池内淳子と赤木春恵の饗宴 : きまま

都バスをよく利用する。
都02　錦糸町行き　
都02のラインは通称グリーンライナーと呼ばれる都市基幹バス*1　路線で大塚駅を出発し、南大塚通を南下し大塚五丁目の交差点（新大塚駅）を左折して春日通り*2に合流する。
そこから西東に横断し錦糸町へと向かうコースである。

余談だが、この都02路線は早くからノンステップバスを導入した路線でもあり、平成30年12月25日には日本初のフルフラットバスの営業運行が開始された。これに、タマに遭遇出来ると、良い一日になれそうに感じるw


大塚駅から出発し、新大塚を過ぎると悠仁さまが通う　お茶の水女子大付属中学や窪町小学校、学芸大竹早などが軒並み並ぶ文教地域にさしかかる。
更に、傳通院、富阪警察署、中央大学を超えるあたりから急激な下り坂になり、谷底の文京市役所から再び真砂坂、本郷三丁目へとアップダウンを繰り返す。本富士警察署、東大を過ぎ、湯島天神から再び急降下。
天神下の交差点を最後に再び春日通りは平坦になる。

私がよく利用するのは御徒町近辺からだ。
御徒町から乗って厩橋を渡り、春日通りと清澄通りが交差する、その本所一丁目の交差点で信号待ちをするたびに
ほんのりとひかる行灯のような看板に心を惹かれていた。

“きまま”

お盆休みの土曜日、吸い込まれるように提灯に近づいてみた。

外観の雰囲気からは、テーブル席がいくつか並んだタイプの居酒屋だと想像していたら
内部は建物自体が三角形でその斜面部分が厨房になったカウンターの造りであった。

殊の外、年季の入った店内で、その昔は割烹だったのではと想像する。

オープンして
1年とちょっとです、という割には様子が違う。

代々違う店が入っては代わりで居抜きで上塗りされて様変わりしたような雰囲気だった。


近くの馴染みの旦那衆と、昔のおねいさんたちが陣取っていた。


壁のおすすめメニューと、あとは女将さんたちに肉だか魚だかを言うと何かを作ってくれるというシステム。

旦那衆はチャーハンなぞたべていたりで
ご飯屋さんのノリもありそうだ。


レモンサワーをお願いし
アメーラトマトのカプレーゼ

トマトは糖度が高く硬さもある。
モッツァレラも濃厚だ。
塩とオリーブオイルでもいいのに
ドレッシングがしっかりかかっている。

下町の味付けだ。


かつをは厚切りでつまも自分たちで作っている。


この店は女性2人で切り盛りされていて
池内淳子似のママと赤木春恵似の主に料理担当のママ。

ずっしり構えた腹の底から湧いてくるような笑い声に包まれた店だ。


本所地域の常連さんをガッチリつかんでいる。
ただ、結構下町アレルギーがある方には厳しいだろう。


ランチもやっているようなので、
この辺りにお勤めの人にはお昼も利用できるだろう。

バス停からはすぐだが、どこの駅からもかなり歩くのでナカナカ見落とされてしまいがち。
遠くから目指してくるお客さんよりか、
馴染みを大切にする、そんな店だ。


*1都市基幹バス　1978年から路線バスが時刻通りにこない、いつくるかわからないなどの乗客が持つ不満を解消する方法としてバスロケーションシステムが、運輸省（当時）による大都市モデルバスシステム整備費補助金を基にして、新宿駅西口を皮切りに導入された。また、1981年度からは運輸省が助成し名古屋市においてバス専用レーンや停留所のグレードアップを始めとした施策を盛り込んだ都市基幹バスの運行が開始された。

これら先例をもとにして改善を施した上で、バス路線総合管理システムをあわせて導入したものが、1983年度から開始された都市新バスシステムである。はじめに1984年3月に東京都で東京都交通局（都営バス）が運行する渋谷駅 - 新橋駅間約5.5kmと、新潟県新潟市で新潟交通が運行する新潟駅万代口 - 西小針 - 内野営業所（現新潟西高校前バス停）間約16.8kmと新潟駅 - 西小針 - 新潟大学西門間約13.9kmにおいて導入された。その後、金沢、大阪、名古屋にも導入されていった。初期に導入されたこれらは、運輸省（当時）から補助金の交付を受けていた。以下に見られるような施策を行った結果、東京や名古屋では30%近い大幅な利用客の増加をもたらした。このような効果があった影響で、その後は補助金の有無にかかわらず、都営バスや東急バスなどでもこれらシステムの整備が進められた。

近年では、車両面およびサービス面でも都市新バスシステム系統とそのほかの系統における差異は減少してきており、バスサービス全体の底上げにつながる施策となった。

*2 春日通り（かすがどおり）は東京都豊島区池袋から文京区・台東区を経由して、墨田区へとほぼ東西に延びる道路の通称。明治通り（六ツ又陸橋）から四ツ目通りを越えて江東区との区界直前までの区間を指す。
六ツ又陸橋交差点から本郷三丁目交差点までの間は国道254号と重複し、本郷三丁目交差点から本所一丁目交差点までの間は東京都道453号本郷亀戸線と重複している。六ツ又陸橋から西は川越街道に通じ、逆の東側は横十間川にかかる栗原橋の西詰が終点となる。
ほとんどの区間で4車線の道路であるが、横川交番前交差点（四ツ目通り交点）から東は2車線の生活道路となり、栗原橋の東詰にある交差点で道自体が途切れる。