闇バイト絡む強盗少なくとも7件、4都県 実態解明へ関連を捜査

有料記事

板倉大地
[PR]

 関東地方で相次ぐ強盗事件を受けて、警察庁は8日、警視庁、埼玉、神奈川、千葉、福岡の5都県警の幹部らを集めた捜査会議を東京都内で始まった。福岡を除く4都県では8月以降、SNSを使った闇バイトが絡む強盗事件が続いており、警視庁などは少なくとも7事件に関連があるとみて実態解明を進める。

 警察庁の谷滋行刑事局長は会議の冒頭、相次ぐ事件で「国民の体感治安に大きく影響を及ぼしている」と発言。実行犯だけでなく、指示役といった組織の上位にいる人物の摘発と全容解明を指示した。

 東京と埼玉では、9月18日~10月1日にかけて、民家に複数人の男らが押し入る強盗事件が4件相次いだ。住民がハンマーのようなもので殴られて骨折したり、現金を盗まれたりした。神奈川と千葉でも8月29日~9月3日、質店などを狙った事件が3件発生し、従業員がけがをするなどした。

 これらの事件では、逮捕された男らが「闇バイトに応募した」などと供述。匿名性の高い通信アプリで指示を受けていたとみられることから、SNSで緩くつながる「匿名・流動型犯罪グループ」が関与しているとみて、捜査が進められている。

 会議には、埼玉県所沢市の事件に実行役として関与した疑いで公開手配され7日夜に逮捕された男の出身地である福岡県警も参加した。(板倉大地)

入られた後の対応が必要

 相次ぐ強盗事件では、窓ガラスを割るなどの手口で住宅に侵入されている。対策はないのか。

 防犯対策に詳しいセコムIS研究所の浜田宏彰研究員は「入らせないための事前準備と、入られてしまった後の対応が必要」と言う。

 まず家屋への侵入を防ぐため…

この記事は有料記事です。残り590文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【秋トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら