しみじみ美味い汁なし担々麵 : 担々麺 ほおずき

日中中野で遊んでいて、「晩飯でも食べて帰るかー」と一人中野をふらふらしていたところ。時刻は20時くらいだったので「えどもんどってやってるんだっけ？」とお店を目指したところ、あえなく閉店。並びの五丁目ハウスも行ってみたいラーメン屋ではあったんですが、こちらも営業しておらず…。うーん、お酒を吞んで帰るってのも良いんですが、この日は昼ご飯から食べてなかったのもあり、がっつり食べたいのよねぇ…。ちょっと足を延ばして、武道家で炭水化物祭りでもしようかな…などと考えていたんですが、ふと「最近ほおずき行ってないな」と思いつきましてね。中野が誇る担々麺の名店、なんですが。ここ数年行くたびになんか満席なことが続いていたんで、足が遠のいていたんですよね。えどもんどの付近からなら歩いて1分くらいだし、満席だったら大人しく居酒屋でごはんを食べよう、ということでほおずきへ。店前に着くと…うん、カウンター席が空いてますね。そのまま入店します。

店内に入ると…おお、食券機制になってる！　んじゃ、何を食べようか…と食券機にお金をぶち込むんですが…おお、なんかカテゴリ分けされておらず、メニューがずらーっと並んでいるタイプ。なんか目当てのメニューを探すのに一苦労するスタイルですね…。この日はちょっと暖かかったのもあり、汁ありよりも汁なしが食べたい雰囲気だったので、メニューの中から汁なし担々麵を探して購入（1100円くらいでしたかね）。お腹ペコペコだったので、大盛りの食券（250円）も購入します。ふーん、大盛り250円か（特盛は350円）。昔の記憶と比べると、なかなか値上がりしてますね。

カウンター席に着くと、店員さんから「ごはん付けますか？」とのこと。あー、そうだ。ここは小ライスが付くんだった。「お願いします！」と注文し、しばし待ちます。

しかし日曜日の夜でも、このお店は繁盛してますねぇ。団体客もぽこぽこ入店されてるし、8割くらい席が埋まってます。みんな担々麺好きですねぇ。

で、10分弱で着丼。おお、相変わらずの丼ですね。見た目ちょっと小ぶりなんですが、ずっしり重い。大盛りの重さがします。花椒の香りが漂って実に美味しそう。ぐりぐりっとかき混ぜて頂きます。

……、あぁ、超うめぇ。麺が独特な細麺なんですけど、麺自体の味が濃ゆいんですよね。そこに胡麻ベースのタレが馴染んで濃厚な味が口いっぱいに広がります。そこから鼻を抜ける干しエビと花椒の香り。「担々麺は香りを食べる」みたいな哲学を感じます。具材も小松菜とひき肉、ザーサイの食感が良い。それぞれじゅわっと味が染み出てくるので、かなりのボリュームですが全然飽きることがありません。時折挟む白ご飯も美味しい。付属のスープも淡い鶏スープで、ギンギンに熱いので、口が毎回リセットされます。まぁ箸が止まらない止まらない。気づけば5分くらいで丼を空にして退店となりました。

うーん、ちょっと値上がりしてた感はありますけど、やっぱり満足感はかなり高い担々麺屋さんですね。食券制になってちょっと「呑みながら食べる店」感は薄れた感じですけど、まぁ吞みたければ近くに掃いて捨てるほど居酒屋はあるわけで。かなり完成度の高い担々麺屋さんだと思います。また行きます。ごちそうさまでした。

数年前まで足繁く通っていた中野のほおずき。数年前個人的に「空前の汁なし担々麵ブーム」が来ていたこともあり、ここ以外にも色々と担々麺を食べ歩いていたのですが。

いつからか自分の中のブームが去り、かつ中野では「食べる」より「呑む」の方を優先するようになったため、足が遠のいてしまいまして。

この日も近所の居酒屋で一杯呑んでいたのですが、その店が人気店だからか、カウンターも客席もいっぱいになってしまいましてね。そこまでナーバスなわけでもないんですが、ワイワイ盛り上がってる居酒屋で飲み続けるのがちょっとイヤになり退店。「シメ食う前に出ちゃったな…」と思ってるところに店前に差し掛かったので、そのまま流れるようにほおずきへと入店しまして。

周りが呑み屋ばっかりだからか、店内に先客は1人。店員さんも「呑み屋は強いですよねー」なんて愚痴を飛ばしてました。で、メニューを見ると価格も含めて数年前とほぼ変わってなかったので、好きだった汁なし担々麺を注文。サービスのライスも付けてもらいました。

店員さんの手際は良く、注文から5分ほどで完成。そうそう、結構細麺だから、具材との絡みが良いんだよね…などと思い出しつつグリグリとかき混ぜます。で、食べると相変わらず美味い。ちょっと花椒が弱い気がしたんですが、卓上に花椒が置いてあるのもうれしいところ。昔に比べて多少ボリュームが少なくなった気もするんですが、まぁ久々だから美味くて少なく感じたんでしょう。次来るときは麺増しにします。

というわけで、久々ではあったんですが、満足して退店。また自粛が明けたら、お酒呑みに来ますかね。

ラーメン激戦区の中野。家系からダブルスープ系、九州豚骨に味噌ラーメンに二郎系と、非常に選択肢の多い場所ですね。

そしてどの店もそんなに大ハズレじゃない所がまた悩ましい。どのお店でもある程度の満足感を与えてくれるだけに、どの店に入るか迷うこともしばしばなんですが。

そんな中で、個人的に「一歩抜けてる」と思われるのが、このほおずき。担々麺屋さんです。営業時間は長めで、かつラーメンでも酒飲みとしても使えるので、実に使い勝手がよい。

この日注文したのは「スタミナ担々麺（大盛り）」。1050円だったか…ですが、無料でライスが付きます。

ここの担々麺、辛さを「普通」から「大辛」くらいまで選択できますが、私は辛いのが苦手なので、大抵普通を注文します。これでも結構辛いです。以前辛いのが得意な友人が大辛を注文していましたが、「もの凄く辛い、でも美味い」と言っていたので、辛いモノ好きの人でも十分納得できる味なのではないでしょうか。

で、肝心の味ですが、スタミナ担々麺は生ニンニクと生ニラが入っている担々麺。ちょいと二郎っぽい雰囲気もありつつ、かなりパンチのある味です。干しエビの風味と濃いめのスープが麺にガッシリと絡みついて、最後のひと口まで美味しく食べられました。

あんまり混んでいる所を見ないのですが、友人に薦めると大抵「美味い！」という返事が返ってくるので、穴場的お店なのかもしれません。