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相変わらずの盛況ぶり。繁忙時のせいも有るが不満な点も散見
旧東海道に面した老舗蕎麦屋
この店はこの辺りでは歴史のある老舗蕎麦屋として名が高いようだ。
25年程前に一度寄ったことが有るが、何しろ23区内と言えども我が家からは距離が有り、こちら方面に行く用事もあまり無いので、それ以来になっていた。
久々の「ミューザ川崎」でのピアノコンサートの前に、どこか食事に寄りたいと思い、「布恒」とどちらにしようか迷ったがこちらの存在を思い出し、「立会川」で途中下車して足を運んでみた。
駅から5分ほどで、旧東海道に面しているが、周囲は閑散としている所。
しかし綺麗に建て直されている店舗は、ここだけが輝いているような立派な構えで、さすが創業150年を越える風格が漂う。
一般客向けと予約客向けの離れの入り口が別々になっており、接待や会食に適する座敷や大人数での宴会も可能な広間も備えた大型店である。
蕎麦席はテーブル席と小上がりだが、レイアウトもゆったりとしており、明るく清潔感がある。
5時を少し回った時刻なので、まだ混んではいなかった。
演奏会を控えているので酒は軽めにしておこうと、まず生ビールの「白穂の香」をグラスでもらう。
お通しの「蕎麦味噌」は柔らかめの練りだが、良くできている
品書きに載る料理は、蕎麦屋の定番に加え天ぷらから刺身もあって多岐にわたる。
宴会への対応のため、ひと通りの和食の一品料理や鍋ものなどの用意もある。
‘季節の一品’という別書きの中から、「白子揚げ出し」を選ぶ。
「雲子の天ぷら」にやや濃いめの出汁が掛けられ、三つ葉と紅葉おろしが添えられたものが、小振りの蓋付きの鉢で登場。
割としっかりとした食感で、量も程良くなかなかの美味さ。
酒は要所を押さえたといった品揃えだが、別途店内に貼られた‘「天青」朝しぼり’、それも丁度「当日入荷」と記されたポスターが目に入る。
グラスで400円というので頼んでみた。
60ccほどの量だが、清々しい味わいが良かった。
蕎麦はこちらは‘十割の手打’を謳っており、久々なので冷たいものにしてみたかったが、蕎麦前が控えめだったので、「おろしそば」を大盛りにして注文。
大き目の器に適度な辛みのあるたっぷりの大根おろしと、三つ葉・削り節・刻み海苔が盛られ、別に徳利で「つゆ」が付くスタイル。
丸い蒸篭で出された蕎麦は、細かな星も見える挽きぐるみだが、微粉のため白っぽく上品な色合い。
香りは有るが、蕎麦切りは少し雑で切れ切れがやや目立つ。
食感は適度なコシとのど越しで、悪くは無い。
残念なのは「つゆ」が少し甘目であること。
これがこちらの伝統の味なのだろうが、この蕎麦にならもう少しきりっとさせた方が、相性は良いだろう。
蕎麦湯は自然体ではなく多少の手は加わっており、白濁しているが粘度は少なく嫌味の無い味。
味についてはこれだけで判断するにはちょっと無理が有るかも知れないが、ゆとりを感じさせる雰囲気は落ち着く。
歴史のある大店ながら、「布恒」に比べれば突出した個性が無いせいか、人気はこの地域限定的のようだが安定性は感じさせる。
その昔は目の前には海岸線が迫り、松並木が続く中を多くの旅人が行き交ったと思われる場所。
今ではそんな面影はみじんもないが、古の光景に思いを馳せたくなる。
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蓼喰人
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店名 |
そば会席 立会川 吉田家
|
---|---|
ジャンル | そば、日本料理 |
予約・ お問い合わせ |
050-5869-1613 |
予約可否 |
予約可 そば会席は前営業日までのご予約をお願いいたします。 |
住所 | |
交通手段 |
京急線 立会川駅から徒歩約5分 立会川駅から234m |
営業時間 |
|
予算 |
¥8,000~¥9,999 ¥4,000~¥4,999 |
予算(口コミ集計) |
¥2,000~¥2,999
¥5,000~¥5,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
サービス料・ チャージ |
個室予約サービス料15% 特別室のみ別途特別室料あり。 |
席数 |
100席 |
---|---|
個室 |
有 (2人可、4人可、6人可、10~20人可、20~30人可) 檜造りのバリアフリー設計の広々とした個室が令和2年11月にオープン |
貸切 |
可 (50人以上可、20人~50人可) |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 |
有 13台 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い、座敷あり、掘りごたつあり |
ドリンク | ワインあり、日本酒にこだわる、焼酎にこだわる |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 景色がきれい、隠れ家レストラン、一軒家レストラン |
サービス | 2時間半以上の宴会可、お祝い・サプライズ可、ドリンク持込可、テイクアウト、複数言語メニューあり(英語) |
お子様連れ |
子供可(乳児可)、お子様メニューあり 乳幼児用のかご、幼児用の座椅子など取り揃えてございますのでお声がけください。 |
ドレスコード | 無し |
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
1856年 |
電話番号 |
03-3763-5903 |
備考 |
【吉田家について】 |
初投稿者 |
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6月最初の土曜日、川崎駅近くの「ミューザ川崎シンフォニーホール」へ出かける。
演者は昨年のショパンコンクールで3位に入ったスペインの新星マルティン・ガルシア・ガルシアで、プログラムもオールショパン。
コンクールの状況はリアルタイムでネット配信されたためほとんど聴いていたが、彼も反田君などと共に優勝争いに加わった一人で、この日も大いに期待して臨む。
さてその前にちょっと入れて置こうと、途中下車して向かったのはこちらの老舗蕎麦屋。
京急線沿線にも優れた蕎麦処が多いが、何せ我が家からは足を運びにくいのが難点。
こちらにも何と9年ぶりである。
電車の時刻を前もって見計らい、立合川の駅から5分ほどの道のりを向かう。
相変わらず風格が漂う豪壮な構えで、母屋の他に別棟に数多くの座敷を備えた大店である。
17時半くらいの時刻だが、休日のためか既に多くのテーブルが埋まっており、奥の小上がりでは4.5人のグループの酒宴の様子が窺える。
揃いの作務衣姿の花番さんに愛想よく迎えられ、2人掛けのテーブルに通された。
コンサートを控えているので酒は軽めにと、まずは「生ビールの小グラス」(プレミアムドライ:550円)を一杯。
肴は写真入りで別書きになった'水無月のお料理'から「海老と生くらげの白酢和え」(800円)を注文したが、かなり時間が掛かって登場。
洒落た小鉢には海老一尾分と生くらげ、胡瓜や新生姜の細切りなどが豆腐で作った白酢で和えられ、辛味の無い唐辛子の輪切りが散らされている。
量は無いが繊細な仕事が感じられ、品良い味付けと生クラゲの食感が中々良い。
ビールのグラスはとうに空になっており、早々に酒を追加。
こちらでは半合単位でも頼める。
選んだのは「新政 ラピス 純米」でフレッシュな味わいが良かったが、半合のグラス(850円)はあっという間に完飲。
厨房はかなり立て込んでいるようなので、早めに蕎麦を頼む。
季節のおすすめの「初夏のかき揚げそば」にしようとしたら、この時間帯で既に売り切れとのこと。
仕方ないので定番からちょっと気になった「冷やしおかめ」を選択。
「おかめ」は江戸前伝統の種物で、具材が表面を華やかに覆う様が楽しく、それを冷やしに応用する老舗ならではの仕事に期待が膨らむ。
しかし実際に運ばれた広口の鉢は、「おろし蕎麦」か「冷やしたぬき」と呼んだ方が良いような景色。
茹で上げた蕎麦が盛られた中央にたっぷりの大根おろし、周囲に蒲鉾・玉子焼き・竹輪・揚げ玉・貝割れ菜・さやえんどうが並べられ、それにつゆが注がれている。
まずは蕎麦を啜るが、こちらでは現在十割の手打ちとなっており、細目ながらつながりも良く出来は上々に思う。
つゆは昔から甘口だが、丁寧な仕上がり。
気になるのは上置きの寂しさで、蒲鉾は2つにカットされた1枚分、竹輪も上質であるのは判るが半本分。
玉子焼きは自家製のようだが、おかめには付き物で仕事の良し悪しの指針となる椎茸や筍などの煮物は無い。
混然とさせてみるがやはり大根おろしや揚げ玉の主張が強く、決して不味くは無いがこれで1,500円は不満が残る。
湯桶には大き目の蕎麦猪口と蓮華が付き、丼に残ったつゆを移して蕎麦湯で割ってみるが、白濁も粘度もかなり強めなのに驚く。
江戸前蕎麦屋で出される蕎麦湯は、釜湯のままの自然体が王道。
前回も多少手が加わってることは感じていたが、今回はよりドロドロ感が増していた。
創業160年の老舗の、時流に追従するような仕儀を残念に思う。
品書きに載る料理は多彩で、季節ものとして「真子鰈の薄造り」「鮎の塩焼き」などといった、和食割烹顔負けの品々も並んでおり、今回の白酢和えも丁寧な仕事ぶりが認められた。
単なる蕎麦屋に留まらず'そば会席'を店名に冠して、和食割烹として手を広げる姿勢は決して悪いことでは無い。
しかしそれらをこなす人手が足りておらず、次々と入る客の注文をスムーズに捌き切れておらず、花番が6人も居る割に、奥の手薄の状況は明らかである。
今回は休日の夕刻なので仕方ないとも言えるが、看板のおすすめ蕎麦が既に売り切れだったのも解せない。
酒も肴もぐっと控えめにしたにも関わらず、勘定は4,000円近くとなった。
老舗の格と店構えを維持する上では相当とも取れるが、全体的に高めの印象は否めない。
単身で蕎麦屋酒を気軽に楽しむにはやや居心地は悪く、家族連れや宴会などに向く店。
日時を選べばゆっくり出来るのかもしれないが、敢えてと言う気持ちは起こりにくい。
この辺りの蕎麦屋では「布恒」や「もりいろ」の方が、私にとっては適している。