず、全ての飲食店に広がればいいと思います。

入店します。
店内は薄暗い雰囲気ですが、これは意図的にそうしているものと思えます。
すぐに店員さんが出て来て、席に案内してくれます。
予想通り広い店内ですが、薄暗いので、全貌ははっきりしません。
私は、入口に近い2人用テーブル席に案内されました。
店内には先客の気配は全く無く、ガラガラに近い感じですが、私の直後に２組ほど後続客が入店していました。

卓上にはランチメニューが置かれています。
刺身定食@1,400円、海鮮まぜぶつ丼@1,000円、エビフライ＆唐揚げ定食@950円と続き、その後に①〜④の4種類のメニューが併記された週替わりの魚定食と唐揚げ定食(各@900円)がラインナップしています。
店頭には、この週は②と書かれていましたので、魚定食はさばの塩焼き、唐揚げ定食は南蛮タルタルということになります。

神田の相場で考えるとちょっと割高感がありますが、ここは御茶ノ水駅前なので仕方ないかなと思うことにします。

注文は、エビフライ＆唐揚げ定食をごはん少なめでお願いしました。

待つこと5分ほどで注文の品が提供されました。
エビフライは中型のものが2本、唐揚げは白っぽい唐揚げが2個乗って、千切りキャベツが添えられています。

小鉢は、魚肉練製品の煮物とポテトサラダが添えられていました。

エビフライは、衣は立派なのですが、中のエビは貧弱です。
あまり上等なエビフライではなく、エビの風味もイマイチ君です。
それとソースがデフォでかかっているのですが、これがあまり美味しくなく、添えられているのもタルタルソースではなくてマヨネーズと全体にかなり残念な料理でした。
唐揚げの方も、温め直しであることが明らかな鮮度を感じられない一品で、こちらもイマイチです。

小鉢も二品付いてきたのはいいですが、味の方は、いずれも特筆すべきものはありません。
インスタント風の味噌汁でも具がしっかり入っていたのは良かったですが、ごはんはびちゃびちゃに近かったですし、@950円のランチとしては満足度は高く無かったです。

やはり、エイペックスグループの食べログ評価が伸びないのが分かるような内容のランチ。
このままでは、少なくともランチはジリ貧を免れないと思いました。

たかがランチでも手抜きは一発で分かってしまうもの。
今回の全面禁煙化を機に料理内容も抜本的に見直した方がいいのではないでしょうか。