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天安門 [DVD]

4.6 5つ星のうち4.6 11個の評価

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新品 中古品
DVD 通常版
¥35,659

商品の説明

内容(「Oricon」データベースより)

1989年6月4日に起こった天安門事件、全世界を震撼させたこの歴史的大事件を膨大な資料とインタビューから検証していくドキュメンタリ-映画。

レビュー

89年に勃発し、世界を震撼させた天安門事件の推移を再検証したドキュメンタリー。関係者のインタビューを中心に、世界各国のニュース映像なども盛り込んだ意欲作。
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内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)

製作・監督: カーマ・ヒントン/リチャード・ゴードン
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内容(「CDジャーナル」データベースより)

登録情報

  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ 中国語
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
  • EAN ‏ : ‎ 4932487020195
  • 監督 ‏ : ‎ カーマ・ヒントン, リチャード・ゴードン
  • メディア形式 ‏ : ‎ 色, ドルビー
  • 時間 ‏ : ‎ 3 時間 9 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2001/4/27
  • 出演 ‏ : ‎ カーマ・ヒントン
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語
  • 言語 ‏ : ‎ 中国語 (Dolby Digital 2.0 Surround)
  • 販売元 ‏ : ‎ アップリンク
  • ASIN ‏ : ‎ B00005HXAE
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 11個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2014年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔NHK特集で「天安門事件」の特集が何度も放送され、毎回ビデオで録画して何度も見ました。もう少しで定年なので書籍やビデオをたくさん整理し、全部捨ててしまいました。無抵抗の市民を銃で無差別に射殺し、戦車でひき殺すシーンを2度と見たくなかったからです。惜しいことをしたと後悔していました。今回のDVDは長時間にわたって「天安門事件」のいきさつや経緯の全貌を伝えています。改めて感動しました。当時の中国は民主化の一歩手前だったのですね。あの時「中国共産党」の改革はが勝利していたら、現在の日中関係もどんなに変わっていたことでしょう。惜しまれてなりません。現在の香港の「アンブレラ革命」も彷彿とさせられました。本当に素晴らしいDVDです。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年9月29日に日本でレビュー済み
1989年の天安門事件を扱ったドキュメンタリー映画です。私は北京で暮らし始めてから、この時期(6月4日)がくると毎年見直すことにしています。そして、毎回新しい発見があります。
4月9日、北京での大規模な反日デモを目の当たりにした私にとって、今年は特に新鮮に見ることができました。
このドキュメンタリーが描く16年前の学生たちの行動は、今年4月に北京で私が目の当たりにした反日デモの参加者の行動と同じように映ります。16年前の彼らも 愛国無罪 と叫んでいました。そしてその 顛末 --コントロールを失って、政府当局に屈する-- も似たり寄ったりです。
1989年5月19日、失脚したての趙紫陽さんが広場の学生の中に姿を現し、涙ながらに「手遅れです。この批判は甘んじて私が受けることになります」と呼び掛けるシーン。趙紫陽さんに着いて来て彼の後ろにいるのが温家宝さんでした。書物で学んだ民主主義ゆえに、実践しようとしてもチグハグになってしまい、いかにインテリたちとは言え衆愚化してコントロールを失ってしまった学生運動。温家宝さんは、現場の空気を感じた数少ない 生き証人 のひとりであるわけです。
この中国系アメリカ人の監督は、政府だけを 悪者 としては描いていません。明らかにも学生にも 非 があったと考えているようです。
アメリカ的な民主主義の押し付けが、この国ではいかに危険なのかも、このドキュメンタリーと4月の反日デモが物語っているように思えます。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年6月18日に日本でレビュー済み
残された映像と当事者へのインタビューで構成されています。中国の歴史的背景を丁寧に説明している点や一貫して公平な視点でまとめられている点が素晴らしいと思います。
総司令官の紫玲さんが、外国メディアのカメラの前で赤裸々に本音を述べるシーンがとても印象に残りました。

結局この事件で中国共産党内の民主派が一掃されて、民主化運動そのものが抹殺されて今日に至っている印象を
持ちましたが、1989年のこの民主化運動をもっとうまくコトントールして、実りのあるものにすることができれば
今頃中国はどんな国になっていたのでしょうか? ほんとに惜しかったなあと思ってしまいました。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第二次大戦やベトナム戦争などの大きな戦争と比べるとテレビでの取り上げ方が少ない天安門事件。
つい15年前のできごとだということに驚きを隠せない。
民主化を求める学生、それを静めようとする共産党当局。
地域の助けや香港の支援、ゴルバチョフ訪中などがからまりあい、
共産党当局からの圧力や対話のなか、この民主化運動の性格がしだいに統一性のないものへと変貌してゆく。
その過程を運動に至るまでの歴史的経緯と、軍による鎮圧で終了するまでインタビューで検証していくドキュメンタリー。

民主化運動の中心となった学生へのインタビューや運動に携わった労働者、学者などのインタビューを中心に構成されており、
「民主主義とは何か」、「自由とは何か」を深く考えさせられる内容である。

個人的には、学生の力の可能性を感じたと共に、当局の軍事力の絶対性を再確認されるような作品だったように思う。
また、人が集まり「大衆」となったときの無秩序状態やそのなかでの権力闘争の発生に、これからの課題を感じた。

見る価値は大いにあると思われる。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2002年4月29日に日本でレビュー済み
1989年に起こった天安門事件は世界の注目を浴びたが、その経過、原因などの詳細については限られた情報しか外部には知られていなかった。天安門広場の民主化運動に直接参加した学生運動の指導的学生、労働者、教師、知識人などのインタビューと当時撮影されたビデオを基に、3時間を超える記録として纏められたもの。インタビューを受けた当事者は国外に逃亡したものを除き、ほとんどは事件後逮捕され投獄されている。勿論政府側にインタビューはなく、一方の記録に偏ってはいるが、政府内部の改革派と保守派の権力争いが、矛盾する人民日報や政府発表などを基に推測されている。当初は学生だけの抗議に始まり、労働者や市民も巻き込んだ大規模集会に発展したが、やがて学生内の分裂で弱体化し、最後は人民解放軍によって鎮圧されて行く経過が時間を追って描かれている。特に鎮圧に際して人民解放軍が本来守るべき人民に対して実弾射撃を行い、それによって学生、市民が殺され傷ついていくさまが生々しく、迫力を持って迫ってくる。中国における共産主義の実態とは何かを雄弁に語りかける内容となっている。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年5月11日に日本でレビュー済み
89年の「天安門事件」を客観的に(と感じた)描いたドキュメンタリー映画。

「テントで寝ている学生達を人民解放軍の戦車が踏み殺した」というのは当時の学生指導者・柴玲さんが逃亡先の香港で発表したコメントから世界に広がったものであって、どうもそれは事実ではなく、煽り目的のデマらしいことがわかった。この柴玲さん、口癖が「私は司令官」いう、政治好き権力好きな共産党体質な上にかなり感情的な女性だ(という印象を受ける構成になっていた)。このような困った「指導者」がいなければ運動はもっと建設的に、しかも死者など出さずに続けられた可能性が高かったのではないか、というのが、見終わった一番の感想。

柴玲さん、ウーアルカイシさんはちょっと「?」ながら、当時まだ北京大1年生だった王丹さん(5月末での撤収を呼びかけて柴さんも一時は同意した)や、研究でNYにいたのに帰国して参加した劉暁波さん(学生達に自制を求め続けた)、台湾から亡命したロックシンガーの侯徳健さん(柴玲さんのデマを静かに批判)等のコメントは、事件から10年近くたっての収録のせいか、納得できるものが多かった。柴玲さんは取材拒否だったのか、事件当時の証言しか使われていないのも彼女に不利に働いているかもしれない。

思うに、やはり学生達は若くて経験がないから思慮浅く(王丹は賢そう!)、行動が過激になりがちで困ったもんだ。応援する大人達が何度もチャンスをくれたのに、柴玲さんやウーアルカイシ君がそれをぶち壊しちゃったんだなぁ。おかげで共産党の改革派まで一緒に吹っ飛んでしまって、中国を事件前よりずっと住みにくい国に戻してしまった。過激な民主運動家のせいで民主化が20年遅れた感じ。

人民解放軍を北京市民が止めるシーン、解放軍兵士が市民に手を振りながら撤退するシーン、中国が開かれた国になる一歩手前まで行っていたことがわかる映像も多かった。また、登場する「労働者」たちのコメントは概ね冷静で納得できるものが多く、やっぱり勤労経験のない学生はダメだなぁと思う。

ちなみにNYから帰国して、学生達の暴走に自制を求めながら結局巻き込まれた劉暁波さんが、あの中国初のノーベル賞(平和賞)受賞者である(驚きです)。今もまた別件で獄中らしいけど、事件後すぐに国外に逃げ出して今はアメリカ人と結婚(運動時学生結婚していた相手とは離婚)、アメリカでIT企業の社長やってる柴玲さんとは、その後の生き方が大きく違うこともまた印象的。過激なことを言って煽る人は、感情で動くせいか覚めたらすぐ変わるのかもしれない。そう言う人の言動に影響されないようにしないといけないな、と。

それにしても、89年当時の中国共産党や人民解放軍がずいぶん人民寄りだったことは新鮮な驚きだった。せっかく文革の反省によって自由化があそこまで進んだ時だったのに、運動をこんな風にダラダラ長引かせて結果的に保守派を勢いづけた「天安門籠城組」の見識不足が悔やまれる。

中国は来年保守派の習近平が主席になって、これからまたどうなるのだろう。紆余曲折はあっても「国民が望む方向」に行くのは間違いないと思うけど、マイナス時期が心配でもある。
毛沢東が「数千万の人民を死に至らしめた犯罪者」として批判されるのはあと10年後か?もしくは20年後か?
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年12月17日に日本でレビュー済み
 天安門事件…
 この事件の名前自体は誰でも一度は耳にしたことがあるだろう。
 それにもかかわらず、果たしてどれだけ事件の内容を知っているのだろうか…

 恥ずかしながら、私はこの事件の内容をほとんど知らなかった。
 しかし、本作品を見ることにより、多少なりとも天安門事件というものを理解できたと思う。
 天安門事件に少しでも興味のある方には本作品をお勧めしたい。
 3時間を超える超大作だが、費やした時間に比例したものが得られると思う。

 この天安門事件というものは、歴史が動いた事件だった。
 しかし、後もうひと押し…
 後もうひと押しという所まで来ていただけに、残念ではある。

 後もうひと押しがなせなかった大きな原因は「指導者」にあると私は感じた。
 指導者があまりにも小粒過ぎたのだ。
 周りの人達のために自分が命を張ることはバカバカしいとか、途中で逃げて雲隠れしようとして一度は決心したが結局翻意したりとか、内輪もめに力を注いだりとか…
 明らかに指導者の器ではない。

 結局、指導者は事件後に国外逃亡。
 「逃げた」というのが正鵠を射ている表現だろう。
 一方で当時の指導部の中には中国国内に残って政府と闘い続ける者達もいた。
 そういう者達が指導部のトップに立てていたのなら、結果はまた違ったかもしれない。

 歴史に「たられば」を言ってはいけないと分かってはいても、今現在の中国を見るにそう考えざるを得なくさせられる作品であった…

 ソレデハ…
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年1月22日に日本でレビュー済み
引き際というのは本当に難しいものだと感じた。

前半に1949年の共産主義革命から始まる現代史が綴られ、丁寧に作られているという印象だ。歴史の文脈に位置づけてこの事件を見ると「全ての権力は腐敗する。絶対的な権力は絶対に腐敗する。」というアクトンの言葉が実感できる。

学生たちの要求した「民主化」は、趙紫陽ら共産党内改革派を動かし一定の成果を得た。これが引き際の第一のチャンスであった。6/4の虐殺前、「人民解放軍」が北京に集結した段階が第二のチャンスだったろう。しかし実際に解散が決められたのは、広場に進軍する軍によって多くの人たちの命が失われた後だった。

流血こそが共産党政府の本性を暴きだし、人民を覚醒させ、中国を変えるのだという柴玲(チャイリン)の言葉は空しい。「学生たちに流血のために広場に残るんだとは、思っていても言えない」と泣きながらインタビューに答えても、民主化運動の指導者としてはヒロイズムに酔ったあまりにも極端な戦術を取ってしまったと感じてしまう。言論の自由がなく、解散しても処罰は免れないという事情を前提としても。
とは言え、仮にうまく戦線をおさめることができたとしても、独裁政権は何も変わらないだろう。改革派を後押ししたとしても、複数政党制や言論の自由を獲得できるわけではない。その意味では「私たちには広場がすべてだ」という柴玲の言葉は切なく理解できる。

貴重なドキュメンタリーである。
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