休日昼に蕎麦屋酒 : 石挽 手打ち いわもと

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3.9

¥4,000~¥4,9991人
  • 料理・味4.1
  • サービス3.7
  • 雰囲気3.2
  • CP4.0
  • 酒・ドリンク3.8
2024/10訪問1回目

3.9

  • 料理・味4.1
  • サービス3.7
  • 雰囲気3.2
  • CP4.0
  • 酒・ドリンク3.8
¥4,000~¥4,9991人

休日昼に蕎麦屋酒

 三連休の初日の昼にやって来たのは東陽町。
 目指したのはこの地では名の通ったこちらの蕎麦屋。
 10年ほど前に一度寄ったことがあるが、昔から昼のみの営業。
 しかし食事オンリーではなく、きちんと蕎麦屋酒が楽しめる体制はできているため再訪したいと思っていた。

 場所は東陽町の駅を上がり木場方向に5分ほど進み、永代通りより2本北側の通りに面している。
 周辺には整備された道路に面して、大きなマンション群が目立つ。
 角地の小さな構えで、店内は4人掛けと2人掛けのテーブルが2つずつ。
 11時の開店から間のない頃に入店したが、すでに1組の先客が居る。

 まずは生ビール(ヱビス)もらう。
 お通しには「塩豆」が出された。
 肴には2品を注文。

 「そばみそ」:たっぷり混ぜ込まれた炒った丸抜きの歯触りが心地よく、少量ながら中々美味しい。
 都心の老舗に匹敵する仕事で、上々のスタート。

 「とり焼き」:大ぶりにカットされたもも肉4切れが、塩味で焼かれている。
 噛めば肉汁が溢れる上手な仕上がりで、端に付いた柚子胡椒でも美味しい。
 添えの葱とズッキーニも、中々気が利いている。

 酒はまず「竹鶴」を注文。
 こちらでは'冷や'から'熱燗'まで選べるスタイルで、今回は冷や(常温)でもらう。
 柔らかな口当たりと奥行きのある味わいが好ましい。
 次いで「大七」をこれも冷やでもらうが、しみじみとした味わいが良く、敢えて冷酒で出さない姿勢に見識を感じる。
 
 混んで来そうなので、蕎麦は「天せいろ」を早めに注文。
 籠盛りで出された天ぷらの内容は、まずまずの大きさの海老2尾、野菜は南瓜・丸十・しめじ・ブロッコリー・ズッキーニ・プチトマト。
 揚げのスタイルはいわゆる'蕎麦屋の天ぷら'なので、やや強めの揚げ切りのカリッとした食感。
 海老はしっかり旨味があり、野菜もそれぞれも持ち味が生かされている。

 四角い蒸篭に盛られた蕎麦は中太に端正に打たれており、香りも食感も満足できるもの。
 つゆの出来も秀逸で、バランスの取れた江戸前の仕事。
 徳利で出されるひと手間があり、大きめの蕎麦猪口で蕎麦と天ぷらを一緒に味わわせる正統的なスタイル。
 天ぷらの揚げが蕎麦屋仕様なので、素材や油の旨味が溶け出したつゆで蕎麦を啜り、両者の相性の良さを楽しむ。

 蕎麦湯は多少白濁しているが、自然体に近く素直に伸びるためつゆの旨味をストレートに味わえる。
 徳利に残ったつゆも余さず割り、すべてを飲み干して充足感に浸る。

 中々快適な蕎麦屋酒となった。
 肴の出来にも蕎麦の仕上がりにも、筋の通った伝統の仕事が貫かれている。
 勘定は5千円弱なので、内容からすればリーズナブル。
 手狭な店舗で窮屈感は否めないが、昼のみの営業でも蕎麦屋で一杯が楽しませるスタイルを堅持しているのは立派。


 この辺りは江戸の昔は「洲崎」と呼ばれる江戸湾に臨む景勝地で、永代通りの南側には「洲崎パラダイス」と呼ばれる近くの木場の職人などが足しげく通う遊郭が立ち並び、昭和30年頃までは都内でも有数の歓楽街であった。
 現在ではほとんどその面影はなく、都心への便が良いためきちんと整備された近代的な街並みに変貌している。
 そんな中でも、昔ながらの江戸前の粋を残す店として評価したい。

  • 石挽 手打ち いわもと - 「とり焼き」

    「とり焼き」

  • 石挽 手打ち いわもと - 「そばみそ」

    「そばみそ」

  • 石挽 手打ち いわもと - 生ビール・お通し

    生ビール・お通し

  • 石挽 手打ち いわもと - 肴に好適

    肴に好適

  • 石挽 手打ち いわもと - もも肉を塩で

    もも肉を塩で

  • 石挽 手打ち いわもと - 酒の設え

    酒の設え

  • 石挽 手打ち いわもと - 「竹鶴」を冷で

    「竹鶴」を冷で

  • 石挽 手打ち いわもと - 「天せいろ」一式

    「天せいろ」一式

  • 石挽 手打ち いわもと - 盛り沢山の天ぷら

    盛り沢山の天ぷら

  • 石挽 手打ち いわもと - 蕎麦

    蕎麦

  • 石挽 手打ち いわもと - つゆを注ぐ

    つゆを注ぐ

  • 石挽 手打ち いわもと - 海老天は旨味十分

    海老天は旨味十分

  • 石挽 手打ち いわもと - 「大七」も冷で

    「大七」も冷で

  • 石挽 手打ち いわもと - 多彩な野菜

    多彩な野菜

  • 石挽 手打ち いわもと - 蕎麦を手繰る

    蕎麦を手繰る

  • 石挽 手打ち いわもと - 蕎麦を啜る

    蕎麦を啜る

  • 石挽 手打ち いわもと - しめじ天とともに

    しめじ天とともに

  • 石挽 手打ち いわもと - 蕎麦湯を注ぐ

    蕎麦湯を注ぐ

  • 石挽 手打ち いわもと -
  • 石挽 手打ち いわもと -
  • 石挽 手打ち いわもと -
  • 石挽 手打ち いわもと -
  • 石挽 手打ち いわもと -
  • 石挽 手打ち いわもと -
  • 石挽 手打ち いわもと -
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店舗基本情報

店名
石挽 手打ち いわもと(そば処 石挽)
ジャンル そば、日本酒バー
予約・
お問い合わせ

03-3615-4541

予約可否

予約可

住所

東京都江東区東陽3-26-5 恵陽ビル 1F

交通手段

東京メトロ東西線「東陽町駅」1番出口から徒歩5分。
東京メトロ東西線 木場駅 徒歩7分

東陽町駅から412m

営業時間
  • 月・火・木・金・土・日

    • 11:00 - 14:00
    • 定休日

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

予算(口コミ集計)
¥1,000~¥1,999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード不可

電子マネー不可

QRコード決済不可

サービス料・
チャージ

なし

席・設備

席数

14席

(2人掛けテーブル3卓、4人掛けテーブル2卓)

個室

貸切

不可

禁煙・喫煙 全席禁煙
駐車場

徒歩3分以内にコイン・パーキングあり

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ドリンク

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特徴・関連情報

利用シーン

知人・友人と

こんな時によく使われます。

ロケーション

隠れ家レストラン、一軒家レストラン

初投稿者

ミッポTミッポT(3082)

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