「10年すれば自治会は消滅」　タワマン横の巨大団地、住民の危機感

　このままでは、あと10年もしたら自治会は消滅する――。

　東京都江東区の臨海部、タワーマンション群の近くにある都営辰巳団地（辰巳1丁目アパート）で暮らす高橋晶さん（69）は、そんな危機感を抱いている。

　総戸数約3300戸、東京23区内でもマンモス団地の一つだ。5～14階建ての約80棟の中には、築50年を超えるものも多い。

　高橋さんは5年ほど前、23区内の民間のマンションから引っ越してきた。自治会活動に関心はなかったが、「若い人が引っ越してきた」と役員から懇願され、3年ほど書記を務めた。

　役員は20人ほど。月1回の役員会、住民のクレーム対応、都からの伝達の住民への共有。仕事は多岐にわたる。

　参加してみると、自治会役員の…