徳乃家/しょうがないおそば屋さん : そば処 徳乃家

この口コミは、Jackie_mさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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3.2

¥2,000~¥2,9991人
  • 料理・味3.0
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.5
  • CP3.0
  • 酒・ドリンク-
2021/11訪問2回目

3.2

  • 料理・味3.0
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.5
  • CP3.0
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

徳乃家/しょうがないおそば屋さん

仕事を終えて国鉄御徒町駅。
ぼくの乗るべき青い(ラインの)電車が止まっているようだが、あと数分で動き出すという。となれば緑の(ラインの)電車でとりあえず田端までの移動を試み、そこで青い電車への乗り換えが成れば効率的だと言えるだろうが、田端で山手線を下りたら案の定、運転再開しはじめたばかりの電車に乗り込もうという人々がホームに溢れかえっている。
依ってぼくとしては、スマートに潮が引けるのを待とうと天国の階段を上り、改札を抜けて、一旦自由の身となって野郎独りの腰の据え処を探し求めて逝くことに

<R3.11.17 夜の部>

先ずは駅前から不忍通りへと抜ける道の手前のそば屋を狙っていったがシャッター半開き。反対の歩道から目を凝らせばどうも貸し切りの様子なので、さらに足を進める。
クルマだとなんでもない距離だが田端駅から不忍通りまでは歩くとけっこう距離感があり、戻ることも考えると、その途中に居場所を見つけることが出来ればと思っているのだが、これも予想通りと言えば予想通りなんだけど結局不忍通りに突き当たってしまった。

ならば一度訪れたことのあるそば屋が通りの向こうにあるはず、と思ってまたもこちら側から目を凝らし、営ってるんだか営ってないんだか ……

「徳乃家」

遠目営っているか迷うのも当たり前、お店の前までやって来れば午後6時を過ぎて辺りのもう暗い中、庇の照明が付いていないのだ。
辛うじて看板の灯はともっており、中の様子を伺えば先客がお一人いらっしゃる。一寸どうしようかと迷ったが勇気を出して足を踏み込めば、ちゃんといらっしゃいが返って来て、先ずは一安心。
なのだがそんな状態ではやる気満々 ! とは到底思えず(笑)、でもそれで良しとしているお店なのだろうから、郷に入っては郷に従わねばならなかろう。

そして目の前の品書きを見てまたしてもビビる !

―― あれれ、なんだかお酒高くない ?

店構えは如何にも過去の栄華で建った自社ビルの一階で営む老舗そば屋の典型を醸し、しかし“もり”、“かけ”はそれなりに安価。しかしながらこのそば屋御用達の冷酒の硝子瓶の650円は、ちょっと高いかな。
畳み掛けられて“板わさ” 750円、“天ぷら” 1,350円と見えちゃうと、もうどうすることも I can not ! と、先ずはお酒だけ注文し、頭上のテレヴィジョンを肴に間が持てば、あとはおそばをやって帰ろうという、プランBに切り替えることも検討しはじめる。

すると突き出しが、お新香のほかに小鉢も付いて来てlucky ! これはもうこの状態で引っ張っちゃえ ! (お酒ひとつとおそばだけで帰ろう !)と自分を納得させに掛かったのだが ……

お酒を舐めながら食べグロで調査すれば、こちらの閉店時刻は午後8時で、時間的には未だ余裕がある。
そのとき先客が帰っていたか、後客のご婦人が入ってきていたか、どんなタイミングだったかは忘れたが、茹で場に身を隠して油断している(笑)おじさんにむかって、「すみませ~ん ! みそ田楽ください ♪」と意地悪してみる。生きることの厳しさを教えてあげなきゃいけないと思ったから。
(それはお前が思い知らなきゃいけないこと !)

すると思ったよりはcolorfulに、それは舞い降りた。
コンニャクの質(たち)は、これでいいのかな ? という気もするのだけれど、“冷奴”というのが醤油を食べる料理であるように、“みそ田楽”という料理も、この甘い田楽みそを舐める料理と考えれば何も文句はない

年嵩のご婦人が入って来てくださったので、ひとりぽっちにならなくて助かった。
いや、孤独には慣れているのでその意味では関係ないのだが、昨今お客がいないと見れば決められた営業時間を守らず、早仕舞いを目論むお店ばかりが目立つ時勢。そんな状況で飲み続けるのは、向こうも辛いだろうがこちらも辛い ! そんな「男はつらいよ」状態は避けねばと、それだけを心配していたもので。

そんなことで安心し、「すみませ~ん ! きしめん、つめたいのでできますか ?」

一度こちらのおそばはやっているのだが記憶に残っていなかく、しかしそれの再確認というよりは、今夜は捻っていきたかった。
きしめんというと日本三大うどんに数えられる逸品だが(とは名古屋人だけの主張かも知れないが、案外私はそれを否定しない派である)、果たして ……

ほどなくして蠱惑のアイヴォリィが舞い降り、俄然気持ちが上がる !
しかしその薬味は山葵 ! なんだけど、きしめんにはやっぱり生姜じゃない ? しょうがないなぁ、も~
(ここダジャレなので皆さま、笑え !)

ちょっとぬるいとこだけが気になったけど、やっぱ三大うどんはうまいわ !

―― なんつって、群馬、富山(あと長崎もですか?)県民を無駄に刺激してみたりしてね ♪

  • そば処 徳乃家 - お酒

    お酒

  • そば処 徳乃家 - みそ

    みそ

  • そば処 徳乃家 - 三大うどん

    三大うどん

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2020/05訪問1回目

3.2

  • 料理・味3.0
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.5
  • CP3.0
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

徳乃家/愚者の航続距離

「今日からはそば湯を、言わなくても付けてあげます」
―― 猿使いがそう言うと、猿たちは涙を流して喜びました

今宵もそば屋飲みに憧れ、国鉄京浜東北線に乗り込み田端駅に降り立った。
痛めた足の最大航続距離を鑑み、スマホの食べグロ位置検索を半径500mでかけて、例の駅前通りを忍ぶ不忍、不忍通り方向に(下手に無縁坂の歌詞入れるから分かりにくいよ !)歩いていったは良いが、目当てのお店が見当たらない。
おそらく休業中なのだろうと見当をつけ、更に足を進め、果敢にもpoint of no returnの領域に突入していく。
そして不忍通りとぶつかったところの交差点で再度スマホにて位置検索をかけ直したところ、何と私の位置を示すマーカーとそば屋のマーカーがいきなり重なっており、エイリアンがもう真上にいる !! くらいの感じになっているではないか !

―― あの信号の向こうの暖簾がそうかなぁ ? 明かりが灯っていないように見えるんですけど ……

<R2.5.19 田端>

「徳乃家」

一般論として暖簾が掛かっているのは営っているサインだと思うが、昨今それを裏切る店が多いから困る。
しかし信号を渡ると店内からは明かりが洩れているようで、ホッと胸を撫で下ろしつつラストスパートをかける。目の前までいってみるとその佇まいには思いのほか老舗感があり、最初のお店が閉まっていたことが結果オーライだったかも ♪ なんて単純に安心しちゃって良いのかどうか ……

兎も角暖簾を割って足を踏み入れる。
目の前には6人掛けの島が縦に二つ。と、並行するようにそれと同容量程度の小上がりがあって、一人の私はその手前の島、といっても一番入口寄りもせわしないかなと思い、その島としては一番奥の、テレヴィジョンを見上げることの出来る側に陣取らさせて頂いた。

フロアには、マスクをしているので正体不明だが(笑)、もしかしたら私より若干若いくらいのご主人がお一人。
お水を持ってきてくれるのと同時に、「冷酒ありますか ?」とやった

“金婚” @650

お店の屋号が刷られたラベルの貼られた冷酒。
金婚とは“きんこん”と読むのであろうか。ということは、英語表記ではKING KONGとなろうかと思うのだが ……

図らずも夜の部最初の客となってしまったが、続き女の人が入店してきて私の隣の島に着く。おっかけお年寄りがお一人入ってきて、お婆ちゃんかお爺ちゃんか分からず、凝視するわけにもいかずにそれとなくおっぱいが生えているかどうかを見てみるのだけど、よく分からない ……
(いや、男でも、年寄りはそういうおっぱいの生え方してる人がいるから/笑)

―― 髭は生えてるような気がするんだけどなぁ ……
(やめなさい !)

そして最初にご主人だと思わされた、いや、ご主人に擬態した男性は(おい !)、女性の注文に勢いづいて茹で場に入るのかなと思ったら、死角となっている茹で場に涼し気に注文を通しただけで、何食わぬ顔で自分の居場所をキープし続けるよう

―― 茹で場お母さんなのかなぁ ……

“板わさ” @750

手元が狭かった為、鉛筆削りの削りかすのような切り方の(カッターでちゃんとやったもので、孔に突っ込んで鉛筆を回しながら削るサークルカットの削りかす形状ではない)きんぴらとお新香のお通しで引っ張っていたが、おつまみを注文。
“天ぷら/一人前”(1,350円)がひどく気になったのだが、もうどうしても、隣の女の人の前で「椎茸が入っていたら抜いてください」と言う勇気が出ずに断念。

高価な蒲鉾がとことん高価だとは知っているが、どんなものが出てくるのであろうか。
果たしてそれは、桐の箱ではなく硝子の長方形のお皿に盛られ、横っちょにナルトの端切れが(やめなさい !)鎮座ましまし、粉ワサビが無駄に大量で舞い下りた。
蒲鉾だけを私は、裸で出てきてもそれがいいやつなのかどうなのかが分からない。桐の箱にでも入ってくれば、高級なやつなのか !? と身構えてしまうことにより、その先入観が作用して美味しく感じられるのだが ……
(そんなこと言って俺はまだ、桐の箱に入ってる蒲鉾も桐の箱に入ってる稲庭うどんも食ったことがないんだった !)

大衆そば屋だけあって(そうと判断したのは“もりそば”の価格から)一人でやるにはちょっと多いかな、というもの。そんなことだから、あとは“主食”で〆るしかないと観念することにする。
となると、隣の女の人と斜向かいのお母さんに出された品物を頼りに、こちらのおそばの質(たち)を図りたいのだが、ともにどんぶりのやつで、凝視するわけにもいかないので良く分からない ……

「オミセシメロ マスクノムダ」

BGMはNHKだろうか。
所謂“自粛警察”の過激化。緊急事態宣言下にあって賑わう吉祥寺商店街への過熱する抗議電話、また駄菓子屋を営むのお婆ちゃんへの、これも気持ち悪いのだが“カタカナ”の抗議文の貼り紙 etc.
専門家はそれを、“正義感に駆られて行動している”と分析しているよう。続き専門家は、それらを緩和する為に大切なこととして、

① 普段接している人以外の多様な意見を聞く
② 感情が高ぶったときこそ冷静に

とのポイントをあげるのだが ……

―― いや、ふだん他人の多様性を認めずに、というのは違う ! 正確には、他人の多様性になんか死ぬまで気付けない人間の“正義”が異常に昂ったとき、それは誰かの言った「活動的なバカほど恐ろしいものはない」という状態に他ならないが、そしてそういう人間にはそもそも“冷静”という名の箍など存在しなく、だからそういうことになるのよ ……

“ざるそば” @650

きしめんとひどく迷ったのだが、観念の注文を告げた。
周りの人がやっているそばを見て、その質によってどちらか決めようかと目論んだのだが最終的に確認することが出来ず、ここは正攻法をとった次第。
お店は更に大衆店の力量を発揮し、その盛りはけっこうに良く、つゆも猪口に直接ではなく蕎麦徳利で供された。

その蕎麦の肢体はナロウであったが正直、興奮をそそってくるような反発力を持ち合わせてはいない。
猪口に注ぐつゆの番手は、これはあくまでもイメイジなのだが、シングルグレードのさらさら系。① 冷たく、そして② ナロウなそば、だからさらさら、ということは一見理屈が通っているようだが、実はそこには落とし穴がある。
冷たいそばには常に、その尾っぽをつゆにおとす“レヴェル”、ということがあるからなのだが、逆にそのヴァランシングポイントをどう見極めるか(どう動かすか)に依って、逆に他のすべてのものを調整し直さなければならなくなるのが何とも悩ましい。

シンプルに言って私が良いお店だなと思うおそば屋は、その辺りの調整がとれているお店なのだがごめんなさい ! それ以前に、このおそばはそこまで達していなく、私がよくよく言っていることだが買い物としても、今は無き新大塚の「寿美吉」さん、湯島「多なか」さんのナロウと同等のものを持ってきたほうが良いと思う。
しかしながらそれをやってしまうと、この大衆価格が維持できくなるかも知れないということが、またしても非常に悩ましいところではあるのだが ……

最後に、こちらのお店が老舗に思えるので敢えて厳しいことを言ってしまえば、やはりそば湯をおそばと一緒に持ってきてしまうのは、それが時代の要求ということもあるんだろうけど、やはり間違いとしか言いようがないと思う。

ここからは一般論だが、そば湯を“言わなきゃ持ってこれない店”というのを、気付けばいつの間にか“悪”とする時代になっているようだが正直、俺には意味分からん。私が子供の頃は、そば湯というものは“おそばが終わって”から、“欲しい人だけ”、花番さんにお願いして持ってきてもらうはずのものだったが ……
そば湯というもののメカニズムを分っていないから、そういうことになるのだろうと思う。それはまたしても能動的なナントカが猛威をふるっている状態、としか言いようがないんだけど、でも、「お湯あげて黙るんだったら、そうやって黙らせちゃったほうが簡単 !」っておそば屋の開き直りも、それも如何なものかと ……

―― そうなったら人間、もう朝三暮四の猿と ……

  • そば処 徳乃家 - ボクはこの時点でけっこう期待した

    ボクはこの時点でけっこう期待した

  • そば処 徳乃家 - “金婚”

    “金婚”

  • そば処 徳乃家 - “板わさ”

    “板わさ”

  • そば処 徳乃家 - “ざるそば”

    “ざるそば”

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店舗基本情報

店名
そば処 徳乃家
ジャンル そば
お問い合わせ

03-3821-2620

予約可否

予約不可

住所

東京都文京区千駄木4-12-6

交通手段

JR田端駅より、徒歩約13分

田端駅から667m

営業時間
予算

~¥999

~¥999

予算(口コミ集計)
~¥999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード不可

電子マネー不可

席・設備

席数

24席

(テーブル12席(6人卓×2)、座敷12席(4人卓×3))

個室

禁煙・喫煙 全席禁煙
駐車場

空間・設備

座敷あり

メニュー

ドリンク

日本酒あり、焼酎あり

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利用シーン

知人・友人と

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