ランチ遠征記　神戸三宮　中国料理 馨林編　～落着いた空間でゆったりランチ～ : Shinrin

休日の家族でのランチです

｢美味しいものが食べたい｣との長女のリクエスト

以前から気になっていた神戸北野に在る『中国料理 馨林』へ

開店時間より少し早めに到着し､店先で待ってい在ると

開店前なのに席へ案内され､店内で開店を待たせて貰えました

この日は酷暑だったので､助かりました！

●神戸北野ハンター坂沿い

　お店は神戸北野エリア､ハンター坂を山手幹線から５０ｍほど上がった
　セブンイレブンが入ったビルの２階に在ります
　２階はメインダイニングは４名掛けテーブルが１０席と３０名収容可能な半個室
　３階は貸切で５０名まで利用可能､トータルで１００席を超える大箱です
　照明はシャンデリア風､壁や柱には絵画や掛け軸が掛けられ
　壺や美術品もあちこちに飾られ､落ち着いてゆったりと食事が愉しめる空間です


●８種類の主菜から選べるPrefix Lunch

　８種類の主菜から選べるPrefix Lunch､麺飯類のセットメニュー
　ミニコースとランチメニューが多彩です

【Prefix Lunch】
　■Ａ Set　１２００円
　　・本日の前菜２品
　　・主菜 ８品から１品選んでいただけます
　　・ごはん､本日のスープ､デザート
　■Ｂ Set　１６００円
　　・本日の前菜２品
　　・主菜 ８品から２品選んでいただけます
　　・ごはん､本日のスープ､デザート
　□PREFIX MENU
　　１.陳麻婆豆腐
　　２.黒酢入り酢豚
　　３.イカとにんにく芽のピリ辛炒め
　　４.海老のマヨネーズ和え
　　５.白身魚と春雨の蒸し物
　　６.鶏肉と冬瓜の上海風煮込み
　　７.細切り豚肉とじゃが芋の四川風炒め
　　８.醤油漬け豚バラ肉と小松菜炒め

【SET MENU】 ※本日の前菜２種､点心２個､デザート付
　■担々麺　１２００円
　■黒酢入り 酸辣麺　１２００円
　■海鮮あんかけスープ麺　１６００円
　■海鮮あんかけ焼きそば　１６００円
　■土鍋の麻婆飯　１５００円
　■蟹肉とレタスのXO醤入り炒飯　１７００円

【涼を感じる馨林の冷麺】 ※本日の前菜２種､点心２個､デザート付
　■よだれ鶏冷麺　１５００円
　■海鮮と夏野菜の冷麺　１７００円
　　
【ミニコース】※ご註文は２名様から
　■梅花/MeiHua　３０００円
　　・前菜４種の盛り合わせ
　　・鶏肉の唐揚げ､自家製春巻きなど揚げ物２種
　　・フカヒレスープ
　　・海老と季節野菜の炒め
　　・黒酢入りの酢豚
　　・陳麻婆豆腐
　　・五目焼きそば or 五目炒飯
　　・本日のデザート
　■蘭花/LanHua　３５００円
　　・前菜５種の盛り合わせ
　　・鶏肉の唐揚げ､イカ団子など揚げ物２種
　　・蟹肉入りフカヒレスープ
　　・海老のチリソース煮込み
　　・牛フィレ肉と季節野菜のオイスターソース炒め
　　・本日の鮮魚料理
　　・五目焼きそば or 五目炒飯
　　・本日のデザート


●各々一品ずつ註文して､シェアしました

　家族でシェアする心算で､各々好きなものを選ぶことにしました
　自分は､夏限定のよだれ鶏冷麺
　長女は､四川料理定番の担々麺
　妻は自分に気遣って､陳麻婆豆腐をセレクトしました

　■ランチ共通､本日の前菜２種
　　小皿に盛られて一品ずつ提供されます

　　・きのこと湯葉
　　　肉厚の椎茸､たけのこ､ネギ､湯葉が煮込まれたもの
　　　前菜と云うよりは和食の小鉢の様な一品です
　　　湯葉の食感が独特で､優しい味わいです

　　・蒸し鶏
　　　２口ほどで食べ切れるボリューム
　　　柔らかくしっとりとした蒸し鶏
　　　ソースは麻辣が効いた感じではなく､胡麻ベースで濃厚な味わい
　　　少し酸味が効いているので､胃袋が活発化します

　■麺飯セット共通､点心２個
　　飲茶で見掛ける小さな蒸籠で蒸されて提供されます
　　海老焼売とフカヒレ餃子
　　甲殻類アレルギーなので､焼売は無条件でＮＧ
　　フカヒレ餃子も多分ＮＧだろうなぁと思いつつも､
　　甲殻類の有無を確認して貰いましたが､予想通りでした

　■よだれ鶏冷麺
　　涼し気なガラスの皿で提供されました
　　冷たく〆た麺の上に蒸し鶏を積み上げ､タレを掛け水菜を散らして在ります
　　蒸し鶏の上には白髪ねぎと香菜が添えられています
　　
　　四川料理が人気となり､｢よだれ鶏｣って料理名をよく見聞きしますが
　　中国語では｢口水鶏｣と表記する四川菜です
　　これは四川出身の著名な文筆家が､自分の著書の中で
　　｢その美味しさを想像しただけで､よだれが出てしまう｣と書いた事から
　　こう呼ばれる様になったと云われています
　　茹でられた鶏もも肉を冷して､香辛料の効いた自家製ソースを掛けた料理です

　　鶏肉の茹で加減が絶妙で柔らかくしっとり
　　自家製のソースは幾重にも香辛料の風味が重なり､刺激的な辛さに仕上がっていて
　　たっぷりの白髪ねぎの甘味と水菜のシャキシャキの食感がよいアクセントになっています
　　タレを絡めた麺も冷たく〆て在るので､コシと噛み応えが満点
　　想定通り､予想通りの麻辣とコクの在る味わいの一品でした

　■担々麺　
　　胡麻をたっぷり効かせたスープに麺､肉味噌､チンゲン菜が盛られ
　　仕上げに白髪ねぎが添えられています
　　
　　担々麺は､四川省成都が発祥の麺料理です
　　天秤棒に道具をぶら提げ､担いで売り歩いた麺料理だから､こう呼ばれます
　　本場四川の担々麺は､汁なしですが､日本では汁ありの方が一般的なのは
　　日本に四川料理を広めた料理人陳建民が､日本人に受入られ易くする為に
　　改良を加えて出来上がったのが､汁の在る担々麺です
　　最近見掛ける機会が増えた､汁なし担々麺も､実際には本場ものに
　　日本人が馴染み易くなる様に手を加えて在ります
　　
　　鼻で深く香りを吸い込むと､胡麻､唐辛子､花椒の香が何とも云えない風味を醸し出しています
　　麺は硬めに茹でられた中細めのストレート麺が､濃厚で花椒が効いた麻辣加減の
　　粘度の在るスープが､良く絡んで食べる事ができます
　　辛さは控えめ､スープがたっぷりなので完食すると超満腹になりました！

　■Prefix Lunch A Set　本日のスープ
　　本日のスープは酸辣湯でした
　　漢字が示す通り､酸味が在ってピリッと辛いスープです
　　セットのスープなので､酸味も辛味も控えめ
　　個人的にはもっとインパクトが欲しいところです

　■Prefix Lunch A Set　主菜
　　妻もシェアするので､麻辣増しリクエストはせずに､人並レベルのままです
　　いつもに比べると､皿の中の色合いが穏やかに感じます
　　茶系の皿の中で少し粗めに刻まれたネギの緑がアクセント
　　皿の縁には辣油が帯び､全体的に唐辛子粉が広がってい褐色掛かっています
　　肉はミンチと云うよりは､包丁で叩いて細かく刻んだ感じの超粗びき
　　そこに麻辣だけでは無く､味わいも深く染みていて旨辛いんです
　　四川系で見掛ける豆腐がクラッシュしたスタイルではなく､割と大きめ
　　型崩れしない様に､丁寧に調理されていて､豆腐料理なんだって主張を感じます
　　大きめに切った豆腐は､表面には麻婆そのものの味わいがコーティングされていて
　　内側は大豆の濃い豆腐らしい味わいが残っていて､ご飯がススムくんです
　　人並の麻辣加減でも美味しく戴けました

　■ランチ共通 デザート
　　マンゴーとジャスミン茶のゼリーです
　　マーゴーの果肉を半透明なジャスミン茶のゼリーで包んで合います
　　上にはアクセントでミントの葉っぱ､ガラスの器に盛られて涼し気です
　　ゼリーはジャスミン茶の風味たっぷりで､お茶を飲んだ様に風味が口の中で広がります
　　マンゴーは苦手なので､ゼリーをひと口だけたべて､後は女性陣に助けて貰いました


●最後に
　
　お店の立地､佇まい､店内の造り､料理を盛る器と盛付け､接客
　全てがワンランク上の中国料理店でした
　でもお値段はリーズナブル
　大衆的な町中華の店も好きですが､たまにはこんな雰囲気で・・・
　お茶も美味しかったです
　ご馳走様でした！