お客様の好みに合わせて次々に〜♬ : Sushi Dokoro Kai

ランチでおじゃました時に大葉を挟んだイカが美味しくてイカ・タコ党
のリーチェパパと雨の日に、と思っておりまして N子ちゃんに予約お願
い致しました。希望日は１７日の金曜日→ オープンと同時の５pm であ
ればお席お取りできますということで４：３０pm 前に家を出ましたが
目黒通りが混んでいて到着は５：０５pm〜取り敢えず私が先に・・エ
ントランスでアルコール消毒スプレーをかけて下さるご案内の方に今コ
インパーキングに停めて参りますので、とお話しますと・・今なら裏の
５番と６番空いてますから僕がご案内します、と外に出て下さいました。
感激〜♬ お席は中山さんの前で先客は常連様５名と女性お一人様、目の
前に見えるのは毛ガニとお寿司屋さんで初めて見る鰻〜♬ 今回は赤い朝
顔に〆張鶴の吟撰（一合 ¥１２００）→ 最初にイカのミミ（と聞こえま
した）考えられないほど細く切れているのに繋がって一枚に見えるイカ→
ボタン海老（ねっとり〜甘い！！）→ 毛ガニという順番で供されました。
毛ガニは夏が旬〜美味しい蟹は金沢の解禁になったばかりの香箱蟹以来〜
山乃尾 と こいづみ の両店でいただきましたが今はどこにも行かれません。
嬉しいですネッ！ お寿司屋さんは有難い・・磯の香りのトリ貝→ 中トロ
（これは私のリクエスト）→ シンコ（コハダの稚魚・チンチラみたい！）
→ スズキ→ このタコ美味しいから食べてみて下さい！旨いっす、と中山
さんがリーチェパパの好きそうなネタを次々に握ってくださって〜凄いで
すね・・職人の勘の押さえどころって〜♬ パパも佐島ですか？→ はい、
という遣り取り・・♡ 真蛸はカットの厚みが絶妙で味が濃厚〜♬ 一品一
品が鮨カウンターならではの醍醐味でございます。６pm になると次々に
お客様ご来店で階段で２F へ上がって行くファミリーも・・いらっしゃい
ませ〜♬ という元気のよい声が店内に響きます。

ディナー・タイムならではの賑わいの中、中山大将は出前用パックも同
時にこなされ且つ、カウンターの各お客様の進み具合に目配り・・”鮨屋
なのに野菜が随分あるんだね” とリーチェパパ・・大きな椎茸があって
椎茸もお願い致しました。群馬産のジャンボ・マッシュルームの上に鰹
節が載っているところがお寿司屋さんならでは・・続く一品は雲丹をイ
カに巻いて召し上がってください！ なんという贅沢！！ それから今しか
ない！という墨烏賊の赤ちゃん・・可愛い〜♡ ちっちゃいのに！ちゃん
とイカしてます！！ ネコのお箸置きに載るサイズ！！ 初々しくて柔らか
い・・続く東京湾で獲れる鯵も新鮮で美味〜♬ シャコも昔は東京湾で獲
れたそうですが今はダメで宮城産〜独特の苦味・・♡ 私は前回いただか
なかった穴子をお願い致しました。とろける食感！！ パパは玉子焼きに
海苔を巻いて下さい、とリクエスト・・お持ち帰りを待つお客様も現れ
て益々忙しくなる中山大将・・玉子焼きを笹の葉に載せようとして ”アッ
海苔巻くんでしたよね！” かぼちゃ、長芋、胡瓜、サクランボの糠漬け
が出てボタン海老の頭〜最後にイカ納豆をいただいてリーチェパパのイ
カ三昧 @會！！ ご満足して戴けたハズ。秋になれば美味しいものが増え
るし冬になれば白子もあるし、などと捕らぬ狸の皮算用をしながらアオ
サ海苔のお味噌汁をいただいておりますと・・中山氏曰く ”うちには日本
中の美味しいものが入りますから何処にも行かなくて大丈夫ですよ〜♬”
確かに・・♡ またおじゃまさせて戴きま〜す！！ 　

”元ニチハムのキャッチャーが経営してるお寿司屋さんが等々力にあって
美味しいから今度ランチ一緒に行かない？” と、幼なじみの N子ちゃん
からお誘いがあって初めておじゃま致しました。お席は L字カウンター
の角で並び、ひとつ席を空けて二名様ずつ・・予約は１２pm で先客は
奥の小上がりにカップル一組、その手前に四人掛けのテーブルがあって
私達のすぐ後にカップル一組、男性お一人様、女性３人組が入ってカウ
ンターは満席に・・年齢層は比較的高め、平日ということもあり全員が
地元のお客様のようでございます。階段で上がる二階はお座敷なのかし
ら？３階建ての自社ビルはモダンな外観で一見お寿司屋さんとはわから
ず！！ 外にメニューなども出ていないので一見さんは入りにくい高級感
の漂うエントランスに乾燥した立派な鮭が２尾・・地元の顧客で常に満
席〜知る人ぞ知る的なお店ですが中の雰囲気はフレンドリー・・N子ち
ゃんは生まれも育ちも結婚後も田園調布という方で、出前も昔から〜も
ちろん！ですが、會はステイホーム期間中も休まず営業〜専ら出前で〜
トリコヤ のオーナーシェフが ”コロナ禍で最強はやはり寿司ですね” と
言ってらしたお話が甦りましたがお寿司屋さんの醍醐味はやはりライブ
感溢れるカウンターですよネッ！” ランチの安い方にイカを追加でお願
い！”と N子ちゃん・・ランチは ¥２７００と ¥３８００の２種類だそう
で ’安い’方でお願いしてお好みで追加するのが彼女の流儀・・私はお茶
で、幼なじみもう一名とビールで乾杯〜♬

”脂ノリノリですよ〜♬” と原山さんが笹の葉に載せてくださったのは中
トロ２貫で〜とろける美味しさ！！ 甘い！！ シャリが小さくて中トロ
のパワーが炸裂！！ ふっくらと崩れそうに握られたシャリは口の中で
’ほろほろ’と崩れて行きます。イカは ”塩とカボスで煮ています” 大葉が
挟んであって柔らかくネットリと美味〜♬ 玉子焼きは二色（ふた色、
とおっしゃいました！）で両方とも鰹出汁ですが色の濃い方はお醤油入
り、お醤油が入っていない方より甘く伝統的な江戸前の玉子焼きのお味
でございます。壁に掛かるフレームに ”花も美しい、月も美しい、それ
に気づく心が美しい” と謳われていて〜N子ちゃんが４０年のお付き合
いになるという大将はどのような方なのかしら？と思っておりますと・・
アオヤギと甘エビと共にオーナー中山氏の登場〜マスクでお顔が半分隠
れておりますがなかなかの男前〜アオヤギも甘エビも、ネタが新鮮でホ
ントに美味しい〜♬ N子ちゃんは既にビールからハイボールに移行して
いて〜ずっと ’お茶な’ 私に ”〇〇ちゃん飲まないの？ワインあるか聞こ
うか？” とビールで乾杯しなかった私を気遣ってくださって〜冷酒をい
ただくことに・・♡ 朝顔の横にきれいなグラス！！ 続く鯵と大根の
お漬物が添えられたイクラ〜♬ 鉄火巻きは６つ、甘エビのお頭入り味
噌椀は甘エビの出汁が秀逸〜♬ スイカの後シロップ漬けではないフレ
ッシュ・ライチの皮を柳刃で剥く大将の手に私の目は釘付け！！ 寿司
職人にとってはごく当たり前のことでも！ちっちゃなライチに長い柳刃
を当てる一連の所作を堪能させて戴き・・感嘆のうちにランチ・コース
終了となりました。

プロ野球・日本ハム時代に肩を痛め寿司職人を目指した中山さんを N子
ちゃんが知ったのは今から凡そ４０年前〜代官山にあった芳勘で "その
頃って彼お茶出したりしてたのよ” それから彼女の記憶によれば尾山台、
自由ヶ丘、田園調布（センパチと聞こえました）学芸大学で芳勘の大将
時代を経て今日に至り、この地で１３年・・どのネタも鮮度が素晴らし
く、甘みと凝縮した旨みがいつまでも舌に残る贅沢なお寿司ランチでご
ざいました。帰り際、赤い鯛が可愛い窓際の飾りを撮っておりますと・・
”鎌倉の八幡様のすぐ近くにあるお寺で、なんていうお寺だったかなぁ〜”
と思い出してくださろうとする中山氏・・これからも千客万来、商売繁
盛〜美味しいお寿司でお客様を幸せにしてくださいますように・・♡
後日、親友のご主人に會のお寿司の話を致しましたら嬉しそうに ”勘は
雪谷で生まれたんだよ〜僕が通い始めたのは昭和４７年（１９７１年）
からでその後次々に弟子達が独立して勘の一文字を店名に入れて鮨屋を
出すようになって有名になったんだ” とのお話。娘が里帰りすると必ず
連れて行く麻布十番のお寿司屋さん、そう言えば屋号は松勘でした！！
”でも勘じゃなくて會よ！” ’一期一会’ から会の一文字をとりたかったけ
ど字数が會の方がヨイとのことで會・・確かに！お寿司のカウンターは
全ての意味において一期一会ですよネッ！