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相変わらずの居心地の良さ
定期的に通いたい蕎麦屋を何とか50軒ほどに絞ろうと思っている一方、面白そうな新店も続々と誕生している状況。
こちらも私にとっては大事な1軒ながら、またまた3年ぶりの訪店となってしまった。
日曜日の昼、開店時刻に合わせて経堂の駅から思い出深い道筋をたどる。
店の前まで行くと、昔から店を手伝っている'おばちゃん'が、ちょうど暖簾を出すところだった。
すぐに私を含めて3人が入店し、そのあともパラパラと客が続く状況だが、そのほとんどが'蕎麦屋で一杯'を目的に訪れた面々。
私は前回と同じ、カウンターの一番奥の席を選ぶ。
相変わらず、紙片がホチキス止めにされた品書きが置かれている。
今回も「ハートランド」と「おつまみ三点盛り」で始める。
厨房はご主人夫妻ともう一人女性が居るが、一時に注文が入ったためちょっと忙しそう。
気を利かして「三点盛り」は、出来たものから一品ごと出してくれるのは有難い。
内容は次の通り。
「豆富味噌漬け」は塩気も甘さも控えめで、クリームチーズのような舌触りが好ましい。
「鴨ロース」は低温調理を施したと思われる、柔らかさとジューシー感が秀逸。
「鯵のさつま揚げ」はもっちりとした食感で、味が付いているが生姜醤油でも美味しい。
一皿に並べて出されるより量的にもたっぷりのように思え、これで900円は安い。
酒には「乾坤一」を選択。
半合ずつのグラスでも注文できるが、今回は1合で頼んだので洒落た酒器で登場。
肴にはもう一品追加するつもりだったが「三点盛り」が結構な量だったので、これでゆっくりと蕎麦前を楽しむ。
蕎麦は目の前の紙片に記された、'季節のおすすめ'の「若竹そば」をもらう。
冷・温どちらでも頼めるが、こちらでは未経験の温蕎麦でお願いする。
しばしの後に運ばれた丼は、中央に大ぶりの筍1/4個分のスライスが盛られ、周囲にはたっぷりの生若芽が覆っている。
筍は生から茹でられたもののようで、かすかに残った'えぐみ'とシャクシャクとした食感が心地よい。
さらにこれも旬ものの独活が、主役の2つを凌ぐほどの存在感を示している。
元の方は厚めに皮を剥かれて生のままスライスされており、純白の色合いとシャキッとした歯触りや独特の香りが好ましい。
先の方は太目の千切りにカットされ出汁で煮られており、こちらの歯応えも楽しい。
蕎麦は熱いつゆの中でも程よい食感が保たれており、風味も損なわれていない。
つゆは具材の味を生かすように淡麗に仕上がっており、出汁は効いているが塩気は控えめ。
最後の一滴まで飲み干して、満足感に浸る。
期待通りの快適な時間を過ごせた。
店内には画家である奥さんの絵が掲げられたり、カウンターには空気を清々しくさせるため柑橘が盛られた籠が置かれているなど、独特の雰囲気が漂っている。。
しかし仕事面では奇を衒ったところは無く、蕎麦にも蕎麦前にも真摯な姿勢は貫かれている。
夜に訪れたことも有るが、「蕎麦屋酒」を楽しむには休日の昼時の方がゆっくりできるような気がする。
我が家からだとちょっと距離があるが、わざわざ足を運ぶ価値のある佳店である。
真摯な仕事振りが光る住宅街の佳店
早く再訪したいと思いつつ、3年以上も間が空いてしまった。
春の陽気に誘われるように、土曜日の昼に向かう。
暫くぶりなので道に迷うかと思ったが、経堂の駅から5.6分歩いてすんなりと到着。
ちょうど暖簾を出す、11時半に入店。
一人なので、左手のカウンター奥の席を選ぶ。
画家でもある奥さんの作品が所々に飾られた店内は、独特の落ち着きを見せている。
紙片をホチキス止めした簡素なメニューをめくって、注文を決める。
まずは瓶ビール(ハートランド中瓶)をもらう。
肴は先に「3点盛り」にするが、それほど待つことなく横長の皿が登場。
内容は「豆富みそ漬・鴨ロース・ホタルイカの酢味噌和え」で、いずれも丁寧な仕事。
中でも豆腐は、よく見かける甘ったるいタイプでは無く、クリームチーズのような味と舌触りが好ましい。
酒は基本、半合単位での注文となる。
「Alpha 風の森 Type1」を選ぶが、フルーティーな味わいが新鮮。
肴にもう一つ選んだのは「野菜天ぷら」で、揚げ上がりはまずまず。
明記されていた「ふきのとう」と「れんこん」の他に、もう一つがすぐには判らなかったが、良く見ると「芹の根っこ」である。
芹は根の部分に旨みが有り、産地では決して捨てないで色々な料理に使う。
全て少量の塩を付けて口に運ぶが、春の息吹を満喫。
酒に「天吹」をこれも半合で追加するが、馥郁とした味わいが秀逸。
蕎麦は久しぶりなので、基本の「もり」にする。
こちらでは通常薬味を出さないが、30円で付けられる山葵をプラスした。
まず小振りの水差しに入ったつゆと、空の猪口が運ばれた。
以前は猪口に直接つゆが入っていたが、この点は改善されている。
少量含んでみたが、尖りの無いバランスの良い仕上がりである。
笊で登場した蕎麦は、十割で薫り高い。
端正に揃っており、しなやかさにはやや欠けるが喉越しは良好で、なかなかの出来栄え。
蕎麦湯は手が加えられており、粘度を強く感じさせるが、上出来のつゆのおかげで美味しく頂いた。
カウンター内で忙しく立ち働くご主人は、ひげを蓄えているが小顔のイケメンで、それを奥さんがサポート。
真摯な仕事振りは、相変わらず。
さらに昔から店を手伝っている、花番のおばちゃんの気さくな客あしらいには、心和むものが有る。
右手のテーブル席は家族連れなどで賑わっており、近隣の皆さんに愛されていることが窺える。
快適な蕎麦屋酒で、寛いだ時間が過ごせた。
近所に在れば、常連になりたい店である。
(新規に20枚の写真を追加掲載)
≪2012年11月のレビュー≫
先日訪れた豪徳寺の「あめこや」と並んで、となりの経堂でまず名前の上る蕎麦屋と言えば「しらかめ」である。
こちらでのレビュー数はまだ多くはないが、蕎麦好き人間の中では知られた店である。
場所は駅から「農大」方向へ少し行って脇にそれた住宅地に入りかけた辺りで、地域住民を中心に常連客も多いようだ。
前回はまだ暑い頃に昼に訪れて、評判の具沢山の「冷やかけ」などを試したが、今回は夜の口開け直後の6時頃に寄ってみた。
店内はセンス良くまとまった洋風ダイニングの趣で、静かにヒーリング系のBGMが流れている。
メニューを広げまず目に止まったのは、「秋のお酒」と付された日本酒のラインナップ。
そろそろ冷え込んで来たので燗酒をと「日高見」をぬる燗で頼む。
酒は五勺単位で表記されており、燗酒の場合は1合での注文となる。
燗の設えは四角い箱状の器に湯が張られており、その中に錫のちろりが沈められている。
砂時計が一緒に出され、それにより客が各自で適温に調節出来る趣向はなかなか楽しい。
砂が一回落ちた時点で‘ぬる燗’とのこと。
丁度良いつけ加減となり、お通しの「茹で大豆の辛味大根合え」とともに上々の滑り出し。
肴には「お野菜五点盛り」が面白そうなので注文。
まず中皿で四点(南瓜の生姜煮・ピリ辛蒟蒻・茄子の揚げ煮・きんぴら牛蒡)が、そのあと「小松菜としらすの海苔和え」と「大根菜と3種きのこの和え物」が出た。
‘五点盛り’のはずが一品多くサービスされ、最初の大豆のお通しを含めればちょっとした野菜料理のコースである。
料理にさらに「穴子の出汁巻き」を注文。
これは江戸前とは対極の、出汁たっぷりで淡い味付けの関西風のスタイル。
巻き込んだ穴子も柔らかく、熱々ふわふわの焼き加減に思わず顔がほころんだ。
酒には「屋守」をはじめ、5勺ずつの冷酒を何種類か追加。
肴にも一転して塩気の強い「へしこ炙り」を足して、ゆるりとしたひと時を過ごす。
蕎麦の品書きは絞られている。今回は基本の「もり」を1枚。
こちらの特色で「もり」には薬味が付かない。(山葵は別注文)
蕎麦とつゆだけで勝負と言うことなのだろう。
やや太めに打ち上げられている北海道産の十割で、その香りの濃さとしっかりとした食感で力強さを感じさせる蕎麦である。
盛りは結構多い。
つゆは濃いめで、醤油がやや尖った直線的な味わい。薬味が無いだけに殊更に感じるが、こちらの蕎麦との相性は良いと思う。
猪口に直接注がれてくるが、ここのつゆならば徳利で出すひと手間が欲しいところ。
蕎麦湯は白濁が濃いが、嫌味な程のドロ味は無い。
別に湯呑みが付くが、つゆが鹹いため蕎麦猪口に注いだだけでは、やはり味が濃過ぎてしまうのが難点。
入店から暫くは閑散としていたが、帰り際には多くの卓が埋まっていた。
若いがなかなかの手腕とみる主人は常に厨房に居て、接客は気さくな年配女性(主人のお母さんではなく近所の方とのこと)が担当。
いつも奥のテーブルを利用しているが、「あめこや」のように主人と言葉を交わすには左手のカウンター席の方が良いようだ。
蕎麦や酒について色々と話を伺いたく、次回はこちらの席を選ぼうと思う。
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蓼喰人
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店名 |
しらかめ
|
---|---|
ジャンル | そば、居酒屋 |
予約・ お問い合わせ |
03-3420-1988 |
予約可否 |
予約可 平日は予約が望ましい |
住所 | |
交通手段 |
小田急線経堂駅から徒歩5分 経堂駅から323m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥4,000~¥4,999
¥2,000~¥2,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB) 電子マネー可 QRコード決済可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料なし、お通し代なし |
席数 |
13席 (カウンター4席、テーブル11席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、日本酒にこだわる |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
お子様連れ |
子供可 |
ホームページ | |
オープン日 |
2010年3月 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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定期的に訪れたと思いつつ、またしても3年以上が経ってしまった。
調べて見ると、現在は昼から夜の通し営業となっているとのこと。
最近は日中は土・日しか時間がないので、一応前日に席の予約の電話を入れた上で、日曜日の昼の口開け時に訪れた。
定刻に到着すると既に2組の先客が居る。
入ると最初に洗面所に誘導され、手洗いを済ませてから席に通される。
私はいつもの左手のカウンター席が用意されていた。
長年居た'花番のおばちゃん'は引退したようで、スタッフはご主人夫妻の他に3人の女性陣の姿が見える。
まずはビール(ハートランド中瓶)で始める。
メニューは以前に比べ整然と纏められている。
その中から2品を注文。
「豆乳そば豆富」は、豆乳で溶いた蕎麦粉を練って葛で寄せられており、そばつゆに浸されおろし立ての山葵が添えられている。
蕎麦の香りと舌触りに豆乳のコクが加わり、瀟洒な味わいがなかなか良い。
分量も普通の豆腐半丁分くらいあり、食べ応えも十分。
「穴子の出汁巻き」は、粗く刻んだ煮穴子を芯にして巻き込んだ焼き立てが登場。
見た目は焦げ色を付けず出汁多めの関西風だが、味はきちんとした江戸前蕎麦屋の仕事で、実に美味しい。
粗く下した大根おろしが食感のアクセントとなり、かなりのボリュームながら箸が進む。
酒は半合単位の注文で、まずは「乾坤一」をもらう。
アンティーク風のグラスで供されたが、すっきりした口当たりが好ましい。
すぐに空になり、追加にはメニューを見て気になった「三郎の葡萄酒」をもらう。
120㎖が大振りの蕎麦猪口のような陶器で登場したが、古酒のような色合いで味も貴腐ワインのようなマッタリ感が面白い。
後で調べたら発効前に果汁を濾さない製法で、しかも新酒を古酒のタンクに継ぎ足す'鰻のタレ'方式で醸されているとのこと。
最初は肴に何か追加するつもりでいたが2品が結構な食べ応えで、葡萄酒をゆっくりとあじわううちに後客が次々と来店して、慌ただしさが増してきた。
早めに蕎麦を頼むが、この時期ならではの'ぶっかけ'の中から「とろろとあおさ」に「本わさび」を付けて注文。
暫しの後に出された広口の丼には、茹で上げた蕎麦に冷たいつゆが張られ、大和芋のとろろと戻したあおさ海苔が掛かっている。
混然とさせて啜るが口当たり良く、味も食感も実にバランスが良い。
あしらわれた茗荷の酢漬けと別添えの山葵が味のアクセントとなり、つゆも飲み干してスルスルと完食。
湯桶が空の蕎麦猪口と共に出される。
つゆは飲み干していたのでこのまま味わうが、やや不自然な粘度が付けられているものの、単独で味わうにはこれも悪くないと思う。
選んだ日時が悪かったためあまりゆっくりは出来なかったが、相変わらずのレベルの高さを確認。
肴の出来、蕎麦の仕上がり、酒の品揃え、何れも良かった。
こちらのご主人夫妻は元々アーチストで、外観や店内の随所に創造性が感じられ、芸術の香りが漂う空気感は独特だが、これは客の寄って好みが分かれるかも知れない。
接客面にも素人っぽさが見られる部分もあるが、家庭的な雰囲気は好ましく思う。
経堂では北口に5.6年前に誕生した「蕎堂 壮」が注目されているが、こちらも地元の方を中心に根強い人気が有る。
私にとってはどちらも大切な存在で、共に気持ちの良い「蕎麦屋酒」が楽しめる佳店である。